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鉛中毒
エデト酸カルシウムナトリウム水和物として、通常成人1日1~2gを2~3回に分けて、食後30分以上経ってから経口投与する。最初5~7日間服用し、その後3~7日間の休薬期をおきこれを1クールとし、必要あれば、これをくり返し行う。なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤は腎臓から排泄される。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
頻度不明
腎臓
長期投与により尿細管障害
消化器
悪心、軟便、食欲不振等
本剤は腸溶性であるので、噛まずに服用させること。
急速、大量投与の結果、腎毒性により死亡等の重大な結果を招くことがあるとの報告がある。
排泄経路は腎臓。
鉛中毒性脳疾患、職業性鉛中毒などを含めた引用文献より、経口投与例280例を集計した。経口投与例の殆どは職業性鉛中毒であったが、これらについて、薬剤を1日1~2g、2~3回に分けて投与し、1~7日間投与後約1週間の休薬期間をおき、これを1クールとして、1~3クールを繰り返した方法で試験を行った結果、鉛中毒症状(貧血、蒼白、疲労感、食欲不振、鉛縁、痛み等)、及び血液像(血中鉛、赤血球、網状赤血球、塩基好性斑点等)、尿中コプロポルフィリン、δ-ALAなどの臨床検査試験においても改善がみられ、臨床的に殆ど全例に効果がみられた。副作用発現頻度は、1.43%(4/280例)であった。集計された副作用は、胃腸障害0.4%(1/280例)、食欲不振0.4%(1/280例)、悪心0.4%(1/280例)及び軽い軟便0.4%(1/280例)であった1) 。
エデト酸カルシウムナトリウム水和物は重金属中毒の解毒に用いられる。鉛などの重金属は本薬分子内に存在するCaと置換して水溶性金属キレートを形成して体外へ排出される2) 。
エデト酸カルシウムナトリウム水和物(Calcium Sodium Edetate Hydrate)
Disodium[{N,N '-ethane-1,2-diylbis[N-(carboxymethyl)glycinato]}(4-)-N,N ',O,O ',ON,ON ']calciate(2-)hydrate
C10H12CaN2Na2O8・χH2O
白色の粉末又は粒である。水に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。吸湿性である。
100錠[バラ、乾燥剤入り]
1) 社内資料:医薬品再評価申請資料 臨床試験
2) 第十八改正日本薬局方解説書.東京:廣川書店;2021.C944-947
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