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通常、1回1錠(L-エチルシステイン塩酸塩100mg)を1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
心不全のある患者に悪影響を及ぼすおそれがある。
肝機能が悪化したとの報告がある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。
0.1~5%未満
頻度不明
消化器
悪心・嘔吐、食欲不振
過敏症
発疹
その他
喀血、悪寒、発熱
本剤は腸溶性の糖衣錠なので、かまずに服用すること。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
ラットに35S-L-エチルシステイン塩酸塩を経口投与すると、投与3〜6時間後に最高血中濃度を示す1)。
ラットに35S-L-エチルシステイン塩酸塩を経口投与すると、投与1時間後では、肝及び腎に高濃度の分布が認められるほか、血液中、口腔、気管、鼻腔、唾液腺などにも比較的高濃度に分布する1)。
ラットに35S-L-エチルシステイン塩酸塩を経口又は腹腔内投与すると、両投与経路とも4日以内の尿中に約50%、糞中に約10%が排泄される1)。
124例について実施された臨床試験の概要は次のとおりである。なお1日投与量は300mgである2),3),4),5),6)。急・慢性気管支炎、肺結核、手術後の喀痰喀出困難に対しては有効率90.0%(54例/60例)であり、喀痰の排泄を促進することにより咳嗽、息切れ、呼吸困難などの改善が認められている。慢性副鼻腔炎に対しては有効率59.4%(38例/64例)であり、鼻汁の性状や分泌量の改善が認められている。
痰粘液中タンパクのジスルフィド結合(-S-S-)を開裂して、粘稠度を低下する7)。
ウサギの摘出気管を用いたin vitro試験で、緩和な繊毛運動亢進作用を示す9)。
モルモットの気管筋を用いたin vitroの実験で、各種血管作動薬(ブラジキニン、アセチルコリン等)による気管筋の収縮反応を抑制する10)。
ラットを用いた実験で、デキストラン及びホルマリン浮腫に対して緩和な抗浮腫作用を示す9)。
L-エチルシステイン塩酸塩(Ethyl L-Cysteine Hydrochloride)
Ethyl(2R)-2-amino-3-sulfanylpropanoate monohydrochloride
C5H11NO2S・HCl
185.67
開封後は、湿気を避けて保存すること。
500錠[10錠(PTP)×50、乾燥剤入り]1000錠[瓶、バラ、乾燥剤入り]
1) 加藤安之 他:応用薬理 1976;11(3):387-393(L20240073)
2) 社内資料:吉村正治 他:L-Cysteine ethylester hydrochlorideの使用経験(1969)
3) 社内資料:内田茂美:粘液溶解剤チスタニンの呼吸器疾患に対する臨床効果(1969)
4) 藤江寛忠 他:診療と新薬 1969;6(12):2313-2321(L20240076)
5) 北村 諭 他:薬理と治療 1976;4(7):1752-1756(L20240077)
6) 武藤次郎 他:新薬と臨床 1981;30(8):1457-1464(L20240078)
7) 第十八改正日本薬局方解説書. 2021:C-926-C-929(L20240079)
8) 社内資料:副島林造 他:L-Cysteine ethylester hydrochloride(Cystanin)の基礎的並びに臨床的研究(1969)
9) 社内資料:今村 博 他:チスタニン文献集基礎編(1969)
10) 北村 諭 他:薬理と治療 1978;6(12):3657-3660(L20240082)
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