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日本薬局方
スルピリン注射液
処方箋医薬品注)
他の解熱剤では効果が期待できないか、あるいは他の解熱剤の投与が不可能な場合の緊急解熱
スルピリン水和物として、通常、成人1回0.25g、症状により最大0.5gを皮下又は筋肉内に注射する。症状の改善が認められない時には1日2回を限度として皮下又は筋肉内に注射する。経口投与、直腸内投与が可能になった場合にはすみやかに経口投与又は直腸内投与にきりかえること。長期連用は避けるべきである。
他の解熱鎮痛消炎剤との併用は避けることが望ましい。
消化性潰瘍が再発することがある。
再生不良性貧血、無顆粒球症等の血液障害があらわれるおそれがある。,
血小板機能異常があらわれることがある。
症状が悪化するおそれがある。
喘息発作を誘発するおそれがある。
必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与すること。感染症を不顕性化するおそれがある。
投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。
症状が悪化又は再発するおそれがある。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。投与する際には、必要最小限にとどめ、羊水量、胎児の動脈管収縮を疑う所見を妊娠週数や投与日数を考慮して適宜確認するなど慎重に投与すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。シクロオキシゲナーゼ阻害剤を妊娠中期以降の妊婦に使用し、胎児の動脈管収縮が起きたとの報告があり、また妊娠後期はその発現リスクがより高くなることが知られている。妊娠後期に投与したところ、胎児循環持続症(PFC)が起きたとの報告がある。妊娠後期のラットに投与した実験で、弱い胎児の動脈管収縮が報告されている。また、動物実験(マウス)で催奇形作用が報告されている。
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行することがある。
リチウム
リチウム中毒があらわれるおそれがある。
PG合成抑制によりリチウムの腎排泄が減少し、血中濃度が上昇すると考えられている。
チアジド系利尿薬
これらの薬剤の利尿作用を減弱するおそれがある。
PG合成抑制により、水、塩類の排泄を抑制すると考えられている。
胸内苦悶、血圧低下、顔面蒼白、脈拍異常、呼吸困難等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。,
急性間質性腎炎等により、乏尿、血尿等の症状及び尿蛋白、BUN・血中クレアチニン上昇、高カリウム血症等の検査所見が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
0.1%未満
過敏症
発疹・紅斑、浮腫、小疱性角膜炎、結膜炎、そう痒等
血液
貧血、血小板減少、血小板機能の低下(出血時間の延長)等
肝臓
AST上昇、ALT上昇、ALP上昇等
消化器
胃痛、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢
その他
頭痛、倦怠感
非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的な不妊が認められたとの報告がある。
成人男性にスルピリン水和物1.0gを大殿筋筋内投与した場合、血漿中に未変化体は検出されず、代謝物である4-methylaminoantipyrine、4-aminoantipyrine、4-acetylaminoantipyrineが検出された。これらの最高血漿中濃度は、4-methylaminoantipyrineで投与1時間後に12.0±2.3μg/mL、4-aminoantipyrineで投与4 時間後に1.9±0.7μg/mL、また、4-acetylaminoantipyrineで投与8 時間後に1.1±0.7μg/mLであった1)。
CYP2B2)
スルピリン水和物は、プロスタグランジン生合成の律速酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害し、プロスタグランジンの産生を抑制することにより、解熱作用を現す3)。
スルピリン水和物(Sulpyrine Hydrate)
Monosodium[(1,5-dimethyl-3-oxo-2-phenyl-2,3-dihydro-1H-pyrazol-4-yl)(methyl)amino]methanesulfonate monohydrate
C13H16N3NaO4S・H2O
351.35
・白色~淡黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。・水に極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。・光によって着色する。
外箱開封後は遮光して保存すること。
1mL×50管[アンプル]
1) Weiss R, et al.:Arzneimittelforschung 1974;24(3):345-348(L20230227)
2) Kraul H, et al.:Eur J Clin Pharmacol. 1991;41(5):475-480(L20230228)
3) 第十八改正日本薬局方解説書. 2021:C-2612-C-2616(L20230229)
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