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チスタニン糖衣錠100mg

処方せん医薬品以外の医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能・効果
6.用法・用量
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
9.3肝機能障害患者
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.7小児等
9.8高齢者
11.副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
16.薬物動態
16.1血中濃度
16.3分布
16.5排泄
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.1作用機序
18.2粘稠度低下作用
18.3繊毛運動亢進作用
18.4気管支筋の収縮作用
18.5抗浮腫作用
19.有効成分に関する理化学的知見
20.取扱い上の注意
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

チスタニン糖衣錠100mg

添付文書番号

2233001F1234_3_01

企業コード

530100

作成又は改訂年月

2025年4月作成(第1版)

日本標準商品分類番号

872233

薬効分類名

去痰剤

承認等

チスタニン糖衣錠100mg

販売名コード

YJコード

2233001F1234

販売名英語表記

CYSTANIN Sugar-Coated Tablets

販売名ひらがな

ちすたにんとういじょう100mg

承認番号等

承認番号

22000AMX02069

販売開始年月

1969年4月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

L-エチルシステイン塩酸塩錠

3. 組成・性状

3.1 組成

チスタニン糖衣錠100mg

有効成分1錠中
日本薬局方  L-エチルシステイン塩酸塩   100mg
添加剤トウモロコシデンプン、エチルセルロース、リン酸水素カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロースフタル酸エステル、ステアリン酸、ヒマシ油、タルク、アラビアゴム、白糖、ゼラチン、酸化チタン、第三リン酸カルシウム、カルナウバロウ、マクロゴール6000

3.2 製剤の性状

チスタニン糖衣錠100mg

外形表面
裏面
側面
大きさ直径8.4mm
厚さ5.1mm
重量275mg
識別コードY-CY
性状白色の腸溶性の糖衣錠

4. 効能・効果

  • 次の各種疾患の去痰
    ・手術後の喀痰喀出困難
    ・急・慢性気管支炎、肺結核
  • 慢性副鼻腔炎の排膿

6. 用法・用量

通常、1回1錠(L-エチルシステイン塩酸塩100mg)を1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 心障害のある患者

    心不全のある患者に悪影響を及ぼすおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

肝機能が悪化したとの報告がある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

0.1~5%未満

頻度不明

消化器

悪心・嘔吐、食欲不振

過敏症

発疹

その他

喀血、悪寒、発熱

注)使用成績調査、文献調査に基づく情報を含む。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意

本剤は腸溶性の糖衣錠なので、かまずに服用すること。

14.2 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16. 薬物動態

16.1 血中濃度

ラットに35S-L-エチルシステイン塩酸塩を経口投与すると、投与3〜6時間後に最高血中濃度を示す1)

16.3 分布

ラットに35S-L-エチルシステイン塩酸塩を経口投与すると、投与1時間後では、肝及び腎に高濃度の分布が認められるほか、血液中、口腔、気管、鼻腔、唾液腺などにも比較的高濃度に分布する1)

16.5 排泄

ラットに35S-L-エチルシステイン塩酸塩を経口又は腹腔内投与すると、両投与経路とも4日以内の尿中に約50%、糞中に約10%が排泄される1)

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

  1. 17.1.1 国内臨床試験

    124例について実施された臨床試験の概要は次のとおりである。なお1日投与量は300mgである2),3),4),5),6)
    急・慢性気管支炎、肺結核、手術後の喀痰喀出困難に対しては有効率90.0%(54例/60例)であり、喀痰の排泄を促進することにより咳嗽、息切れ、呼吸困難などの改善が認められている。慢性副鼻腔炎に対しては有効率59.4%(38例/64例)であり、鼻汁の性状や分泌量の改善が認められている。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

痰粘液中タンパクのジスルフィド結合(-S-S-)を開裂して、粘稠度を低下する7)

18.2 粘稠度低下作用

  1. 18.2.1 ヒトの膿性喀痰を用いたin vitro試験で優れた粘稠度低下作用が認められている8)
  2. 18.2.2 ニワトリの卵白の粘度測定試験で、強力かつ迅速な粘液溶解作用を示す9)

18.3 繊毛運動亢進作用

ウサギの摘出気管を用いたin vitro試験で、緩和な繊毛運動亢進作用を示す9)

18.4 気管支筋の収縮作用

モルモットの気管筋を用いたin vitroの実験で、各種血管作動薬(ブラジキニン、アセチルコリン等)による気管筋の収縮反応を抑制する10)

18.5 抗浮腫作用

ラットを用いた実験で、デキストラン及びホルマリン浮腫に対して緩和な抗浮腫作用を示す9)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

L-エチルシステイン塩酸塩
(Ethyl L-Cysteine Hydrochloride)

化学名

Ethyl(2R)-2-amino-3-sulfanylpropanoate monohydrochloride

分子式

C5H11NO2S・HCl

分子量

185.67

性状

  • 白色の結晶又は結晶性の粉末で、特異なにおいがあり、味は初め苦く、後に舌を焼くようである。
  • 水に極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすい。
  • 融点:約126℃(分解)。

化学構造式

20. 取扱い上の注意

開封後は、湿気を避けて保存すること。

22. 包装

500錠[10錠(PTP)×50、乾燥剤入り]
1000錠[瓶、バラ、乾燥剤入り]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

ニプロ株式会社 医薬品情報室

〒566-8510 大阪府摂津市千里丘新町3番26号

TEL 0120-226-898
FAX 050-3535-8939

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

ニプロ株式会社

大阪府摂津市千里丘新町3番26号

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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