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日本薬局方
チアミン塩化物塩酸塩注射液
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺及び心筋代謝障害の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
チアミン塩化物塩酸塩として、通常、成人1日1~50mgを皮下、筋肉内または静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
血圧降下、胸内苦悶、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
過敏症
発疹等
血管痛を起こすことがあるので、注射速度はできるだけ遅くすること。
組織・神経等への影響を避けるため、以下の点に注意すること。
チアミン塩化物塩酸塩注10mg「NP」とメタボリンG注射液10mgのそれぞれ2mL(チアミン塩化物塩酸塩として20mg)を、クロスオーバー法により健康成人男子に絶食時に筋肉内投与して血中未変化体濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC0→4hr、Cmax)の平均値の差の95%信頼区間は±20%の範囲にあり、両剤の生物学的同等性が確認された1)。
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC0→4hr(ng・hr/mL)
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
t1/2 (hr)
チアミン塩化物塩酸塩注10mg「NP」
233.0±36.8
201±42
0.36±0.11
2.20±0.66
メタボリンG注射液10mg
230.2±35.9
195±50
0.27±0.08
2.64±1.05
(Mean±S.D., n=14 )
⾎中濃度並びにAUC、Cmax 等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
チアミンは、ATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用をあらわす。すなわち、糖質、蛋白質、脂質代謝において、また、TCAサイクルの関門として重要な位置を占めるピルビン酸の脱炭酸反応や、TCAサイクル内の反応であるα-ケトグルタール酸の脱炭酸反応に関与している。更に、トランスケトラーゼの補酵素として5炭糖リン酸回路での糖代謝、核酸代謝に関与している2)。
チアミン塩化物塩酸塩(Thiamine Chloride Hydrochloride)
3-(4-Amino-2-methylpyrimidin-5-ylmethyl)-5-(2-hydroxyethyl)-4-methylthiazolium chloride monohydrochloride
C12H17ClN4OS・HCl
337.27
・白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはないか、又は僅かに特異なにおいがある。・水に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくい。・融点:約245℃(分解)。・結晶多形が認められる。
外箱開封後は遮光して保存すること。
1mL×50管[アンプル]1mL×100管[アンプル]
1) 社内資料:生物学的同等性試験
2) 第十八改正日本薬局方解説書. 2021:C-3188-C-3195(L20230423)
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