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20%ブドウ糖注「日医工」

添付文書番号

3231401H1025_1_05

企業コード

530169

作成又は改訂年月

2024年2月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

873231

薬効分類名

糖類製剤

承認等

20%ブドウ糖注「日医工」

販売名コード

YJコード

3231401H1025

販売名英語表記

Glucose Injection

販売名ひらがな

20%ぶどうとうちゅう「にちいこう」

承認番号等

承認番号

16100AMZ01269000

販売開始年月

1997年7月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

基準名

日本薬局方

ブドウ糖注射液

一般的名称

ブドウ糖注射液

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 低張性脱水症の患者[本症はナトリウムの欠乏により血清の浸透圧が低張になることによって起こる。このような患者に本剤を投与すると、水分量を増加させることになり、症状が悪化するおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

20%ブドウ糖注「日医工」

有効成分1管(20mL)中
精製ブドウ糖   4g

3.2 製剤の性状

20%ブドウ糖注「日医工」

pH3.5~6.5
浸透圧比4~5
(生理食塩液に対する比)
剤形・性状水性注射剤
無色澄明の液で、味は甘い。

4. 効能又は効果

循環虚脱、低血糖時の糖質補給、高カリウム血症、注射剤の溶解希釈剤、心疾患(GIK療法)、その他非経口的に水・エネルギー補給を必要とする場合。

6. 用法及び用量

循環虚脱、低血糖時の糖質補給、高カリウム血症、心疾患(GIK療法)、その他非経口的に水・エネルギー補給を必要とする場合には、通常、成人1回10~50%液 20~500mLを静脈内注射する。点滴静注する場合の速度は、ブドウ糖として0.5g/kg/hr以下とすること。
注射剤の溶解希釈には適量を用いる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

ブドウ糖の投与速度が速い場合に急激に中止することにより、低血糖を起こすおそれがある。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 カリウム欠乏傾向のある患者

    ブドウ糖の投与によりカリウムが細胞内に移行し、一時的に血清カリウム値が低下し、症状が悪化するおそれがある。

  2. 9.1.2 糖尿病の患者

    高血糖を生じ、症状が悪化するおそれがある。

  3. 9.1.3 尿崩症の患者

    適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により電解質等に影響を与え、症状が悪化するおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 腎不全のある患者

    水分の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。

9.7 小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

頻度不明

大量・急速投与

電解質喪失

14. 適用上の注意

14.1 全般的な注意

  1. 14.1.1 使用時には、感染に対する配慮をすること。

14.2 薬剤調製時の注意

  1. 14.2.1 薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。
  2. 14.2.2 注射剤の溶解希釈剤として使用する場合は、ブドウ糖注射液が適切であることを確認すること。

14.3 薬剤投与時の注意

  1. 14.3.1 皮下大量投与により、血漿中から電解質が移動して循環不全を招くおそれがあるので、皮下投与しないこと。
  2. 14.3.2 ゆっくり静脈内に投与すること。
  3. 14.3.3 高張液の投与は、血栓性静脈炎を起こすことがあるので、慎重に投与すること。
  4. 14.3.4 血管痛があらわれた場合には、注射部位を変更すること。また、場合によっては投与を中止すること。
  5. 14.3.5 残液は使用しないこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

経口投与されたブドウ糖は胃腸管より速やかに吸収され、血液中に入り、体内でエネルギー源となり代謝される。また肝、心筋グリコーゲン量をたかめ、あるいは全身の細胞機能を亢進して生体の代謝能を増し、更に解毒効果を示す。10~50%の高張ブドウ糖液を静注すると、血液浸透圧が上昇することにより組織水分が血液中に移動し、利尿作用を示す。また生体内でブドウ糖が代謝されるときにカリウムが消費されるので、高カリウム血症の治療に用いる1)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

精製ブドウ糖(Purified Glucose)

化学名

D-Glucopyranose

分子式

C6H12O6

分子量

180.16

性状

白色の結晶又は結晶性の粉末で、味は甘い。
水に溶けやすく、メタノール又はエタノール(95)に溶けにくい。

化学構造式

20. 取扱い上の注意

  1. 20.1 以下の場合には使用しないこと。
  • ・容器表面に水滴や結晶が認められる場合
  • ・容器から薬液が漏れている場合
  • ・性状その他薬液に異状が認められる場合

22. 包装

20mL×50管

24. 文献請求先及び問い合わせ先

日医工株式会社 お客様サポートセンター

〒930-8583 富山市総曲輪1丁目6番21

TEL(0120)517-215
FAX(076)442-8948

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

日医工株式会社

富山市総曲輪1丁目6番21

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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