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日本薬局方
ロサルタンカリウム錠
処方箋医薬品注)
○高血圧症○高血圧及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症
高血圧及び蛋白尿(尿中アルブミン/クレアチニン比300mg/g以上)を合併しない患者における本剤の有効性及び安全性は確認されていない。
通常、成人にはロサルタンカリウムとして25~50mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日100mgまで増量できる。
通常、成人にはロサルタンカリウムとして50mgを1日1回経口投与する。なお、血圧値をみながら1日100mgまで増量できる。ただし、過度の血圧低下を起こすおそれのある患者等では25mgから投与を開始する。
本剤を投与後、血清クレアチニン値が前回の検査値と比較して30%(あるいは1mg/dL)以上増加した場合、及び糸球体ろ過値、1/血清クレアチニン値の勾配等で評価した腎機能障害の進展速度が加速された場合は、減量あるいは投与中止を考慮すること。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがある。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。高カリウム血症を増悪させるおそれがある。また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、血清カリウム値に注意すること。
過度の降圧が脳血流不全を惹起し、病態を悪化させるおそれがある。
本剤の投与を低用量から開始し、増量する場合は徐々に行うこと。一過性の血圧低下を起こすおそれがある。
投与量を減らすなど慎重に投与すること。高カリウム血症があらわれやすい。また、腎機能の悪化が起きるおそれがある。
本剤の投与を低用量から開始し、増量する場合は徐々に行うこと。一過性の血圧低下を起こすおそれがある。,
投与しないこと。,
外国において、健康成人と比較して軽・中等度のアルコール性肝硬変患者ではロサルタンの消失速度が遅延し、ロサルタン及びカルボン酸体の血漿中濃度がそれぞれ約5倍及び約2倍に上昇することが報告されている。
妊娠していることが把握されずアンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンII受容体拮抗剤を使用し、胎児・新生児への影響(腎不全、頭蓋・肺・腎の形成不全、死亡等)が認められた例が報告されている1),2) 。
本剤の投与に先立ち、代替薬の有無等も考慮して本剤投与の必要性を慎重に検討し、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、投与が必要な場合には次の注意事項に留意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。妊娠中期及び末期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤を投与された患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、多臓器不全、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の奇形、肺の低形成等があらわれたとの報告がある。,
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。ラットの周産期及び授乳期に10~100mg/kg/日投与した試験において、100mg/kg/日で産児死亡の軽度の増加が認められた。また、各投与群で産児の低体重が認められ、本試験の無毒性量は追加試験の成績から5mg/kg/日であった3),4) 。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
アリスキレン
(糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く。)
非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。
レニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
カリウム保持性利尿剤:
カリウム補給剤:
アンジオテンシン変換酵素阻害剤
トリメトプリム含有製剤:
血清カリウム上昇、高カリウム血症を起こすおそれがある。
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。腎機能障害のある患者には特に注意すること。また、本剤とアンジオテンシン変換酵素阻害剤及びカリウム保持性利尿剤の3剤併用の場合には特に注意すること。
利尿降圧剤:
一過性の血圧低下を起こすおそれがある。本剤の投与を低用量から開始し、増量する場合は徐々に行うこと。
利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。
急性腎障害、高カリウム血症のリスクが増加するとの報告がある。また、低血圧を起こすおそれがある。
非ステロイド性消炎鎮痛剤:
降圧作用が減弱されるおそれがある。
プロスタグランジンの合成阻害作用により、本剤の降圧作用を減弱させる可能性がある。
腎機能が悪化している患者では、さらに腎機能が悪化するおそれがある。
プロスタグランジンの合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。
リチウム:
リチウム中毒が報告されている。血中リチウム濃度に注意すること。
本剤のナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。
グレープフルーツジュース
降圧作用が減弱されるおそれがある。本剤の投与中はグレープフルーツジュースの摂取は避けること。
グレープフルーツジュースに含まれる成分のCYP3A4阻害作用によりロサルタンの活性代謝物の血中濃度が低下するため、本剤の降圧作用が減弱されるおそれがある。
不快感、口内異常感、発汗、蕁麻疹、呼吸困難、全身潮紅、浮腫等があらわれることがある。
*顔面、口唇、咽頭、舌等の腫脹があらわれることがある。また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管性浮腫があらわれることがある。
冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。,,
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
心室性期外収縮、心房細動等の不整脈があらわれることがある。
脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。
倦怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、痙攣、意識障害等を伴う低ナトリウム血症があらわれることがある。
0.1~5%未満
頻度不明
精神神経系
頭痛、めまい、不眠、浮遊感
耳鳴、眠気
循環器系
低血圧、起立性低血圧、胸痛
調律障害(頻脈等)、動悸
消化器
口角炎、嘔吐・嘔気、胃不快感、胃潰瘍
口内炎、下痢、口渇
肝臓
肝機能障害(AST上昇、ALT上昇、LDH上昇等)
黄疸
腎臓
BUN上昇、クレアチニン上昇
皮膚
発疹、そう痒
蕁麻疹、多形紅斑、光線過敏、紅皮症、紅斑
血液
赤血球減少、ヘマトクリット低下、好酸球増多
貧血
その他
ほてり、倦怠感、無力症/疲労、浮腫、筋肉痛、総コレステロール上昇、CK上昇、血中尿酸値上昇
咳嗽、発熱、味覚障害、しびれ感、眼症状(かすみ、異和感等)、関節痛、筋痙攣、女性化乳房、勃起不全
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
ロサルタンK錠50mg「日新」とニューロタン錠50mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ロサルタンカリウムとして50mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両製剤の生物学的同等性が確認された5) 。
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC0-12(ng・hr/mL)
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
ロサルタンK錠50mg「日新」
370.14±149.24
202.41±142.07
1.4±0.9
1.7±0.4
ニューロタン錠50mg
348.86±118.58
193.92±99.04
1.5±0.9
1.6±0.4
(Mean±S.D., n=42)
ロサルタンK錠100mg「日新」とニューロタン錠100mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ロサルタンカリウムとして100mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両製剤の生物学的同等性が確認された6) 。
ロサルタンK錠100mg「日新」
897.85±336.44
527.07±232.62
1.4±1.0
1.6±0.5
ニューロタン錠100mg
816.13±336.00
546.76±286.83
1.5±1.2
1.4±0.4
(Mean±S.D., n=31)
高血圧症を伴う透析患者に、ロサルタンカリウム50mgを空腹時に1回経口投与した場合、ロサルタンのCmax及びAUCはいずれも増加し、健康成人男子及び高血圧症患者と比較してロサルタンのCmax及びAUCはそれぞれ約2及び3~4倍の値を示した7),8) 。透析患者にロサルタンを投与したとき、ロサルタン及びカルボン酸体は透析により血漿中から除去されないことが報告されている(外国人データ)9) 。
健康高齢者及び健康非高齢者に、ロサルタンカリウム50mgを空腹時に1回経口投与した場合、ロサルタンの吸収速度に差はみられなかったが、高齢者ではロサルタンのCmax及びAUCは非高齢者の約2倍を示した。一方、高齢者におけるカルボン酸体の平均Cmax及びAUCは、非高齢者に比べてそれぞれ約25及び27%の軽度な増加であった10) 。
ロサルタンK錠25mg「日新」は、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成18年11月24日 薬食審査発第1124004号)」に基づき、ロサルタンK錠50mg「日新」を標準製剤としたとき、溶出挙動が同等と判断され、生物学的に同等とみなされた11) 。
ロサルタンカリウムはアンジオテンシンⅡ受容体のうちAT1受容体と選択的に結合し、アンジオテンシンⅡの生理作用を阻害することによって降圧作用をあらわす。本薬の主代謝物のカルボン酸体も本薬と同様の作用を示す。なお、ブラジキニンの分解酵素(キニナーゼⅡ)には直接作用しない12) 。
ロサルタンカリウム(Losartan Potassium)
Monopotassium 5-{[4'-(2-butyl-4-chloro-5-hydroxymethyl-1H-imidazol-1-yl)methyl]biphenyl-2-yl}-1H-tetrazol-1-ide
C22H22ClKN6O
461.00
白色の結晶性の粉末である。水に極めて溶けやすく、メタノール又はエタノール(99.5)に溶けやすい。
開封後は湿気を避けて保存すること。
100錠[10錠(PTP)×10]500錠[10錠(PTP)×50]
100錠[10錠(PTP)×10]
1) 阿部真也、他.周産期医学.2017;47:1353-5.
2) 齊藤大祐、他.鹿児島産科婦人科学会雑誌.2021;29:49-54.
3) Spence SG,et al.Teratology.1995;51:383-97.
4) Spence SG,et al.Teratology.1995;51:367-82.
5) 社内資料:生物学的同等性試験(錠50mg)
6) 社内資料:生物学的同等性試験(錠100mg)
7) 多川斉、他.臨牀透析.1995;11:247-64.
8) 本態性高血圧症患者における検討(ニューロタン錠:2006年4月20日承認、申請資料概要ヘ.(2).1))
9) 腎機能障害を伴う高血圧症患者における血漿中濃度(ニューロタン錠:2006年4月20日承認、申請資料概要ヘ.(3).3))
10) 加齢の影響(ニューロタン錠:2006年4月20日承認、申請資料概要ヘ.(1).1).①)
11) 社内資料:生物学的同等性試験(錠25mg)
12) 第十八改正日本薬局方解説書.東京:廣川書店;2021.C6319-6323
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