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劇薬
処方箋医薬品注)
調節卵巣刺激下における早発排卵の防止
*本剤の投与開始は、経腟超音波検査の所見(発育卵胞の数・サイズ)等に基づき判断すること。
アナフィラキシーが発現するおそれがある。
投与経験が少ない。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。初期胚発生に関する試験では、ラットに0.139mg/kg/日(臨床用量注)の27.8倍に相当)を皮下投与した群において、100%の着床後死亡率が認められた3)。また、胚・胎児発生に関する試験では、ラットに0.0147mg/kg/日(臨床用量注)の2.9倍に相当)以上を皮下投与した群において生存胎児数の減少、ウサギに0.00681mg/kg/日(臨床用量注)の1.4倍に相当)以上を皮下投与した群において早期吸収胚の出現が認められた。なお、いずれの動物試験においても催奇形性は認められなかった(ラット:0.0464mg/kg/日4)、ウサギ:0.0215mg/kg/日5))。注)本剤の承認用量は1回0.25mgである(体重50kgとして0.005mg/kg/日)。
投与しないこと。ヒト母乳中への移行性や授乳期にある新生児及び乳児に対する影響は不明である。
血圧低下、一時的な意識喪失・見当識喪失、咳及び紅斑を伴うアナフィラキシーがあらわれることがある。,
5%以上
0.1%~5%未満
内分泌系
頭痛、ほてり、性器出血
消化器
悪心、下痢
肝臓
AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇
注射部位
そう痒感・発赤・熱感・刺激感・腫脹等の注射部位反応
閉経前の健康成人女性6例に、セトロレリクス0.25mgを腹部皮下に1日1回7日間連日投与したときの、未変化体の血漿中濃度及び薬物動態パラメータを図1・表1に示す6)。
投与回数
n
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
AUC0-24(ng・hr/mL)
AUC0-∞(ng・hr/mL)
T1/2(hr)
1回目
6
11.12±2.97
1.1±0.5
-
81.57±40.05
5.6±2.1
7回目
9.25±5.04
1.1±0.6
75.88±45.20
93.31±70.68
5.9±1.4
(測定法:RIA)(mean±S.D.)
セトロレリクスをヒト血漿に添加して超遠心法により測定した血漿蛋白結合率は、40~500ng/mLの濃度範囲において85.1~87.0%であった7)(外国人によるデータ)。
臨床試験において、セトロレリクスを単回皮下投与した健康成人女性の尿から代謝物は検出されなかったが、胆管ドレナージを受けている被験者の胆汁からは、未変化体、ヘプタペプチド(1-7)、ヘキサペプチド(1-6)、テトラペプチド(1-4)及びノナペプチド(1-9)が検出された8),9)(測定法:HPLC、外国人によるデータ)。また、ヒト肝臓の膜分画、可溶性分画及びヒト血漿を用いたin vitro試験で代謝物を認めなかった。これらのことから、セトロレリクスの代謝は酸化反応ではなくぺプチターゼによる加水分解反応によるものと考えられている。また、本薬は、ヒト肝ミクロソームによるin vitro試験で、CYP分子種(CYP1A2、2C8/9、2C19、2D6、2E1及び3A4)の代謝活性にほとんど影響を及ぼさなかった10),11)。
閉経前の健康成人女性に、セトロレリクス3mg注)を腹部皮下に単回投与したときの、投与後72時間までの尿中排泄率は3.42±1.09%(mean±S.D.)であった12)。また、胆管ドレナージ患者にセトロレリクス10mg注)を単回皮下投与したときの、24時間以内の未変化体及び代謝物の胆汁中排泄率は7.2%であった9)(外国人によるデータ)。注)本剤の承認用量は1回0.25mgである。
ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン(hMG)投与開始6日目からhCG投与日まで本剤をセトロレリクスとして0.25mgを1日1回下腹部に連日皮下投与した。有効性評価対象例31例の全例において早発排卵が防止され、排卵誘発を目的とするhCGの投与が100%(31例/31例)の症例で可能であった。また、採卵実施率、胚移植率及び胚移植例あたりの妊娠率はそれぞれ100%(31例/31例)、83.9%(26例/31例)、19.2%(5例/26例)であった。副作用発現頻度は、32.3%(10/31例)であった。主な副作用は、注射部位反応(そう痒感・発赤・腫脹)25.8%(8/31例)であった13)。
hMG投与開始5又は6日目からhCG投与日まで本剤をセトロレリクスとして0.25mgを1日1回下腹部に連日皮下投与した。有効性評価症例491例において、排卵誘発を目的とするhCGの投与が96.1%(472例/491例)の症例で可能であった。また、採卵実施率、胚移植率及び胚移植例あたりの妊娠率はそれぞれ93.7%(460例/491例)、84.5%(415例/491例)、27.0%(112例/415例)であった。副作用発現頻度は、3.0%(16/534例)であった。主な副作用は、注射部位反応1.7%(9/534例)、頭痛0.6%(3/534例)であった14),15),16),17)。
セトロレリクスは、内因性GnRHと競合してヒト下垂体GnRH受容体に結合し、内因性GnRHの作用を遮断することにより下垂体からのゴナドトロピン分泌を抑制する。このため、下垂体ゴナドトロピン分泌は投与直後から速やかに抑制され、GnRHアゴニスト投与でみられる投与初期の下垂体ゴナドトロピンの一過性分泌亢進は起こらない18)。
セトロレリクス酢酸塩(Cetrorelix Acetate)
(-)-N-Acetyl-3-(2-naphthyl)-D-alanyl-p-chloro-D-phenylalanyl-3-(3-pyridyl)-D-alanyl-L-seryl-L-tyrosyl-N 5-carbamoyl-D-ornithyl-L-leucyl-L-arginyl-L-prolyl-D-alanin-amide acetate
C70H92ClN17O14・xC2H4O2(1≦x≦2)
1491.09(一酢酸塩)~1551.14(二酢酸塩)
白色の軽質の粉末である。水/酢酸(100)混液(7:3)にやや溶けやすく、水、メタノール及びエタノール(95)に溶けにくく、アセトニトリルに極めて溶けにくい。
約218℃
0.094[pH6.9、1-オクタノール/水]
外箱開封後は遮光して保存すること。
1バイアル(日局注射用水1mL[1アンプル]添付)
1) 齋藤英和 日本産科婦人科学会雑誌 2018;70:1817-1876
2) Hansen M, et al.:N Engl J Med. 2002;346:725-730
3) ラット初期胚発生に関する試験(2006年4月20日承認、申請資料概要 ニ.3.(1).3))
4) ラット胚・胎児発生に関する試験(2006年4月20日承認、申請資料概要 ニ.3.(2).1))
5) ウサギ胚・胎児発生に関する試験(2006年4月20日承認、申請資料概要 ニ.3.(2).2))
6) 第Ⅰ相試験, 0.25mg反復投与試験(2006年4月20日承認、申請資料概要 ヘ.3.(1).1))
7) 蛋白結合に関する試験(2006年4月20日承認、申請資料概要 ヘ.2.(2).5))
8) 尿中薬物濃度(2006年4月20日承認、申請資料概要 ヘ.3.(3))
9) 胆汁及び尿中薬物濃度(2006年4月20日承認、申請資料概要 ヘ.3.(3))
10) in vitro代謝に関する試験(2006年4月20日承認、申請資料概要 ヘ.2.(3).5))
11) CYP分子種活性に及ぼす影響(2006年4月20日承認、申請資料概要 ヘ.2.(3).7))
12) 第Ⅰ相試験, 単回投与試験(2006年4月20日承認、申請資料概要 ヘ.3.(1).1))
13) 国内第Ⅲ相試験, 0.25mg反復投与法における有効性及び安全性(2006年4月20日承認、申請資料概要 ト.2.(2).2).②)
14) Albano C, et al.:Hum. Reprod. 2000;15:526-531
15) Felberbaum RE, et al.:Hum. Reprod. 2000;15:1015-1020
16) 欧州第Ⅲ相試験, 0.25mg反復投与法(Study 3010)における有効性及び安全性(2006年4月20日承認、申請資料概要 ト.1.(3).2))
17) 欧州第Ⅲ相試験, 0.25mg反復投与法(Study 3020)における有効性及び安全性(2006年4月20日承認、申請資料概要 ト.1.(3).3))
18) Reissmann T, et al.:Hum. Reprod Update. 2000;6:322-331
19) 第Ⅰ相試験, 3mg反復投与試験(2006年4月20日承認、申請資料概要 ト.2.(1).2))
20) ラットLH及びテストステロン抑制作用(2006年4月20日承認、申請資料概要ホ.1.(1).1))
21) ラットLH及び性腺ステロイド抑制作用(2006年4月20日承認、申請資料概要ホ.1.(1).2))
22) Ayalon D, et al.:Neuroendocrinology. 1993;58:153-159
23) ラット性周期に対する影響(2006年4月20日承認、申請資料概要ホ.1.(1).2))
24) サルLH及びテストステロン抑制作用(2006年4月20日承認、申請資料概要ホ.1.(1).3))
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