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処方箋医薬品注)
限局性腸炎、潰瘍性大腸炎
通常成人は、1回1~2個(ベタメタゾンとして3~6mg)を直腸内注入する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常成人は、1回1~2個(ベタメタゾンとして1.5~3.0mg)を直腸内注入する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
免疫抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。
肉芽組織増殖抑制作用により、潰瘍治癒(組織修復)が障害されることがある。
大脳辺縁系の神経伝達物質に影響を与え、症状が増悪することがある。
免疫機能抑制作用により、症状が増悪することがある。
症状が増悪することがある。,
眼圧の亢進により、緑内障が増悪することがある。,
電解質代謝作用により、高血圧症が増悪することがある。
電解質代謝作用により、電解質異常が増悪することがある。
血液凝固促進作用により、症状が増悪することがある。
創傷治癒(組織修復)が障害されることがある。
心破裂を起こしたとの報告がある。
免疫機能抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。
糖新生作用等により血糖が上昇し、糖尿病が増悪するおそれがある。
蛋白異化作用等により、骨粗鬆症が増悪するおそれがある。
血中半減期が延長するとの報告があり、副作用があらわれるおそれがある。
脂肪分解・再分布作用により、肝臓への脂肪沈着が増大し、脂肪肝が増悪するおそれがある。
大量投与により脂肪塞栓症が起こるとの報告があり、症状が増悪するおそれがある。
使用当初、一時症状が増悪するおそれがある。
副腎皮質ホルモン剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。本剤の投与期間中及び投与終了後は継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の発現に注意すること。異常が認められた場合には、本剤の減量を考慮し、抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。なお、投与開始前にHBs抗原陰性の患者において、B型肝炎ウイルスによる肝炎を発症した症例が報告されている。
他の副腎皮質ホルモン剤の投与により、気管支喘息患者の喘息発作を増悪させたとの報告がある。
褐色細胞腫クリーゼがあらわれることがある。
薬物の排泄が遅延するため、体内蓄積による副作用があらわれるおそれがある。
代謝酵素活性の低下等により、副作用があらわれやすい。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験で催奇形作用が報告されており、また、新生児に副腎不全を起こすことがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有用性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
長期投与した場合、感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、緑内障等の副作用があらわれやすい。
デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)(男性における夜間多尿による夜間頻尿)
低ナトリウム血症が発現するおそれがある。
機序不明。
バルビツール酸誘導体
フェニトイン
リファンピシン
本剤の作用が減弱することが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
バルビツール酸誘導体、フェニトイン、リファンピシンはチトクロームP-450を誘導し、本剤の代謝が促進される。
サリチル酸誘導体
併用時に本剤を減量すると、サリチル酸中毒を起こすことが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤はサリチル酸誘導体の腎排泄と肝代謝を促進し、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が低下する。
抗凝血剤
抗凝血剤の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は血液凝固促進作用がある。
糖尿病用薬
インスリン製剤 等
これら薬剤の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は肝臓での糖新生を促進し、末梢組織での糖利用を抑制する。
利尿剤(カリウム保持性利尿剤を除く)
低カリウム血症があらわれることがあるので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用がある。
シクロスポリン
他の副腎皮質ホルモン剤の大量投与で、シクロスポリンの血中濃度が上昇するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。
副腎皮質ホルモン剤はシクロスポリンの代謝を抑制する。
エリスロマイシン
本剤の作用が増強されるとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤の代謝が抑制される。
非脱分極性筋弛緩剤
筋弛緩作用が減弱又は増強するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。
機序は不明
リトドリン塩酸塩
併用により肺水腫があらわれることがある。
体内の水分貯留傾向が促進される。
呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等の症状があらわれることがある。
B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。異常が認められた場合には、本剤の減量を考慮し、抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。,,,,
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頻度不明
過敏症
発疹等
内分泌系
月経異常、クッシング症候群様症状等
消化器
下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲不振、食欲亢進等
精神神経系
多幸症、不眠、頭痛、めまい等
投与部位
局所的刺激症状(排便感増強、熱感等)
筋・骨格
筋肉痛、関節痛等
脂質・
蛋白質代謝
満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝等
体液・電解質
浮腫、血圧上昇、低カリウム性アルカローシス等
眼
中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出等
血液
白血球増多等
皮膚
ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着、皮下いっ血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、脂肪織炎等
その他
発熱、疲労感、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減、創傷治癒障害、皮膚・結合組織の菲薄化・脆弱化、しゃっくり
直腸粘膜を傷つけるおそれがあるので、慎重に挿入すること。
静脈注射後、消失半減期6.5時間で消失する1)。
血漿中タンパク結合率は64%である1)。
消失の大部分は代謝によって起こり、未変化体の尿中排泄率は投与後6時間までに約5%と低い1)(静脈注射後)。
国内16施設で潰瘍性大腸炎の活動期と診断された患者を対象にしたOpen Trial(解析症例計50例)を実施した。投与方法は、薬液100mL(ベタメタゾンとして3mgを含有)を1日1回注腸、2週間後に判定した2)。
本剤投与により排便回数、水様便状況、血便状態のいずれも改善を得、総合改善率は82%であった。
85%の症例で「改善」以上の効果が認められ、2週間の投与治療成績としては極めて高い有効性が示された。
臨床症状改善度、内視鏡所見改善度および副作用を総合した有用度判定を48例について行った結果、「有用」以上は83%の高率であった。
また、本剤の容器がディスポーザブルで使い易く、注入による排便感も少なく、94%に投与可能であった。
副作用は投与後2日目にみられた発疹1例と、10日目にみられた発熱1例であり、副作用発現率は4%であった。
合成副腎皮質ホルモンで、天然の糖質コルチコイドと同じ機序により抗炎症作用を発現する。糖質コルチコイドが細胞質あるいは核内に存在する受容体に結合すると、核内に移行して特定の遺伝子の転写を開始あるいは阻害する。転写が開始されて合成される代表的なタンパク質はリポコルチン-1であるが、これはホスホリパーゼA2を阻害して結果的にプロスタグランジン類、トロンボキサン類、ロイコトリエン類などの起炎物質の産生を低下させる。これら以外にも様々な作用を示すことが研究・示唆されているが、結局は起炎物質の生合成抑制と炎症細胞の遊走抑制により抗炎症作用を現すと考えられる3),4)。
λ-Degraded Carrageenanを用いたウサギによる実験的潰瘍性大腸炎に対し、治癒効果が認められた5)。
酢酸を用いたラットの実験的大腸潰瘍に対し、治癒促進効果が認められた6)。
ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム(Betamethasone Sodium Phosphate)
9-Fluoro-11β,17,21-trihydroxy-16β-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione 21-(disodium phosphate)
C22H28FNa2O8P
516.40
白色~微黄白色の結晶性の粉末又は塊で、においはない。水に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性である。
約213℃(分解)
3mg/100mL×7個
3mg/100mL×10個
1.5mg/50mL×7個
1.5mg/50mL×10個
1) 第十七改正日本薬局方解説書 廣川書店 2016;C4969-C4974
2) 井上幹夫 他:Therapeutic Research. 1991;12(8):2605-2615
3) 第十七改正日本薬局方解説書 廣川書店 2016;C4943-C4949
4) 第十七改正日本薬局方解説書 廣川書店 2016;C4149-C4154
5) 北野厚生 他:日本消化器病学会雑誌. 1993;90(1):24-32
6) 社内資料:実験的大腸潰瘍に対する効果(1991年)
日医工株式会社 お客様サポートセンター
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本品は薬液の完全密封式構造になっています。ご使用の際は下記に従い、お使い下さい。
1.アルミ袋のまま温湯につけ、適温(体温程度)にあたためてから容器を取り出します。
2.挿入する部分に潤滑剤(オリーブ油、ワセリン、グリセリン等または水)を塗ると滑らかに挿入できます。
3.チューブを上向きにし、アダプターを左右どちらかに1回転して開封します。
4.左腰を下にした体位でチューブを挿入します。
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