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5%糖液キットH(50mL)/5%糖液キットH(100mL)

添付文書番号

3231400G3028_7_05

企業コード

530100

作成又は改訂年月

2023年10月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

873231

薬効分類名

ブドウ糖製剤

承認等

5%糖液キットH(50mL)

販売名コード

YJコード

3231400G3028

販売名英語表記

Glucose Solution Kit H

販売名ひらがな

5%とうえききっとH(50mL)

承認番号等

承認番号

20700AMZ00126

販売開始年月

1995年9月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

基準名

日本薬局方

ブドウ糖注射液

5%糖液キットH(100mL)

販売名コード

YJコード

3231400G4024

販売名英語表記

Glucose Solution Kit H

販売名ひらがな

5%とうえききっとH(100mL)

承認番号等

承認番号

20700AMZ00126

販売開始年月

1995年8月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

基準名

日本薬局方

ブドウ糖注射液

一般的名称

精製ブドウ糖

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

低張性脱水症の患者[本症はナトリウムの欠乏により血清の浸透圧が低張になることによって起こる。このような患者に本剤を投与すると、水分量を増加させることになり、症状が悪化するおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

5%糖液キットH(50mL)

有効成分1容器(50mL)中
日本薬局方 精製ブドウ糖   2.5g

5%糖液キットH(100mL)

有効成分1容器(100mL)中
日本薬局方 精製ブドウ糖   5.0g

3.2 製剤の性状

5%糖液キットH(50mL)

pH3.5~6.5
浸透圧比約1
(生理食塩液に対する比)
性状無色澄明の液

5%糖液キットH(100mL)

pH3.5~6.5
浸透圧比約1
(生理食塩液に対する比)
性状無色澄明の液

4. 効能・効果

注射剤の溶解希釈剤

6. 用法・用量

注射剤の溶解希釈に用いる。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 カリウム欠乏傾向のある患者

    ブドウ糖の投与によりカリウムが細胞内に移行し、一時的に血清カリウム値が低下し、症状が悪化するおそれがある。

  2. 9.1.2 糖尿病の患者

    血糖値が上昇することにより、症状が悪化するおそれがある。

  3. 9.1.3 尿崩症の患者

    水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

水分の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。

9.7 小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

頻度不明

大量・急速投与

電解質喪失

14. 適用上の注意

14.1 全般的な注意

  1. 14.1.1 使用時には、感染に対する配慮をすること。
  2. 14.1.2 本剤カプセル部からの薬剤バイアル調製については単回調製を原則とする。複数の薬剤バイアルを連続調製する場合には、汚染の可能性やバイアルのゴム栓の瓶内への脱落等の可能性が高まるおそれがあるため、溶解操作方法及び取扱い上の注意に十分留意すること。
  3. 14.1.3 輸液セットのびん針は、ゴム栓中央部を避けて周囲の刻印部(楕円で囲まれた○印)に垂直にゆっくりと刺すこと。斜めに刺した場合、削り片の混入及び液漏れの原因となるおそれがある。また、びん針は同一箇所に繰り返し刺さないこと。

14.2 薬剤調製時の注意

  1. 14.2.1 薬剤を配合する際には、配合変化に注意すること。
  2. 14.2.2 本品は、溶解希釈剤として容量及び5%ブドウ糖注射液が適している注射剤に使用すること。
  3. 14.2.3 本剤のカプセル部を持って、カプセル上部のシールを開封すること。開封後は、直ちに使用すること。
  4. 14.2.4 薬剤バイアルをカプセル部に装着する場合、本剤を斜めに持って傾け、薬剤バイアルのゴム栓の中心に両頭針を直角にあてがった後、バイアル挿入完了位置まで垂直にいっきに刺すこと。本剤を正立した状態で粉末が充てんされた薬剤バイアルを装着すると、粉末が両頭針の針穴に詰まるなど溶解操作に支障をきたすことがある。
  5. 14.2.5 調製操作する場合には、カプセル部等の硬い部分を持って操作し、プラスチックボトル部を持ったり、押さえたりしないこと。
  6. 14.2.6 本剤に薬剤バイアルを溶解した後、更にアンプル製剤等、他の注射剤を混注する場合には、プラスチックボトル下部の栓体部キャップをとり、注射針をゴム栓の周囲の刻印部(楕円で囲まれていない○印)に垂直にゆっくりと刺すこと。また、針は同一箇所に繰り返し刺さないこと。

14.3 薬剤投与時の注意

  1. 14.3.1 静脈内に投与すること。
  2. 14.3.2 容器の目盛りは目安として使用すること。
  3. 14.3.3 通気針は不要であるが、やむをえず通気針を使用する場合には、通気針をゴム栓の楕円で囲まれていない○印部に垂直にゆっくり刺すこと。また、薬液量が少なくなると排出速度が低下してくるので、滴下速度に十分注意すること。
  4. 14.3.4 残液は使用しないこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

本剤は注射剤の溶解希釈に用いる。

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

精製ブドウ糖(Purified Glucose)

化学名

D-Glucopyranose

分子式

C6H12O6

分子量

180.16

性状

・白色の結晶又は結晶性の粉末で、味は甘い。
・水に溶けやすく、メタノール又はエタノール(95)に溶けにくい。

化学構造式

20. 取扱い上の注意

  1. 20.1 液漏れの原因となるので、強い衝撃や鋭利なものとの接触等を避けること。
  2. 20.2 以下の場合には使用しないこと。
    • 容器表面に水滴や結晶が認められる場合
    • 容器から薬液が漏れている場合
    • 性状その他薬液に異状が認められる場合
    • 栓体部のキャップ及びカプセル部のシールがはがれている場合

22. 包装

50mL×10本[ボトル]
100mL×10本[ボトル]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

ニプロ株式会社 医薬品情報室

〒566-8510 大阪府摂津市千里丘新町3番26号

TEL 0120-226-898
FAX 050-3535-8939

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

ニプロ株式会社

大阪府摂津市千里丘新町3番26号

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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