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処方箋医薬品注)
★印 外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合にのみ用いること
コルチゾン酢酸エステルとして、通常成人1日12.5~150mgを1~4回に分割して経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
免疫抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。
粘膜防御能の低下等により、消化性潰瘍が増悪するおそれがある。
中枢神経系に影響し、精神病が増悪するおそれがある。
免疫抑制作用により、結核性疾患が増悪するおそれがある。
免疫抑制作用により、単純疱疹性角膜炎が増悪するおそれがある。
水晶体線維に影響し、後嚢白内障が増悪するおそれがある。,
眼圧が上昇し、緑内障が増悪するおそれがある。,
ナトリウム・水貯留作用等により、高血圧症が増悪するおそれがある。
ナトリウム・水貯留作用により、電解質異常が増悪するおそれがある。
血液凝固能が亢進し、血栓症が増悪するおそれがある。
創傷治癒を遅延するおそれがある。
心破裂を起こしたとの報告がある。
糖新生促進作用(血糖値上昇)等により、糖尿病が増悪するおそれがある。
骨形成抑制作用及びカルシウム代謝の障害を起こすことにより、骨粗鬆症が増悪するおそれがある。
血中半減期の延長がみられ、副作用が起こりやすい。
脂質代謝に影響し、脂肪肝が増悪するおそれがある。
脂質代謝に影響し、脂肪塞栓症が増悪するおそれがある。
使用当初、一時症状が増悪することがある。
ナトリウム・水貯留作用等により、うっ血性心不全が増悪するおそれがある。
B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。本剤の投与期間中及び投与終了後は継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の発現に注意すること。異常が認められた場合には、本剤の減量を考慮し、抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。なお、投与開始前にHBs抗原陰性の患者において、B型肝炎ウイルスによる肝炎を発症した症例が報告されている。
症状が増悪するおそれがある。
慢性肝疾患患者では、血中半減期の延長がみられ、副作用が起こりやすい。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験で催奇形作用が報告されており、また、新生児に副腎不全を起こすことがある。コルチゾン10mgをマウスの妊娠8日から14日までの各日にそれぞれ1回投与した試験、及び2.5mgを妊娠9日から14日の各日を投与初日としそれぞれ4日間連続投与した試験において、口蓋裂の発生が認められている1)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
長期投与した場合、感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、緑内障等の副作用があらわれやすい。
デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)(男性における夜間多尿による夜間頻尿)
低ナトリウム血症が発現するおそれがある。
機序不明。
バルビツール酸誘導体
フェニトイン
リファンピシン
本剤の作用が減弱することが報告されている。
これらの薬剤はチトクロームP450を誘導し、本剤の代謝が促進される。
*ソマトロピン(遺伝子組換え)
血清コルチゾール濃度が低下することがある。
成長ホルモンが11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型(11β-HSD-1)を抑制することにより、コルチゾンからコルチゾールへの変換を減少させるため。
サリチル酸誘導体
併用時に本剤を減量すると、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が増加し、サリチル酸中毒を起こすことが報告されている。
本剤はサリチル酸誘導体の腎排泄と肝代謝を促進し、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が低下する。
抗凝血剤
抗凝血剤の作用を減弱させることが報告されている。
本剤は血液凝固促進作用がある。
*糖尿病用薬
インスリン製剤等
これらの薬剤の作用を減弱させることが報告されている。
本剤は肝臓での糖新生を促進し、末梢組織での糖利用を阻害する。
利尿剤(カリウム保持性利尿剤を除く)
*β2-刺激剤
*アムホテリシンB
併用により、低カリウム血症があらわれることがある。
本剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用がある。
*ジゴキシン
ジゴキシン中毒があらわれるおそれがある。
本剤の尿細管でのカリウム排泄促進作用により、血中カリウム値が低下し、ジゴキシンの作用が増強する。
*シナカルセト
血清カルシウム濃度が低下するおそれがある。
シナカルセトの血中カルシウム低下作用が増強される可能性がある。
シクロスポリン
副腎皮質ホルモン剤の大量投与により、併用したシクロスポリンの血中濃度が上昇するとの報告がある。
シクロスポリンの代謝を阻害する。
マクロライド系抗生物質
*エストロゲン(経口避妊薬を含む)
副腎皮質ホルモン剤の作用が増強されるとの報告がある。
本剤の代謝が阻害されるおそれがある。
エフェドリン
副腎皮質ホルモン剤の代謝が促進され、血中濃度が低下するとの報告がある。
機序不明
*ジクロフェナク
消化器系の副作用(消化性潰瘍、消化管出血等)を起こすおそれが高くなる。
ともに消化器系の副作用を起こすおそれがある。
B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。,,,,
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**リンパ系腫瘍を有する患者に投与した場合、腫瘍崩壊症候群があらわれることがある。異常が認められた場合には、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
頻度不明
内分泌
月経異常
消化器
下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲不振、食欲亢進
精神神経系
多幸症、不眠、頭痛、めまい
筋・骨格
筋肉痛、関節痛
脂質・蛋白質代謝
満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝
体液・電解質
浮腫、血圧上昇、低カリウム性アルカローシス
眼
中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出
血液
白血球増多
皮膚
ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着、皮下いっ血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、創傷治癒障害、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎
過敏症
発疹
その他
発熱、疲労感、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減
副腎皮質ホルモン剤を投与中の患者にワクチンを接種して神経障害、抗体反応の欠如が起きたとの報告がある。
副腎不全患者10例と健康成人2例にコルチゾン酢酸エステル50mgを経口投与した場合、1.79±0.16時間後に最高血中濃度739±74nmol/Lに到達した2)(外国人のデータ)。
体内では酢酸エステル結合は加水分解され、コルチゾンは主に肝で代謝されてほとんど腎を通して排泄される。一部はそのまま尿中に見いだされるが、大部分は肝で3-OH体に還元され、更に3α-(β-glucosiduronate)となり、尿中に排泄される。また、4,5位の二重結合の水素化、20位のCOの還元(CHOH体の生成)が起こるほか、一部はC17側鎖が酸化離脱され、17-ケトステロイドを生じる3)。
0.25mg(ラベル体)経口投与で24時間までに61%が尿中に排泄された4)(外国人のデータ)。
天然の糖質コルチコイド。筋肉などの末梢組織では、タンパク質の異化、脂肪酸分解促進、グルコース利用の抑制など、肝臓では糖新生、グリコーゲン、タンパク質合成促進など、多彩な作用を示すが、治療に利用されるのは強力な抗炎症作用である。糖質コルチコイドが細胞質あるいは核内に存在する受容体に結合すると、核内に移行して特定の遺伝子の転写を開始あるいは阻害する。転写が開始されて合成される代表的なタンパク質はリポコルチン-1であるが、これはホスホリパーゼA2を阻害して結果的にプロスタグランジン類、トロンボキサン類、ロイコトリエン類などの起炎物質の産生を低下させる。これら以外にも様々な作用を示すことが研究・示唆されているが、結局は起炎物質の生合成抑制と炎症細胞の遊走抑制により抗炎症作用を現すと考えられる3),5)。
コルチゾン酢酸エステル(Cortisone Acetate)
17,21-Dihydroxypregn-4-ene-3,11,20-trione 21-acetate
C23H30O6
402.48
白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。結晶多形が認められる。
約240℃(分解)
100錠[プラスチックボトル;バラ]
1) 藤野博 他:先天異常. 1965;5(4):235
2) Heazelwood V. J., et al.:Br. J. Clin. Pharmacol. 1984;17(1):55-59
3) 第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店 2021;C2007-C2013
4) Hellman L., et al.:J. Clin. Invest. 1956;35(9):1033-1044
5) 第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店 2021;C4346-C4353
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