医療用医薬品 詳細表示

アセスクリン手指消毒液0.2%

処方せん医薬品以外の医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
15.その他の注意
15.1臨床使用に基づく情報
18.薬効薬理
18.1作用機序
18.2殺菌作用
19.有効成分に関する理化学的知見
20.取扱い上の注意
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
25.保険給付上の注意
26.製造販売業者等

アセスクリン手指消毒液0.2%

添付文書番号

261970BQ1167_1_05

企業コード

530169

作成又は改訂年月

2023年8月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

872619

薬効分類名

速乾性すり込み式手指消毒剤

承認等

アセスクリン手指消毒液0.2%

販売名コード

YJコード

261970BQ1167

販売名英語表記

ACESCLEAN Disinfectant Solution for Hand

販売名ひらがな

あせすくりんしゅししょうどくえき0.2%

承認番号等

承認番号

22400AMX00785000

販売開始年月

1996年8月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

0.2w/v%クロルヘキシジングルコン酸塩・エタノール溶液

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者
  2. 2.2 腟、膀胱、口腔等の粘膜面には使用しないこと[クロルヘキシジン製剤の左記部位への使用により、ショック、アナフィラキシーの症状の発現が報告されている。]
  3. 2.3 損傷皮膚及び粘膜には使用しないこと[刺激作用を有する。]

3. 組成・性状

3.1 組成

アセスクリン手指消毒液0.2%

有効成分100mL中
クロルヘキシジングルコン酸塩液   1.0mL
(クロルヘキシジングルコン酸塩として   0.2g )
添加剤エタノール、濃グリセリン

3.2 製剤の性状

アセスクリン手指消毒液0.2%

剤形・性状エタノール(エタノール83vol%)を含有する無色澄明の液である。

4. 効能又は効果

手指の消毒

6. 用法及び用量

本剤をうすめずにそのまま手指の消毒に用いる。
(注意:手指の消毒における使用濃度は、クロルヘキシジングルコン酸塩として0.1~0.5%であり、本剤は0.2%であるので、そのまま用いる。)

8. 重要な基本的注意

ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行うこと。,,

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 薬物過敏症の既往歴のある者(クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者を除く)

  2. 9.1.2 喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴のある者

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 ショック(0.1%未満)、アナフィラキシー(頻度不明)

    血圧低下、じん麻疹、呼吸困難等があらわれた場合は、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

0.1%未満

頻度不明

過敏症

発疹、じん麻疹

皮 膚

刺激症状

14. 適用上の注意

14.1 薬剤使用前の注意

  1. 14.1.1 血清・膿汁等の有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している場合は十分に洗い落としてから使用すること。
  2. 14.1.2 石鹸類は本剤の殺菌作用を弱めるので、予備洗浄に用いた石鹸分を十分に洗い落としてから使用すること。

14.2 薬剤使用時の注意

  1. 14.2.1 手指消毒以外の目的には使用しないこと。
  2. 14.2.2 本剤は希釈せず、原液のまま使用すること。
  3. 14.2.3 眼に入らないように注意すること。眼に入った場合は直ちによく水洗すること。
  4. 14.2.4 溶液の状態で長時間皮膚と接触させた場合に皮膚化学熱傷を起こしたとの報告があるので、注意すること。
  5. 14.2.5 反復使用した場合には、脱脂等による皮膚荒れを起こすことがあるので注意すること。
  6. 14.2.6 引火性があり、爆発の危険性もあるため、火気には十分注意すること。

14.3 薬剤使用後の注意

本剤の付着した白布を次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系漂白剤で漂白すると、褐色のシミができることがある。漂白には過炭酸ナトリウム等の酸素系漂白剤が適当である。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

クロルヘキシジングルコン酸塩製剤の使用によりショック症状を起こした患者のうち数例について、血清中にクロルヘキシジンに特異的なIgE抗体が検出されたとの報告がある1)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、抗菌作用(殺菌作用)を示す。高濃度では細胞内のタンパク質や核酸の沈着を起こすことにより、抗菌作用を示す2)

18.2 殺菌作用

  1. 18.2.1 広範囲の微生物に作用するが、特にグラム陽性菌には低濃度でも有効である。グラム陰性菌にも比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べて抗菌力に幅がある。グラム陰性菌のうち、AlcaligenesPseudomonasAchromobacterFlavobacterium属などにはまれに抵抗菌株もある。芽胞形成菌の芽胞には無効である。結核菌に対し水溶液では静菌作用、アルコール溶液では迅速な殺菌作用がある。真菌類の多くに対し抗菌力を示すが細菌類より弱い。ウイルスに対する効力は確定していない2)
  2. 18.2.2 殺菌力試験

    本剤についてMTP法(Microtitration Plate法)を準用し、菌株6種を用いて殺菌力試験を行った結果は以下のとおりであった3)

    菌 株

    希釈倍数

    接触時間(分)

    0.25

    0.5

    1

    2.5

    Staphylococcus aureus
    (ATCC29213)

    原液

    2倍

    Escherichia coli
    (ATCC25922)

    原液

    2倍

    Pseudomonas aeruginosa
    (ATCC27853)

    原液

    2倍

    Candida albicans
    (ATCC10231)

    原液

    2倍

    Enterococcus faecalis
    (ATCC29212)

    原液

    2倍

    Aspergillus niger
    (ATCC16404)

    原液

    2倍

    (-):死滅した (+):死滅しなかった

    殺菌力の有効成分濃度は、有効成分の希釈回数、時間、試験日等の試験条件により異なる可能性がある。

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

クロルヘキシジングルコン酸塩液(Chlorhexidine Gluconate Solution)

分子式

C22H30Cl2N10・2C6H12O7

分子量

897.76

性状

クロルヘキシジングルコン酸塩液は、無色~微黄色の澄明な液で、においはなく、味は苦い。
水又は酢酸(100)と混和する。
1mLはエタノール(99.5)5mL以下又はアセトン3mL以下と混和するが、溶媒の量を増加するとき白濁する。
光によって徐々に着色する。

化学構造式

比重

:1.06~1.07

20. 取扱い上の注意

火気を避けて保存すること。

22. 包装

60mL×10[ポリ容器]
500mL[ポリ容器:ポンプ無]
500mL[ポリ容器:ポンプ付]
1L[ポリ容器:ポンプ無]
1L[ポリ容器:ポンプ付]
5L[ポリ容器:コック付]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

日医工株式会社 お客様サポートセンター

〒930-8583 富山市総曲輪1丁目6番21

TEL(0120)517-215

FAX(076)442-8948

25. 保険給付上の注意

本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準対象外)。

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

日医工株式会社

富山市総曲輪1丁目6番21

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

画面を閉じる

Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.