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劇薬
処方箋医薬品注)
前兆のない突発的睡眠及び傾眠等がみられることがあり、また突発的睡眠等により自動車事故を起こした例が報告されているので、患者に本剤の突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明し、本剤服用中には、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意すること。,
○パーキンソン病○中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)
レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)の診断は、国際レストレスレッグス症候群研究グループの診断基準及び重症度スケールに基づき慎重に実施し、基準を満たす場合にのみ投与すること。
通常、成人にはプラミペキソール塩酸塩水和物として1日量0.25mgからはじめ、2週目に1日量を0.5mgとし、以後経過を観察しながら、1週間毎に1日量として0.5mgずつ増量し、維持量(標準1日量1.5~4.5mg)を定める。1日量がプラミペキソール塩酸塩水和物として1.5mg未満の場合は2回に分割して朝夕食後に、1.5mg以上の場合は3回に分割して毎食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減ができるが、1日量は4.5mgを超えないこと。
通常、成人にはプラミペキソール塩酸塩水和物として0.25mgを1日1回就寝2~3時間前に経口投与する。投与は1日0.125mgより開始し、症状に応じて1日0.75mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて行うこと。
クレアチニンクリアランス(mL/min)
投与法
初回1日投与量
最大1日量
クレアチニンクリアランス≧50
1日量として1.5mg未満:1日2回投与
0.125mg×2回
4.5mg(1.5mg×3回)
1日量として1.5mg以上:1日3回投与
50>クレアチニンクリアランス≧20
1日2回投与
2.25mg(1.125mg×2回)
20>クレアチニンクリアランス
1日1回投与
0.125mg×1回
1.5mg(1.5mg×1回)
症状が増悪又は発現しやすくなることがある。,
起立性低血圧等の副作用が発現しやすくなるおそれがある。
症状が悪化することがある。,
副作用が発現しやすくなるおそれがある。,
腎クリアランスの低下により本剤の消失半減期が延長するため、投与回数を調節し腎機能に注意しながら慎重に漸増すること。本剤は主に尿中に未変化体のまま排泄される。また、透析患者あるいは非常に高度な腎機能障害患者での十分な使用経験はないので、このような患者に対しては状態を観察しながら慎重に投与すること。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物(ラット)を用いた生殖発生毒性試験で、以下のことが認められている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトにおいてプロラクチン分泌を抑制することが報告されており、乳汁分泌を抑制する可能性がある。なお、動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められている。
小児等を対象とした国内臨床試験は実施していない。
カチオン輸送系を介して腎排泄される薬剤
ジスキネジア、幻覚等の副作用が増強することがある。このような場合には、本剤を減量すること。
カチオン輸送系を介して腎排泄される薬剤との併用により、双方あるいはいずれかの薬剤の腎尿細管分泌が減少し、腎クリアランスが低下することがある。
鎮静剤アルコール
作用が増強するおそれがある。
機序は明らかではないが、本剤との併用により作用増強の可能性が考えられる。
ドパミン拮抗剤
本剤の作用が減弱するおそれがある。
本剤はドパミン作動薬であり、併用により両薬剤の作用が拮抗するおそれがある。
抗パーキンソン剤
ジスキネジア、幻覚、錯乱等の副作用が増強することがある。
相互に作用が増強することがある。
前兆のない突発的睡眠があらわれることがある。,
幻覚(主に幻視)、妄想、せん妄、激越、錯乱があらわれることがあるので、このような場合には、減量又は投与を中止するとともに、必要に応じて抗精神病薬を使用するなどの適切な処置を行うこと。,
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。
パーキンソン病患者において、本剤の急激な減量又は中止により、悪性症候群があらわれることがある。観察を十分に行い、発熱、意識障害、無動無言、高度の筋硬直、不随意運動、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗、血清CKの上昇等があらわれた場合には悪性症候群の症状である可能性があるため、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等の適切な処置を行うこと。
*筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
AST、ALT、LDH、γ-GTP、総ビリルビン上昇等の肝機能障害があらわれることがある。
*〈効能共通〉
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
過敏症状
皮膚
多汗、蕁麻疹、網状皮斑
発疹、そう痒症
筋・骨格系
CK上昇(7.5%)
背部痛、腰痛
中枢・末梢神経系
ジスキネジア(17.5%)、傾眠(16.8%)、めまい(12.5%)、頭痛(5.5%)
ジストニア、緊張亢進、舌麻痺、運動過多、ミオクローヌス、声が出にくい、異常感覚、知覚減退、パーキンソニズムの増悪
失神
自律神経系
口内乾燥(8.3%)
起立性低血圧、高血圧、唾液増加
感覚器
苦味、眼のちらつき、複視、羞明
霧視、視力低下
精神神経系
食欲不振(12.2%)、不眠(6.5%)
不安、神経過敏、気分高揚感、悪夢、早朝覚醒、ねぼけ様症状、異夢、徘徊
薬剤離脱症候群注)(無感情、不安、うつ、疲労感、発汗、疼痛等)、病的性欲亢進、性欲減退、暴食、病的賭博、不穏、過食(体重増加)、健忘、強迫性購買
消化管
悪心(29.9%)、消化不良(11.9%)、便秘(9.0%)、胃不快感(6.9%)、嘔吐(5.9%)
腹痛、胃潰瘍、胃炎、上腹部痛、口内炎、鼓腸放屁、イレウス
体重減少
肝臓
肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、LDH上昇等)
γ-GTP上昇
内分泌
プロラクチン低下、成長ホルモン上昇
代謝
血糖値上昇
循環器
低血圧、動悸
泌尿器系
排尿頻回、尿蛋白陽性
尿閉
一般的全身障害
末梢性浮腫、胸痛、倦怠感、疲労感、脱力感、手がピリピリする、転倒、口渇
呼吸器
呼吸困難
肺炎、しゃっくり
** 生殖系
自発陰茎勃起
*〈中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)〉
5%未満
*中枢・末梢神経系
レストレスレッグス症候群のaugmentation(2.3%)
悪心、嘔吐、過度の鎮静、運動過多、幻覚、激越、低血圧等の症状を発現する可能性がある。
精神症状が見られた場合には、抗精神病薬の投与を考慮する。なお、血液透析による除去は期待できない。
ヒトにおいて本剤を含む抗パーキンソン剤と網膜変性との関連性は認められなかったとの報告がある。
ラットのがん原性試験(24ヶ月間混餌投与)において、2mg/kg/日以上の投与量で網膜変性の増加が報告されている。
プラミペキソール塩酸塩錠0.5mg「日新」とビ・シフロール錠0.5mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(プラミペキソール塩酸塩水和物として0.5mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両製剤の生物学的同等性が確認された1) 。
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC0-24(pg・hr/mL)
Cmax(pg/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
プラミペキソール塩酸塩錠0.5mg「日新」
11866±1451
1020±178
2.8±2.6
6.5±1.0
ビ・シフロール錠0.5mg
12057±1382
1011±169
2.7±2.3
6.6±1.0
(Mean±S.D., n=16)
健康成人、軽度(50≦クレアチニンクリアランス<80mL/min)、中等度(30≦クレアチニンクリアランス<50mL/min)及び高度(5≦クレアチニンクリアランス<30mL/min)の腎機能障害患者並びに透析患者計26例を対象にプラミペキソール塩酸塩水和物錠0.25mgを投与し、薬物動態を検討した。その結果、Cmax、tmax及びVd/Fに有意な差は認められなかったが、次表に示すとおりt1/2は中等度及び高度の腎機能障害患者において、健康成人の約3倍に延長した。なお、透析されたプラミペキソール塩酸塩水和物は投与量の約9%であった2) (外国人のデータ)。
投与対象
例数
AUC0-∞(ng・h/mL)
t1/2(h)
CLtot/F(mL/min)
CLr(mL/min)
健康成人
>80
6
7.33±1.49
11.3±2.72
411±85.9
277±59.0
軽度腎機能障害患者
50~79
10.2±2.29
15.3±3.82
297±57.2
206±79.0注1)
中等度腎機能障害患者
30~49
5
16.4±5.45
36.3±18.8
192±52.5
105±43.9注2)
高度腎機能障害患者
5~29
3
22.6±3.48
38.4±12.7
131±22.2
32.8±15.6
(注1)n=5、注2)n=4、平均値±S.D.)
健康成人12例を対象にプラミペキソール塩酸塩水和物錠0.25mg及びシメチジン300mgを併用経口投与し、プラミペキソール塩酸塩水和物錠の薬物動態に及ぼすシメチジンの影響を検討した。その結果、プラミペキソール塩酸塩水和物錠単独投与に比し併用投与ではプラミペキソール塩酸塩水和物錠の尿中未変化体総排泄量に有意な変化は認めなかったが、腎クリアランス(CLr)は30~39%有意に低下し、t1/2は延長した4) 。このことから、プラミペキソール塩酸塩水和物錠も腎臓の有機カチオン輸送系を介して尿細管分泌されることが示唆された(外国人のデータ)。また、パーキンソン病患者にプラミペキソール塩酸塩水和物錠1.0~4.5mgを反復経口投与し、定常状態(維持量投与開始後4日目以降)における血漿中濃度(52例)から、探索的にポピュレーションファーマコキネティクス解析によりアマンタジン塩酸塩との併用(28例)による影響を検討した結果、プラミペキソール塩酸塩水和物錠のクリアランスが低下することが確認された5) 。
プラミペキソール塩酸塩錠0.125mg「日新」は、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成18年11月24日 薬食審査発第1124004号)」に基づき、プラミペキソール塩酸塩錠0.5mg「日新」を標準製剤としたとき、溶出挙動が同等と判断され、生物学的に同等とみなされた6) 。
プラミペキソールはドパミン受容体作動薬である。ドパミン受容体作動薬は、内在性のドパミンの放出と、外来性のレボドパの必要性をともに減少させることによりフリーラジカルの生成を抑制し、パーキンソン病の進行に影響を与える可能性があることが示唆されている。プラミペキソールの活性は、D2クラス部位(D2およびD3受容体に特異的)に選択性を持ち、D1クラス部位にはほとんど作用しない7) 。
プラミペキソール塩酸塩水和物(Pramipexole Hydrochloride Hydrate)
(S)-2-Amino-4,5,6,7-tetrahydro-6-propylaminobenzothiazole dihydrochloride monohydrate
C10H17N3S・2HCl・H2O
302.26
白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。水に極めて溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、テトラヒドロフランにほとんど溶けない。
約290℃(分解)
アルミピロー包装開封後は、湿気を避けて遮光して保存すること。
100錠[10錠(PTP)×10]
1) 社内資料:生物学的同等性試験(錠0.5mg)
2) 外国人腎機能障害患者の薬物動態解析(ビ・シフロール錠:2003年12月2日承認、申請資料概要ヘ.3.(2))
3) 母集団薬物動態解析(ミラペックスLA錠:2011年4月22日承認、申請資料概要2.7.2.2.4)
4) 薬物動態に対するシメチジンの影響(ビ・シフロール錠:2003年12月2日承認、申請資料概要ヘ.3.(3))
5) 日本人パーキンソン病患者母集団動態解析(ビ・シフロール錠:2003年12月2日承認、申請資料概要ヘ.3.(2))
6) 社内資料:生物学的同等性試験(錠0.125mg)
7) Brunton,L.L.et al.:グッドマン・ギルマン薬理書 第12版上巻(髙折修二ほか監訳).東京:廣川書店;2013.p779
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