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生物由来製品
劇薬
処方箋医薬品注)
ウイルス及び細菌等による重篤な感染症が報告されているため、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意し、本剤投与後に感染症の徴候又は症状があらわれた場合には、速やかに担当医に連絡するよう患者を指導すること。,,,
既存治療で効果不十分な尋常性乾癬
以下のいずれかを満たす尋常性乾癬患者に投与すること。
通常、成人にはチルドラキズマブ(遺伝子組換え)として、1回100mgを初回、4週後、以降12週間隔で皮下投与する。
感染症が悪化するおそれがある。,,,
結核症の発現に十分に注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤はカニクイザルにおいて胎児への移行が報告されているが、胚・胎児毒性及び催奇形性は認められていない。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトにおける乳汁中への移行は不明であるが、動物実験(カニクイザル)で乳汁中に移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
ウイルス及び細菌等による重篤な感染症があらわれることがある。重篤な感染症が発症した場合には、感染症が消失するまで本剤を投与しないこと。,,,,
アナフィラキシー等の重篤な過敏症があらわれることがある。
1~5%未満
1%未満
感染症及び寄生虫症
上気道感染注1)
気管支炎、毛包炎、口腔ヘルペス、皮膚カンジダ
代謝・栄養
-
血中トリグリセリド増加
肝臓
ALT増加
AST増加、γ-GTP増加
皮膚及び皮下組織障害
蕁麻疹
筋骨格系及び結合組織障害
乾癬性関節症
腎及び尿路障害
蛋白尿、尿中血陽性
全身障害及び投与局所様態
倦怠感、発熱
日本人健康成人にチルドラキズマブ50、200、及び400mgを単回皮下投与したときの血清中チルドラキズマブ濃度推移及び薬物動態パラメータを以下に示す1)。
用量
例数
Cmax(μg/mL)
Tmax(day)
AUCinf(μg・day/mL)
t1/2(day)
50mg
8
6.77±1.91
13.0(6.0-13.3)
297±54.9*
25.4±2.70*
200mg
6
38.8±8.81
6.0(2.0-14.0)
1400±330
27.3±4.04**
400mg
55.7±9.60
4.5(3.0-27.1)
2370±272
22.5±2.23
平均±SD[Tmaxは例外とし、中央値(範囲)で表した]
*6例
**5例
日本人乾癬患者に本剤100mgを0週目、4週目及びそれ以降12週ごとに投与したときのチルドラキズマブの血清中トラフ濃度は下表のとおりであった2)。
4週目
12週目
16週目
28週目
100mg
4.66±1.82
2.71±1.55
1.13±0.821
1.08±0.831
平均±SD, 単位μg/mL
母集団薬物動態解析より推定された、乾癬患者におけるクリアランス、分布容積及び消失半減期の幾何平均値(CV%)は、それぞれ0.32L/day(38%)、10.8L(24%)及び23.4日(23%)であった。また、乾癬患者に本剤100mgを初回、4週後、以降12週間隔で投与したとき、投与後16週時までに定常状態に達し、定常状態における薬物動態パラメータの推定値は下表のとおりであった3)。
AUCSS(μg・day/mL)
8.1(34)
6.2(46)
305.4(41)
幾何平均値(CV%)
日本人健康被験者に本剤を皮下投与した時の絶対的バイオアベイラビリティは92%であった1)。
中等症から重症の局面型皮疹を有する乾癬患者772例(日本人158例含む)(局面型皮疹の病変が体表面積(BSA)の10%以上、PASIスコアが12以上、かつPGAが3以上)を対象とした64週間無作為化プラセボ対照並行群間比較試験(P010試験)を実施した。プラセボ又はチルドラキズマブ(遺伝子組換え)100mg又は200mgを0、4週、以降12週間隔で最長64週間皮下投与した。プラセボ投与群は、12週以降、本剤投与群に再割り付けされた。投与12週又は28週後のPASIスコアがベースラインから75%以上、90%以上又は100%改善した患者の割合(以下、それぞれPASI75、PASI90、PASI100)及びPGAが0又は1[PGAが0(病変消失)又は1(病変軽快)]かつ2ポイント以上改善した患者の割合(PGA)を次表に示す。本剤投与群における投与12週後のPASI75及びPGAは、プラセボ投与群に比べて統計学的に有意に高かった2)。
投与12週後
投与28週後
本剤100mg
プラセボ
プラセボとの差[95%信頼区間]P値#
PASI75
63.8%(197/309例)
5.8%(9/154例)
58.0%[51.0%, 64.1%]<0.001
74.1%(229/309例)
PGA
57.9%(179/309例)
7.1%(11/154例)
50.9%[43.6%, 57.4%]<0.001
60.8%(188/309例)
PASI90
34.6%(107/309例)
2.6%(4/154例)
32.1%[25.9%, 38.0%]
47.6%(147/309例)
PASI100
13.9%(43/309例)
1.3%(2/154例)
12.7%[8.0%, 17.3%]
21.7%(67/309例)
#:体重(90kg未満または90kg以上)と乾癬に対する生物製剤の投与歴(あり、なし)を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定
本剤100mg投与例において投与64週時までに、副作用は15.9%(383例中61例)に認められ、主な副作用は上気道感染1.6%(383例中6例)、上咽頭炎1.3%(383例中5例)であった。
中等症から重症の局面型皮疹を有する乾癬患者1090例(局面型皮疹の病変がBSAの10%以上、PASIスコアが12以上、かつPGAが3以上)を対象とした52週間無作為化プラセボ及びエタネルセプト対照二重盲検並行群間比較試験(P011試験)を実施した。プラセボ又は本剤100mg又は200mgを0、4週、以降12週間隔で皮下投与し、52週まで本剤の投与を継続した。プラセボ投与群は、12週以降、本剤投与群に再割り付けされた。また、エタネルセプト(50mg)は週2回(投与12週まで)又は週1回(投与12~28週)投与し、28週以降本剤投与群に再割り付けされた。投与12週又は28週後のPASI75、PASI90、PASI100及びPGAを次表に示す。本剤投与群における投与12週後のPASI75及びPGAは、プラセボ投与群に比べて統計学的に有意に高かった4)。
61.2%(188/307例)
5.8%(9/156例)
55.5%[48.3%, 61.8%]<0.001
70.4%(216/307例)
54.7%(168/307例)
4.5%(7/156例)
50.2%[43.2%, 56.5%]<0.001
61.9%(190/307例)
38.8%(119/307例)
1.3%(2/156例)
37.5%[31.1%, 43.4%]
52.1%(160/307例)
12.4%(38/307例)
0.0%(0/156例)
12.4%[8.5%, 16.6%]
21.5%(66/307例)
本剤100mg投与例において投与52週時までに、副作用は24.0%(487例中117例)に認められ、主な副作用は上咽頭炎6.8%(487例中33例)であった。
チルドラキズマブは、インターロイキン23(IL-23)サイトカインのp19タンパク質サブユニットと特異的に結合するヒト化免疫グロブリンG1/kモノクローナル抗体であり、IL-23とIL-23受容体との相互作用を阻害する5)。
in vitro試験においてチルドラキズマブは、ヒトIL-23p19と高い親和性で結合したが(解離定数=297pM)、ヒトIL-12との結合は22.2nMまで認められなかった5)。また、IL-23が誘導する生物学的活性(Ba/F3細胞の増殖、IFNγ産生、STAT3リン酸化)を阻害し、阻害時のIC50値は59から187pMであった5)。
チルドラキズマブ(遺伝子組換え)Tildrakizumab(Genetical Recombination)
チルドラキズマブは、遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体であり、マウス抗ヒトインターロイキン-23α(p19)サブユニット抗体の相補性決定部、ヒトフレームワーク部及びヒトIgG1の定常部からなる。チルドラキズマブは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。チルドラキズマブは、446個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約147,000)である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1シリンジ
1) 社内資料:海外第Ⅰ相試験(06306試験)(2020年6月29日承認, CTD2.7.6.4)
2) 社内資料:国際共同第Ⅲ相試験(P010試験)(2020年6月29日承認, CTD2.7.6.7)
3) 社内資料:母集団薬物動態解析 (2020年6月29日承認, CTD2.7.2.2)
4) 社内資料:海外第Ⅲ相試験(P011試験)(2020年6月29日承認, CTD2.7.6.8)
5) 社内資料:チルドラキズマブの親和性及び生物学的活性PD001-MK-3222(SN08197)(2020年6月29日承認, CTD2.6.2.2.1)
*サンファーマ株式会社 くすり相談センター
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