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処方箋医薬品注)
頸肩腕症候群、腰痛症
脳血管障害、痙性脊髄麻痺、頸部脊椎症、脳性(小児)麻痺、外傷後遺症(脊髄損傷、頭部外傷)、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症
通常成人には、チザニジンとして3mgを1日3回に分けて食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常成人には、チザニジンとして1日3mgより投与を始め、効果をみながら1日6~9mgまで漸増し、1日3回に分けて食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
反射運動能力の低下、眠気、めまい及び低血圧等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。
腎からの排泄が遅延し、高い血中濃度が持続するとの報告がある。,
投与しないこと。本剤は主として肝で代謝される。また、肝機能の悪化が報告されている。
本剤は主として肝で代謝される。また、肝機能の悪化が報告されている。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で、大量投与(100mg/kg)により奇形(脳ヘルニア、小眼球)の増加及び10~30mg/kg投与により胎児重量の低下、化骨遅延、出生児の死亡等が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
フルボキサミン
シプロフロキサシン
フルボキサミン又はシプロフロキサシンとの併用により、本剤の血中濃度が上昇し、AUCがそれぞれ33倍、10倍に上昇したとの報告がある。臨床症状として、著しい血圧低下、傾眠、めまい及び精神運動能力の低下等があらわれることがあるので併用しないこと。
これらの薬剤がCYP1A2を阻害し、本剤の血中濃度を上昇させると考えられる。
降圧剤
低血圧及び徐脈があらわれることがある。
本剤の中枢性α2刺激作用により降圧作用が増強されるため。
中枢神経抑制剤アルコール
眠気等の副作用が増強されるおそれがある。
いずれも中枢神経抑制作用を有するため。
抗不整脈剤
シメチジンニューキノロン系抗菌剤
黄体・卵胞ホルモン剤
チクロピジン
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。
これらの薬剤がCYP1A2を阻害し、本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。
CYP1A2を誘導する薬剤
本剤の血中濃度が低下し、本剤の作用が減弱するおそれがある。リファンピシンとの併用により本剤の血中濃度が50%低下することがあるため、併用投与の必要がある場合には、慎重に用量調節(増量)を行うこと。また、男性喫煙者(>10本/日)に本剤を投与したことにより、本剤のAUCが約30%減少したとの報告がある。
これらの薬剤がCYP1A2を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下し、本剤の治療効果が減弱するおそれがある。
血圧低下、徐脈、顔面蒼白、冷汗、呼吸困難、意識消失等があらわれることがある。
投与開始初期に急激な血圧低下があらわれることがある。特に高齢者及び降圧剤との併用例では注意すること。,
心拡大、肺水腫等があらわれることがある。
喘鳴、喘息発作、呼吸困難等があらわれることがある。
AST、ALT等の著しい上昇、悪心・嘔吐、食欲不振、全身倦怠感等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
循環器
血圧低下
徐脈、動悸
失神
精神神経系
眠気、頭痛・頭重感、めまい(回転性めまい、浮動性めまい)・ふらつき
知覚異常(しびれ感等)、構音障害(ろれつがまわらない等)、不眠
幻覚、錯乱
消化器
口渇、悪心、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢
胃もたれ、便秘、口内炎、舌のあれ、口中苦味感、流涎
―
肝臓
AST、ALTの上昇
ALPの上昇
過敏症
発疹、皮膚そう痒感
蕁麻疹、紅斑
血管性浮腫
その他
脱力・倦怠感
浮腫、尿閉、霧視
眼瞼下垂
悪心、嘔吐、血圧低下、徐脈、QT延長、めまい、縮瞳、呼吸窮迫、不穏、傾眠、昏睡等
活性炭投与あるいは、強制利尿などにより薬物除去を行う。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
動物実験(サル)により精神依存の形成が示唆されたとの報告がある。
健康成人にテルネリン錠1mgを2錠又は顆粒0.2%を1g(チザニジンとして2mg)それぞれ1回経口投与した場合の血漿中濃度の推移は次のとおりである。また、薬物動態パラメータから両剤の生物学的同等性が確認された。
Tmax(h)
Cmax(ng/mL)
AUC0→10(ng・h/mL)
T1/2(h)
顆粒
0.75
1.75
4.84
1.51
錠剤
1
1.83
4.77
1.58
チザニジンは吸収後速やかに代謝され、主代謝経路はイミダゾリン環の酸化又は芳香環の酸化とそれに続くグルクロン酸抱合体あるいは硫酸抱合体の形成であった(外国人のデータ)。
健康成人に14Cチザニジン5mgを1回経口投与後の総放射能排泄率は尿中53.0%及び糞中23.2%であった(120時間値)。尿、糞中への未変化体の排泄はわずかであった(外国人のデータ)。
腎不全患者(クレアチニンクリアランス25mL/分以下)及び健康成人(クレアチニンクリアランス90mL/分以上)に本剤4mgを1回経口投与した後の薬物動態を比較したところ、腎不全患者ではAUCは約7倍、最高血中濃度は約2倍であり、血中濃度の上昇が観察された1)(外国人のデータ)。,
頸肩腕部および腰背部の筋緊張性疼痛疾患患者387例を対象に本剤(錠剤)を2週間投与した結果、本剤の最終全般改善度は、「中等度改善」以上が55.8%、「軽度改善」以上が80.0%であった。副作用発現率は、26例(6.7%)であった。主な副作用は、眠気8例(2.1%)、胃部不快感6例(1.6%)、めまい・ふらつき3例(0.8%)、発疹・発赤3例(0.8%)であった2)。
頸肩腕部および腰背部の筋緊張性疼痛疾患患者45例を対象に本剤1日3包(顆粒1包0.5g中にチザニジンとして1mg含有)を1日3回2週間経口投与した結果、本剤の有効率は44.4%、やや有効以上を含めると77.8%であった。副作用発現率は、2例(4.4%)であり、その内訳は胃重感、眠気がそれぞれ1例であった3),4)。
頸肩腕部および腰背部の筋緊張性疼痛疾患患者386例(本剤投与群193例、トルベリゾン投与群193例)を対象として、本剤1mg3錠とトルベリゾンのプラセボ錠6錠を併用して1日3回2週間経口投与した二重盲検比較試験の結果、全般改善度は、1週後では「中等度改善」以上で39.4%、「軽度改善」以上で70.6%であった。2週後では、「中等度改善」以上で57.9%、「軽度改善」以上で83.6%であり、両群間に有意差は認められなかったが、1週後に比べ2週後の改善率が高く、特に著明改善例が増加しており、本疾患に対しての有用性が高い薬剤であることが示された。副作用発現率は、22例(11.9%)であった。主な副作用は、眠気10例(5.4%)、脱力感5例(2.7%)、悪心3例(1.6%)、下痢3例(1.6%)等であった5)。
種々の脳性、脊髄性疾患に起因する痙性麻痺患者405例を対象に本剤を8週間以上投与した結果、本剤の最終全般改善度は、「中等度改善」以上の改善率が32.1%、「軽度改善」以上が76.3%であった。副作用発現率は、64例(20.7%)であった。主な副作用は、眠気33例(8.1%)、口喝17例(4.2%)、脱力感15例(3.7%)、倦怠感11例(2.7%)等であった6)。
脳性・脊髄性痙性麻痺患者36例を対象に本剤1日3包~9包(顆粒1包0.5g中にチザニジンとして1mg含有)を1日3回6週間経口投与した結果、本剤の有効率は37.1%であった。副作用発現率は、2例(5.6%)であり、その内訳は口喝、右上肢の重い感じがそれぞれ1例であった7),8)。
脳性・脊髄性痙性麻痺患者226例(本剤投与群113例、トルベリゾン投与群113例)を対象として、本剤1mg錠とトルベリゾンのプラセボ錠を併用して1日3回4週間経口投与した二重盲検比較試験の結果、最終全般改善度は、「中等度改善」以上で19.1%、「軽度改善」以上で66.4%と対照薬との間に有意差はみられなかった。有用度は、「有用」以上で18.2%、「やや有用」以上で62.7%であり本剤が優れる傾向を示した。副作用発現率は、22例(20.0%)であった。主な副作用は、口喝8例(7.3%)、眠気7例(6.4%)、めまい・ふらつき4例(3.6%)、悪心3例(2.7%)等であった9)。
チザニジンは中枢性のアドレナリンα2作動効果を有し、脊髄及び脊髄上位中枢に作用して、固縮緩解作用、脊髄反射抑制作用等の筋緊張緩和作用を有する。
一般行動(サル)、斜面法(マウス)及び回転円筒法(マウス)等における行動観察により本剤の筋弛緩作用が認められる。
骨格筋の異常緊張モデルである貧血性除脳固縮(α-固縮)及び上丘・下丘間除脳固縮(γ-固縮)を緩解する(ラット)。
脊髄後根刺激による多シナプス反射電位を抑制するが、単シナプス反射電位を抑制する作用は弱い(ラット、ネコ)。また、多シナプス反射の一つである脚の交差性伸展反射を抑制する(ヒヨコ)。
筋紡錘を直接に抑制しないが、脊髄からのγ-運動ニューロンを抑制して二次的に筋紡錘の感度を低下する(ラット)。
侵害刺激に対する脊髄後角ニューロンの興奮を抑制するが、非侵害刺激に対する反応は抑制しない(ネコ)。
チザニジン塩酸塩(Tizanidine Hydrochloride)
5-Chloro-N -(4,5-dihydro-1H -imidazol-2-yl)-2,1,3-benzothiadiazole-4-amine monohydrochloride
C9H8ClN5S・HCl
290.17
白色~淡黄白色の結晶性の粉末で、水にやや溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくく、無水酢酸又は酢酸(100)にほとんど溶けない。
約290℃(分解)
0.06(1-オクタノール/pH1.2緩衝液)8.4(1-オクタノール/pH7.5緩衝液)
100錠[10錠(PTP)×10]500錠[10錠(PTP)×50]1,000錠[10錠(PTP)×100]1,000錠[瓶、バラ]2,100錠[21錠(PTP)×100]
100g[瓶]
1) Kirch, W. et al.:In 3rd Europian Congr. Biopharmaceutics and Pharmacokinetics. Proc.1987;3:6-10
2) 社内資料:国内一般臨床試験(頸肩腕症候群、腰痛症)に関する資料
3) 山本龍二:診療と新薬.1993;30(1):107-115
4) 田中 守:新薬と臨床.1993;42(2):283-288
5) 青木虎吉ほか:医学のあゆみ.1986;136(4):311-326
6) 社内資料:国内一般臨床試験(痙性麻痺)に関する資料
7) 中島八十一:Prog. Med.1993;13(2):395-406
8) 橋本朋子ほか:臨牀と研究.1993;70(6):1934-1944
9) 社内資料:国内二重盲検試験(痙性麻痺)に関する資料
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