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日本薬局方
シロップ用ホスホマイシンカルシウム
処方箋医薬品注)
「抗微生物薬適正使用の手引き」1)を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
通常、小児はホスホマイシンとして1日量40~120mg(力価)/kgを3~4回に分け経口投与する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
体重
(kg)
1日投与量
[mg(力価)]
投与法(以下の1日量を3~4回に分けて投与)
5
200~600
0.5~1.5g
10
400~1,200
1~3g
15
600~1,800
1.5~4.5g
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
肝障害が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
減量するなど注意すること。本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では、一般に腎機能が低下している。
腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
肝臓
AST、ALT、Al-P、LDHの上昇等の肝機能異常
消化器
下痢・軟便
食欲不振、嘔気、嘔吐、腹痛
腎臓
浮腫、BUN上昇
皮膚
発疹
蕁麻疹、瘙痒感
血液
好酸球増多、血小板減少
神経系
頭痛、耳鳴、眩暈
菌交代症
口内炎
その他
ほてり、発赤、発熱、心悸亢進、倦怠感
菌交代により非感受性のクレブシエラ・オキシトカがあらわれることがある。
小児(n=5)にクロスオーバー法でホスホマイシンカルシウムドライシロップ200mg(力価)/g製剤又は400mg(力価)/g製剤を40mg(力価)/kg1回経口投与したときの血中濃度及び薬物動態パラメータは、表1に示すとおりであった2)。
表1 血中濃度及び薬物動態パラメータの製剤間比較
(40mg(力価)/kg投与)
製 剤
血中濃度(μg/mL)
Tmax
(時間)
Cmax
(μg/mL)
1時間
3時間
6時間
200mg(力価)/g
3.39
5.34
2.55
3
400mg(力価)/g
2.95
6.40
2.06
ホスホマイシンカルシウムドライシロップ40%「日医工」とホスミシンドライシロップ400を、クロスオーバー法によりそれぞれ1g(ホスホマイシンカルシウムとして400㎎(力価))健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された3)。
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC0-10
(μg・hr/mL)
(hr)
t1/2
ホスホマイシンカルシウムドライシロップ40 %「日医工」
29.64±5.71
6.45±1.17
1.83±0.58
3.03±0.74
ホスミシンドライシロップ400
29.78±5.03
6.43±1.25
2.00±0.43
3.55±2.29
(1g投与、Mean±S.D.、n=12)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
平衡透析法により測定したヒト血清蛋白との結合率は2.16%であった4)。
小児(n=5)にクロスオーバー法でホスホマイシンカルシウムドライシロップ200mg(力価)/g製剤又は400mg(力価)/g製剤を40mg(力価)/kg1回経口投与したときの投与後6時間までの尿中排泄率は、表3に示すとおりであった2)。
表3 尿中排泄率の製剤間比較
尿中排泄率(0~6時間)
9.60%
9.53%
ホスホマイシンは、UDP-GlcNAcエノールピルビン酸エーテル生成を触媒するUDP-GlcNAcエノールピルビルトランスフェラーゼを不可逆的に失活させ、細胞壁ペプチドグリカン生合成の初期反応を阻害することにより抗菌活性を示す5)。
ホスホマイシンは、グラム陽性菌、グラム陰性菌に対して殺菌的に作用した6)。
ホスホマイシンカルシウム水和物(Fosfomycin Calcium Hydrate)
Monocalcium(2R,3S)-3-methyloxiran-2-ylphosphonate monohydrate
C3H5CaO4P・H2O
194.14
白色の結晶性の粉末である。水に溶けにくく、メタノール又はエタノール(99.5)にほとんど溶けない。
FOM
100g[プラスチックボトル;バラ:乾燥剤入り]
1) 厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き
2) 佐藤肇 他:Jpn. J. Antibiot. 1976;29(4):351-357
3) 社内資料:生物学的同等性試験
4) 柴田右一 他:Jpn. J. Antibiot. 1981;34(1):16-20
5) 泉孝英 他:ホスホマイシン―新たなる展開―(臨床医薬研究協会). 1995:28-33
6) 宮内慶之輔 他:Jpn. J. Antibiot. 1975;28(3):320-330
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