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日本薬局方
次硝酸ビスマス
下痢症
次硝酸ビスマスとして、通常成人1日2gを2~3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
精神神経系障害があらわれるおそれがあるので長期連続投与を避け、やむを得ない場合には、原則として1ヵ月に20日程度(1週間に5日以内)の投与にとどめること。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。治療期間の延長をきたすおそれがある。
本剤は下痢症を適応とするため、症状が悪化するおそれがある。
ビスマスが吸収されやすいため、血液中に移行する量が多くなるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。投与する場合は、投与量、投与期間等に注意して投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。投与量、投与期間等に注意して投与すること。
投与量、投与期間等に注意して投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
ビスマス塩類(次硝酸ビスマス、次没食子酸ビスマス)1日3~20gの連続経口投与(1ヵ月~数年間)により、間代性痙攣、昏迷、錯乱、運動障害等の精神神経系障害(初期症状:不安、不快感、記憶力減退、頭痛、無力感、注意力低下、振戦等)があらわれたとの報告がある。これらの報告によれば、症状は投与中止後数週間~数ヵ月で回復している1) 。
亜硝酸中毒(メトヘモグロビン血症、血圧降下、皮膚の紅潮)があらわれることがある。また、便秘があらわれた場合には、亜硝酸中毒を起こすおそれがある1) 。
0.1~5%未満
頻度不明
消化器
嘔気、食欲不振
粘膜
歯齦縁、舌、口腔内等に青色又は青黒色の着色
以下の症状があらわれることがある 1) 。
以下の治療を行うことが望ましい1) 。
次サリチル酸ビスマスの場合約1%2)
次サリチル酸ビスマスの場合、ほとんど糞便中に排泄される。吸収されたビスマスの血漿中半減期は約5日で、唾液、尿及び胆汁中に排泄される2) 。
本薬は収れん並びに粘膜面、潰瘍面を被覆保護する作用を有し、また腸内異常発酵によって生じる硫化水素と結合するため、下痢に効果があるとされている2) 。
次硝酸ビスマス(Bismuth Subnitrate)
本品は白色の粉末である。
本品は水、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品は塩酸又は硝酸に速やかに溶けるが、泡立たない。
本品は僅かに吸湿性があり、潤した青色リトマス紙に接触するとき、これを赤変する。
25g(ガラス容器)、100g(ガラス容器)、500g(アルミ袋)
1) 日本薬局方 医薬品情報集2011,p.750,㈱じほう,2011.
2) 第十八改正日本薬局方解説書 C-2210-2213,廣川書店,2021
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