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劇薬
処方箋医薬品注)
片頭痛
通常、成人にはエレトリプタンとして1回20mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あけること。また、20mgの経口投与で効果が不十分であった場合には、次回片頭痛発現時から40mgを経口投与することができる。ただし、1日の総投与量を40mg以内とする。
例えば、以下のような患者では不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれるおそれがある。
WPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈が発現したとの報告がある。
脳血管障害があらわれるおそれがある。
てんかん様発作がおこるおそれがある。
一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇を引き起こすことがある。
投与しないこと。本剤は主に肝臓で代謝されるので、重度の肝機能障害患者では血中濃度が上昇するおそれがある。,
本剤は主に肝臓で代謝されるので、血中濃度が上昇することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳しないことが望ましい。本剤は投与後24時間までにヒト母乳中に約0.02%の移行が認められている2) (外国人データ)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
血圧の上昇は、若年者よりも高齢者で大きいので慎重に投与すること。高齢者と若年者における収縮期血圧の最大上昇の差は10.19mmHg、拡張期血圧の最大上昇の差は2.59mmHgであった3) (外国人データ)。
エルゴタミン
エルゴタミン誘導体含有製剤
血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがある。本剤投与後にエルゴタミンあるいはエルゴタミン誘導体含有製剤を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以上の間隔をあけて投与すること。
5-HT1B/1D受容体作動薬との薬理的相加作用により、相互に作用(血管収縮作用)を増強させる。
5-HT1B/1D受容体作動薬
血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがある。本剤投与後に他の5-HT1B/1D受容体作動型の片頭痛薬を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以内に投与しないこと。
併用により相互に作用を増強させる。
HIVプロテアーゼ阻害剤
本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇するおそれがある。
本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。
ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッド)
マクロライド系抗生物質
エリスロマイシンとの併用により、本剤の最高血漿中濃度(Cmax)は2倍、血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC)は4倍に増大し、軽度に血圧が上昇した。
抗真菌剤
イトラコナゾールとの併用により、本剤のCmax、AUCが増大し、血圧が上昇するおそれがある。
カルシウム拮抗剤
ベラパミルとの併用により、本剤のCmax、AUCが増大した。
飲食物
本剤の作用が増強するおそれがある。
*エンシトレルビル フマル酸
*本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。
*エンシトレルビル フマル酸のチトクロームP450 3Aに対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害されることが考えられる。
副腎皮質ホルモン剤
抗てんかん剤
抗結核薬
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある。
酵素誘導剤により本剤の代謝が促進されるおそれがある。
セイヨウオトギリソウにより本剤の代謝が促進されるおそれがある。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬
セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、頻脈、発熱、反射亢進、協調運動障害、下痢等)があらわれることがある。
セロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニン濃度を上昇させる。よって本剤との併用により、セロトニン作用が増強する可能性が考えられる。
不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状があらわれることがある。本剤投与後、胸痛、胸部圧迫感等の一過性の症状(強度で咽喉頭部に及ぶ場合がある)があらわれることがある。このような症状が虚血性心疾患によると思われる場合には、以後の投与を中止し、虚血性心疾患の有無を調べるための適切な検査を行うこと。,
WPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈の報告がある。
1%以上a)
1%未満a)
頻度不明
神経系
浮動性めまい、傾眠・眠気、異常感覚、頭痛
感覚減退、回転性めまい、筋緊張亢進
心・血管系
熱感
潮紅
動悸、頻脈、血圧上昇
消化器系
嘔気、口内乾燥
消化不良、腹痛
嘔吐
皮膚
発疹、そう痒症、蕁麻疹、血管浮腫
その他
疲労、咽喉絞扼感b)
多汗、胸部絞扼感b)、無力症、悪寒、咽喉頭疼痛、疼痛、背部痛
胸痛b)、倦怠感、筋痛、胸部圧迫感b)、筋無力症
本剤の消失半減期は約4時間であり、少なくとも20時間、あるいは症状・徴候が持続する限り患者をモニターすること。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
エレトリプタン錠20mg「日新」とレルパックス錠20mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(エレトリプタンとして20mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両製剤の生物学的同等性が確認された4) 。
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC0-24(ng・hr/mL)
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
エレトリプタン錠20mg「日新」
203.66±124.79
38.71±18.66
1.1±0.5
4.5±0.6
レルパックス錠20mg
208.88±112.50
41.24±19.56
0.9±0.4
4.4±0.7
(Mean±S.D., n=30)
エレトリプタンは5-HT1B/1D受容体選択的作動薬である。5-HT1B/1D受容体選択的作動薬は頭蓋内血管の収縮を引き起こす9) 。
エレトリプタン臭化水素酸塩(Eletriptan Hydrobromide)
(+)-(R)-3-(1-methylpyrrolidin-2-ylmethyl)-5-(2-phenylsulfonylethyl)-1H-indole monohydrobromide
C22H26N2O2S・HBr
463.43
白色又はわずかに着色した粉末である。
10錠[10錠(PTP)×1]10錠[10錠(患者さん用パッケージ入りPTP)×1]
1) International Headache Society 2018:Cephalalgia.2018;38(1):1-211
2) 母乳中排泄(レルパックス錠:2002年4月11日承認、申請資料概要ヘ.3.1.3)
3) 健康成人における薬物動態(性差、高齢者)(レルパックス錠:2002年4月11日承認、申請資料概要ヘ.3.1.6、ト.1.3.1)
4) 社内資料:生物学的同等性試験
5) 代謝に関与するチトクロムP450(レルパックス錠:2002年4月11日承認、申請資料概要ヘ.3.4.1)
6) 肝機能障害患者における薬物動態(レルパックス錠:2002年4月11日承認、申請資料概要ヘ.3.3.1)
7) エリスロマイシン併用時の薬物動態(レルパックス錠:2002年4月11日承認、申請資料概要ヘ.3.4.7、ト.1.3.2)
8) ベラパミル併用時の薬物動態(レルパックス錠:2002年4月11日承認、申請資料概要ヘ.3.4.7、ト.1.3.2)
9) Brunton,L.L.et al.:グッドマン・ギルマン薬理書 第12版上巻(髙折修二ほか監訳).東京:廣川書店;2013.p430
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