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処方箋医薬品注)
手術適応となるような重症例での有効性は確立していない。
通常成人に、リマプロストとして1日30μgを3回に分けて経口投与する。
通常成人に、リマプロストとして1日15μgを3回に分けて経口投与する。
症状の経過観察を行い、漫然と継続投与しないこと。
出血を助長するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(妊娠サル、妊娠ラット静脈内投与)で子宮収縮作用が報告されている1)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(授乳ラット経口投与)で乳汁中への移行が報告されている2)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
抗血小板剤
血栓溶解剤
抗凝血剤
これらの薬剤と併用することにより出血傾向の増強をきたすおそれがある。観察を十分に行い、用量を調節するなど注意すること。
本剤は血小板凝集能を抑制するため、類似の作用を持つ薬剤を併用することにより作用を増強することが考えられる。
AST、ALTの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)があらわれることがある。
0.1~1%未満
0.1%未満
頻度不明
過 敏 症
発疹、そう痒感等
蕁麻疹
光線過敏症
出血傾向
出血
血 液
貧血、血小板減少
消 化 器
下痢、悪心、腹部不快感、腹痛、食欲不振、胸やけ
嘔吐、腹部膨満感、口渇、口内炎
舌しびれ
肝 臓
AST・ALTの上昇等の肝機能異常
循 環 器
心悸亢進
頻脈、低血圧、四肢のチアノーゼ、血圧上昇
精神神経系
頭痛、めまい
しびれ感、眠気、不眠
そ の 他
潮紅、ほてり
全身倦怠感、胸痛、胸部不快感、四肢痛、浮腫、乳腺腫脹、身ぶるい、下肢多毛、味覚異常
健康成人に大量投与(30~40μg/回)したとき一過性の血圧下降を認めたとの報告がある3)。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人40例にリマプロストとして5μgを空腹時単回経口投与すると、血漿中濃度は0.333時間後に最高に達し、その濃度は1.55pg/mLである。また、消失半減期は0.511時間である4)。
Tmax(hr)
Cmax(pg/mL)
AUC0-∞(pg・hr/mL)
T1/2(hr)
0.333(0.333,0.830)
1.55±0.798
0.870±0.332
0.511±0.286
平均値±標準偏差、Tmaxのみ中央値(最小値、最大値)、AUC及びT1/2はn=39
〔11β-3H〕リマプロスト アルファデクスをラットに経口投与したとき、90~95%が吸収される2)。
ヒト血漿(0.023mM濃度)に対する蛋白結合率は95.8%である(in vitro、限外ろ過法)5)。
リマプロストはα鎖のβ酸化、ω鎖末端の酸化、五員環の異性化、C-9位のカルボニル基の還元等を受けて代謝される5)。また、本剤はヒトのチトクロームP450の分子種(CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6及びCYP3A4)を阻害しなかった(in vitro)6)。
〔11β-3H〕リマプロスト アルファデクスをラットに経口投与したとき、投与量の75~80%が胆汁中に排泄されるが、腸肝循環して投与72時間後までに尿中に約30%、糞中に約70%排泄される2)。
二重盲検比較試験において閉塞性血栓血管炎に対する有用性が認められている7)。
二重盲検比較試験7)を含む臨床試験において、閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの虚血性諸症状の改善が認められ、全般改善度は56%(77/138例)である。
二重盲検比較試験において腰部脊柱管狭窄症に対する有用性が認められている8)。
二重盲検比較試験8)を含む臨床試験において、後天性の腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常で、両側性の間欠跛行を呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)および歩行能力の改善が認められ、全般改善度は56%(94/168例)である。なお、これらの評価は6週間投与で実施されている。
本剤は強力な血管拡張作用、血流増加作用および血小板凝集抑制作用を有し、臨床的には閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの虚血性諸症状に対する効果および後天性の腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常で、両側性の間欠跛行を呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)および歩行能力に対する効果が認められている。
大腿動脈にラウリン酸を投与して作成した末梢(後肢)循環障害モデルおよびアドレナリンとエルゴタミンを皮下投与して作成した末梢(尾)循環障害モデルにおいて、虚血性病変の進行を抑制する(ラット)9)。
電気刺激により腸間膜動脈に血栓を形成する実験において、用量依存的に血栓形成の閾値電圧を上昇させる(モルモット)16)。
右後肢の坐骨神経を2ヵ所結紮した坐骨神経結紮モデルにおいて、結紮側の痛覚過敏を改善する(ラット)19)。
第4および第6腰椎脊柱管内にシリコンラバーを挿入して馬尾神経を圧迫したモデルにおいて、歩行距離の低下を改善する(ラット)18)。
リマプロスト アルファデクス(Limaprost Alfadex)
(2E)-7-{(1R,2R,3R)-3-Hydroxy-2-[(1E,3S,5S)-3-hydroxy-5-methylnon-1-en-1-yl]-5-oxocyclopentyl}hept-2-enoic acid-α-cyclodextrin
C22H36O5・χC36H60O30
380.52(リマプロストとして)
白色の粉末である。水に溶けやすく、メタノールに溶けにくく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、酢酸エチルにほとんど溶けない。吸湿性である。
吸湿性を有するため、アルミピロー又は瓶の開封後は湿気を避けて保存し、なるべく速やかに使用すること。
100錠[プラスチックボトル;バラ:乾燥剤入り]210錠[21錠×10;PTP:乾燥剤入り]500錠[プラスチックボトル;バラ:乾燥剤入り]1050錠[21錠×50;PTP:乾燥剤入り]
1) 穐本晃 他:現代医療. 1988;20(2):817-820
2) 宮本茂敏 他:現代医療. 1986;18(増Ⅱ):56-69
3) 山本智英 他:薬理と治療. 1981;9(4):1463-1476
4) 社内資料:ヒト(健康成人)血中濃度推移
5) 宮本茂敏 他:現代医療. 1986;18(増Ⅱ):80-103
6) 社内資料:CYP分子種への影響
7) 草場昭 他:医学のあゆみ. 1986;138(3):217-226
8) 栗原章 他:臨床医薬. 1996;12(3):511-529
9) 北川敏一 他:現代医療. 1986;18(増Ⅱ):1-11
10) 北川敏一 他:現代医療. 1986;18(増Ⅱ):12-20
11) 木谷泰治 他:現代医療. 1988;20(2):810-816
12) 前田義春 他:血液と脈管. 1982;13(1):142-145
13) 坪井俊紀 他:Arch. Intern. Pharmacodyn. Ther. 1980;247(1):89-102
14) 坪井俊紀 他:Thrombosis Res. 1980;20(5/6):573-580
15) 社内資料:TXA2生成抑制作用
16) 藤谷武一 他:Jpn. J. Pharmacol. 1986;40(1):31-35
17) 伊藤邦臣 他:基礎と臨床. 1995;29(10):2577-2585
18) 竹信敬史 他:基礎と臨床. 1996;30(2):221-227
19) 椹木博之 他:基礎と臨床. 1996;30(2):237-244
20) 鹿山悟 他:基礎と臨床. 1996;30(2):229-236
21) 藤谷武一 他:基礎と臨床. 1996;30(2):245-250
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