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日本薬局方
エフェドリン塩酸塩注射液
劇薬
処方箋医薬品注)
気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
麻酔時の血圧降下に対する予防を目的とした本剤の投与は行わないこと。帝王切開時の本剤の予防投与により、母体の高血圧及び頻脈、胎児アシドーシスが発現したとの報告がある1),2),3),4)。
l-エフェドリン塩酸塩として、通常成人1回25~40mgを皮下注射する。また、麻酔時の血圧降下には、通常成人1回4~8mgを静脈内注射することができる。なお、年齢、症状により適宜増減する。
症状が悪化又は再発するおそれがある。
甲状腺機能亢進症が悪化するおそれがある。
本剤には血圧上昇作用がある。
本剤には心刺激作用がある。
血糖が上昇するおそれがある。
眼圧が上昇するおそれがある。
排尿障害が悪化するおそれがある。
定期的に血清カリウム値を観察することが望ましい。低酸素血症においては、血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。
併用により交感神経刺激作用が増強される。
*心室細動、心室頻拍等の不整脈があらわれることがある。
ハロゲン化吸入麻酔剤は交感神経刺激剤に対する心筋の感受性を高める。
*血圧上昇、頻脈等の発現が報告されている。
*これらの薬剤のMAO-B選択性が低下した場合、交感神経刺激作用が増強されると考えられる。
*冠動脈疾患のある患者に併用すると、本剤の作用を増強し、冠不全のリスクが増大するおそれがある。
*これらの薬剤が心臓のカテコールアミンに対する感受性を増大するおそれがある。
血清カリウム値が低下するおそれがあるので、血清カリウム値をモニターするとともに、減量するなど注意すること。
併用により血清カリウム低下作用が増強される。
血圧の異常上昇を起こすおそれがあるので、血圧等に注意し、慎重に投与すること。
併用により血圧上昇作用が増強される。
不整脈を起こすおそれがある。
本剤及びジギタリス製剤の薬力学的相互作用により、不整脈が誘発されるおそれがある。
*クロフェダノール塩酸塩の作用が減弱されることがある。
*クロフェダノール塩酸塩は咳中枢に作用し、咳嗽抑制作用を示す。
*不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等があらわれやすくなるので、減量するなど慎重に投与すること。
*交感神経刺激作用が増強されることが考えられる。
*静脈内注射で重篤な心室細動、心室頻拍、冠攣縮等があらわれ、心停止に至ることがある。,,
キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。,
頻度不明
循環器
心悸亢進、血圧上昇、心電図異常(QT間隔の延長、ST上昇・低下等)
精神神経系
頭痛・頭重、振戦、不眠、めまい、発汗、神経過敏、脱力感
消化器
悪心・嘔吐、食欲不振
泌尿器
排尿困難
過敏症
発疹
長期連用
不安、幻覚、妄想を伴う精神症状
その他
口渇
頻脈、不整脈、血圧上昇、動悸、痙攣、昏睡、妄想、呼吸抑制等の症状があらわれることがある。
特異的解毒剤は知られていないので、心電図、呼吸及び血圧等の監視を行うこと。,
成人男性1例に、本剤を25mg(遊離塩基換算)静脈内投与したとき、未変化体エフェドリンの尿中(pH4.5~5.5)排泄速度において、明確な2相性の減少が認められた5)(外国人データ)。
交感神経興奮様薬物。α受容体及びβ受容体を刺激するが、作用の一部は交感神経終末からのノルアドレナリン遊離を介する間接的なものである6)。
アセチルコリン及びヒスタミンによるモルモット摘出気管筋の収縮に対し、緩解作用を示す7)。
麻酔イヌを用いた実験で、鼻粘膜血管・鼻粘膜を収縮し、鼻腔容積を拡大させる8)。
麻酔イヌを用いた実験で、心拍数の増加、心収縮力の増強を示し、血圧を上昇させる9)。
エフェドリン塩酸塩(Ephedrine Hydrochloride)
(1R,2S)-2-Methylamino-1-phenylpropan-1-ol monohydrochloride
C10H15NO・HCl
201.69
白色の結晶又は結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、酢酸(100)に溶けにくく、アセトニトリル又は無水酢酸にほとんど溶けない。
218~222℃
外箱開封後は遮光して保存すること。
1mL×10管
1) 春田道男 他:日生病院医学雑誌. 1987;15(2):151-158
2) Shearer V. E., et al.:J. Matern. Fetal. Med. 1996;5(2):79-84
3) Ngan Kee W. D., et al.:Anesth. Analg. 2000; 90(6):1390-1395
4) Cooper D. W., et al.:Anesthesiology. 2002;97(6):1582-1590
5) Wilkinson G. R., et al.:J. Pharmacol. Exp. Ther. 1968;162(1):139-147
6) 第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店 2021;C1018-C1024
7) Carminati G. M., et al.:Arch. Int. Pharmacodyn. 1966;163(1):186-198
8) King T., et al.:Chin. J. Physiol. 1929;3(1):95-108
9) Chen K. K., et al.:J. Pharmacol. Exp. Ther. 1924;24:339-357
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