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劇薬
血管性頭痛、片頭痛、緊張性頭痛
家族性片麻痺性片頭痛、脳底型片頭痛、眼筋麻痺性片頭痛あるいは網膜片頭痛の患者には投与しないこと。
通常成人、1回1錠を1日2~3回経口投与する。頭痛発作の前兆がある場合は1~2錠を頓用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。ただし、1週間に最高10錠までとする。
通常成人、1回2錠を1日2~3回経口投与する。頭痛発作の前兆がある場合は2~4錠を頓用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。ただし、1週間に最高20錠までとする。
血管痙攣により狭心症様の胸内痛及び窮迫、一過性洞頻脈が起こるおそれがある。
症状を悪化させるおそれがある。
カフェインの眼圧上昇作用により、症状を悪化させるおそれがある。
代謝障害により麦角中毒を起こすおそれがある。
授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。ヒト母乳中へ移行することがある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
本剤は血管収縮作用を有しており、過度の血管収縮は好ましくないと考えられる。
HIVプロテアーゼ阻害剤
エファビレンツ(ストックリン)
**コビシスタット含有製剤(ゲンボイヤ等)
マクロライド系抗生物質
アゾール系抗真菌薬
レテルモビル(プレバイミス)
*エンシトレルビル(ゾコーバ)
**レナカパビル(シュンレンカ)
**ロナファルニブ(ゾキンヴィ)
エルゴタミンの血中濃度が上昇し、血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある。
**これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、エルゴタミンの代謝が阻害される。
5-HT1B/1D受容体作動薬
麦角アルカロイド
血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがある。
なお、5-HT1B/1D受容体作動薬と本剤を前後して投与する場合は24時間以上の間隔をあけて投与すること。
これらの薬剤との薬理的な相加作用により、相互に作用(血管収縮作用)を増強させる。
**アデノシン(アデノスキャン)
**
**本剤によりアデノシンによる冠血流速度の増加及び冠血管抵抗の減少を抑制し、虚血診断に影響を及ぼすことがある。アデノシン(アデノスキャン)を投与する場合は12時間以上の間隔をあけること。
**本剤はアデノシン受容体に拮抗するため、アデノシンの作用を減弱させる。
*ダサチニブ
*アミオダロン
本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
これら薬剤の CYP3A4 阻害作用により、本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。
*スチリペントール
本剤の血中濃度が上昇し、 麦角中毒を引き起こすおそれがある。
スチリペントールはCYP3A4を阻害する。
β-遮断剤
エルゴタミンの末梢血管収縮作用が強くあらわれることがある。
β-遮断剤との薬理的相加作用により、相互に作用(血管収縮作用)が増強される。
*アドレナリン
*ノルアドレナリン
*フェニレフリン
これら薬剤の作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。
本剤の血管平滑筋収縮作用により、血圧上昇作用を増強すると考えられている。
*エチレフリン
血圧の異常上昇をきたすことがあるので、そのような場合はクロルプロマジンの静注を行う。
エチレフリンの昇圧作用と本剤の末梢血管収縮作用により血圧が上昇する。
*ドロキシドパ
ドロキシドパの作用が増強され、血圧の異常上昇をきたすことがある。
相加的に作用(末梢血管収縮作用)を増強させる。
*ブロモクリプチン
血圧上昇、頭痛、痙攣等があらわれるおそれがある。
機序は明確ではないが、ブロモクリプチンはエルゴタミンの血管収縮作用、血圧上昇作用等に影響を及ぼすと考えられる。
脈拍の異常、呼吸困難、顔面蒼白、血圧低下等のショック症状があらわれることがある。
血管攣縮、動脈内膜炎、チアノーゼ、壊疽等の麦角中毒症状を起こすことがあるので、四肢のしびれ感、ピリピリ感及び痛み、脈の消失等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、腎血流障害による腎機能障害、脳血流障害による意識障害、麻痺等を伴うこともある。(特に長期又は大量投与によりあらわれることがある。)
長期連用によりエルゴタミン誘発性の頭痛があらわれることがあり、また、投与を急に中止すると、頭痛を主訴とする禁断症状があらわれることがある。
AST、ALT等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
心筋虚血、心筋梗塞を起こすことがあるので、前胸痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
長期連用により、胸膜、後腹膜又は心臓弁の線維症があらわれたとの報告がある。
5%以上
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
発疹
局所性浮腫、そう痒感、蕁麻疹、呼吸困難
血液
顆粒球減少、血小板減少、貧血
腎臓
腎障害
消化器
食欲不振
悪心、嘔吐、下痢、腹痛
循環器
心悸亢進、徐脈、頻脈、胸部不快感、血圧上昇
精神神経系
不眠、めまい、眠気
不安、振戦、頭痛、眩暈
運動器
知覚異常(四肢のしびれ感、ピリピリ感)
四肢筋痛、四肢脱力感
その他
倦怠感
瞳孔縮小又は拡大
悪心、嘔吐、傾眠、昏迷、錯乱、頻脈、めまい、呼吸抑制、高血圧又は低血圧、痙攣、ショック、昏睡、麦角中毒症状(四肢のしびれ感、ピリピリ感及び痛み、チアノーゼ、脈の消失等。処置がなされず進行すると壊疽を起こすおそれがある。また、腎血流障害による腎機能障害、脳血流障害による意識障害、麻痺等を伴うこともある。)。
末梢血管の攣縮には加温し、虚血状態の四肢を保護する。血管拡張剤投与は有効であるが、すでに低血圧のある患者には悪化しないよう慎重に投与すること。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的な不妊が認められたとの報告がある。
健康成人男性24名にクリアミン配合錠A1.0(CLA)2錠あるいはクリアミン配合錠S0.5(CL)4錠を単回経口投与した時の各成分の血漿中濃度を示す1)。
Tmax
Cmax(平均値±SD)
半減期
CLA
2.5時間
297.7±103.4(pg/mL)
6.5時間
CL
2.0時間
303.5±124.9(pg/mL)
-
1.2時間
3.0±0.38(μg/mL)
5.0時間
1.3時間
3.2±0.49(μg/mL)
0.8時間
9.53±2.91(μg/mL)
1.9時間
0.9時間
9.57±2.08(μg/mL)
クリアミン配合錠A1.0及びクリアミン配合錠S0.5で実施した一般臨床試験305例の有効率は67.5%(206/305例)であった。
副作用は、14.1%(43/305例)に認められ、主なものは食欲不振(19例)、胃部・腹部不快感(8例)、悪心・嘔吐(6例)であった2),3),4),5),6),7),8),9),10),11),12),13),14),15),16)。
疾患
有効率
血管性頭痛
70.6%(48/68)
片頭痛
78.7%(85/108)
緊張性頭痛
59.2%(58/98)
混合性頭痛
48.4%(15/31)
血管性頭痛患者を対象とし、エルゴタミン酒石酸塩1mg、カフェイン50mgを含有する薬剤を対照薬として行った二重盲検試験(クリアミン配合錠A1.0)において、本剤の有効率は56.8%(50/88例)であった。
副作用は、本剤群で37.2%(32/86例)に認められ、主なものは吐き気(13例)、食欲不振(4例)、嘔吐(4例)、便秘(4例)等の消化器症状とふらふら感(7例)、眠気(4例)であった17)。
エルゴタミン酒石酸塩0.37~0.5mgの静脈内注射により、健康人及び片頭痛の患者のいずれにおいても側頭動脈及び後頭動脈の拍動、振幅の約50%減少が認められた。片頭痛患者においては動脈拍動の振幅減少とほぼ並行して頭痛の消失が認められた18)。
マウスを用いた酢酸Writhing法、Haffner変法、圧刺激法による鎮痛効果の検討結果において、3成分の配合剤はいずれの方法においても、イソプロピルアンチピリン単独と比較し高い鎮痛効果を示し、配合による相乗効果が認められた19)。
健康成人でのエルゴタミン酒石酸塩とカフェインの配合剤とエルゴタミン酒石酸塩単味剤の経口投与の比較において、より高い血中エルゴタミン濃度が配合剤で得られ、カフェインによるエルゴタミン酒石酸塩の消化管よりの吸収促進が認められた20)。
エルゴタミン酒石酸塩(Ergotamine Tartrate)
(5'S)-5'-Benzyl-12'-hydroxy-2'-methylergotaman-3',6',18-trione hemitartrate
(C33H35N5O5)2・C4H6O6
1313.41
無色の結晶又は白色~微黄白色若しくは灰白色の結晶性の粉末である。水又はエタノール(95)に溶けにくい。
約180℃(分解)
無水カフェイン(Anhydrous Caffeine)
1,3,7-Trimethyl-1H-purine-2,6(3H,7H)-dione
C8H10N4O2
194.19
白色の結晶又は粉末で、においはなく、味は苦い。クロロホルムに溶けやすく、水、無水酢酸又は酢酸(100)にやや溶けにくく、エタノール(95)又はジエチルエーテルに溶けにくい。1.0gを水100mLに溶かした液のpHは5.5~6.5である。
235~238℃
イソプロピルアンチピリン(Isopropylantipyrine)
1,5-Dimethyl-4-(1-methylethyl)-2-phenyl-1,2-dihydro-3H-pyrazol-3-one
C14H18N2O
230.31
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。酢酸(100)に極めて溶けやすく、エタノール(95)又はアセトンに溶けやすく、ジエチルエーテルにやや溶けやすく、水に溶けにくい。
103~105℃
100錠[10錠×10;PTP:乾燥剤入り]
500錠[10錠×50;PTP:乾燥剤入り]
1) 社内資料:クリアミン錠の同等性試験に関する資料
2) 花島浩:基礎と臨床. 1990;24(6):3303-3307
3) 斉藤敏二:基礎と臨床. 1990;24(6):3309-3314
4) 間中信也 他:基礎と臨床. 1990;24(6):3315-3325
5) 花島浩:現代の診療. 1978;20(10):1915-1922
6) 片山宗一 他:現代の診療. 1978;20(10):1923-1926
7) 松本正久:現代の診療. 1978;20(10):1927-1931
8) 佐藤洋 他:現代の診療. 1978;20(10):1933-1936
9) 杉山義昭:現代の診療. 1978;20(10):1937-1939
10) 川上敬三:クリアミンA錠 文献集Ⅱ;14-19
11) 飯田光男 他:クリアミンA錠 文献集Ⅱ;20-25
12) 福間誠之:クリアミンA錠 文献集Ⅱ;27-29
13) 上枝一成:クリアミンA錠 文献集Ⅱ;31-33
14) 福内靖男:クリアミンA錠 文献集Ⅱ;34-37
15) 花島浩:クリアミンA錠 文献集Ⅱ;38-51
16) 社内資料:再評価申請資料
17) 喜多村孝一 他:薬理と治療. 1979;7:1341-1349
18) Graham J. R., et al.:Archs. Neurol. Psychiat. 1938;39:737-763
19) 笠間俊男 他:現代の診療. 1978;20(8):1229-1234
20) Schmidt R., et al.:Europ. J. Clin. Pharmacol. 1974;7:213-216
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