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処方箋医薬品注)
本剤及びチアミンジスルフィドに対し過敏症の既往歴のある患者
効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
通常成人1日1回10mLを緩徐に静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
レボドパ
レボドパの有効性を減じることがある。
ピリドキシン塩酸塩がレボドパの脱炭酸化を促進し、脳内作用部位への到達量を減少させる。
全身皮膚潮紅、そう痒感、血圧低下、胸内苦悶、呼吸困難、痙攣等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1%以上
0.1%未満
過敏症
発疹
そう痒感
消化器
悪心・嘔吐
投与部位
局所疼痛
本剤は、アミノ酸製剤と混合した場合、ビタミンの分解が促進されることがあるので注意すること。
静脈内投与により血管痛を起こすことがあるので、注射速度はできるだけ遅くすること。
健康男子6名にチアミンジスルフィド(TDS)及びビタミンB1塩酸塩(B1-HCl)を静脈注射し、血中ビタミンB1濃度を測定した。血中ビタミンB1値の持続時間はTDS投与群でB1-HCl投与群に比して長かった1)。
健康男子6名にチアミンジスルフィド(TDS)及びビタミンB1塩酸塩(B1-HCl)を静脈注射し、尿中ビタミンB1排泄量を測定した。尿中ビタミンB1排泄量はTDS投与群でB1-HCl投与群に比して低かった1)。
再評価結果時の臨床成績は下記のとおりである。
著効・有効
神経痛
74.0%(71/96)
筋肉痛・関節痛
69.6%(297/427)
末梢神経炎
54.1%(144/266)
末梢神経麻痺
77.0%(117/152)
ビタミンの需要増大
66.7%(46/69)
生体内でビタミンB1として作用する1)。チアミンはATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用をあらわす。糖質、タンパク質、脂質代謝で、またTCAサイクルの関門として重要な位置を占めるピルビン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のα-ケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与している。また、トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与している2)。
ビタミンB6である。生体内で主としてリン酸ピリドキサール(ビタミンB6の補酵素型)となって作用する。アミノ酸・タンパク代謝酵素群の補酵素として各種アミノ酸・タンパクの分解・生合成に重要な役割を果たす。また、脂肪代謝にも関与し、特に不飽和脂肪酸の生体内利用の際に必要とされる3)。
ビタミンB12である。多くの代謝系に関与し、正常な発育、造血、神経組織のミエリン鞘形成などに重要な役割を果たしている。DNA合成過程で必要な葉酸を活性化することにより、間接的にDNA合成に関与するほか、メチルマロニルCoAからサクシニルCoAへの転換反応に関与することによって造血機能を促進する。また、還元型SH基の保護、メチオニン合成時の役割を介してタンパク合成にも影響を及ぼし、髄鞘の形成促進作用、グリア細胞での核酸・タンパク代謝を改善する。眼に対しては、酸素消費量を増し、ATP産生を増大させる。調節性眼精疲労を改善する4)。
ラットを用い、坐骨神経圧挫による神経障害の治癒過程に対するネオラミン・スリービー液の影響を電気生理学的方法で検討した結果、ネオラミン・スリービー液は圧挫神経の変性進行には影響を与えないが、神経支配の回復を促進すると考えられる5)。
ラットのアクリルアミド神経炎に対するビタミンB群の抑制効果を組織像の定量的研究により検討した結果、有髄線維の変形度及び髄鞘面積と有髄線維面積の比率においてネオラミン・スリービー液はアクリルアミドによる変化を有意に抑制し、有髄線維横断面積の分布、間質面積、単位面積中の変性有髄線維数及びシーワン細胞核数、電顕・光顕的観察、腰髄前角細胞内のRNA量においては抑制の傾向が認められた6)。
チアミンジスルフィド(Thiamine Disulfide)
N,N'-{Dithiobis[2-(2-hydroxyethyl)-1-methyl-2,1-ethenediyl]}bis{N-[(4-amino-2-methyl-5-pyrimidinyl)methyl]formamide}
C24H34N8O4S2
562.71
白色~淡黄白色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがあり、味はわずかに苦い。エタノール(95)に溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。希塩酸又は希硝酸に溶ける。飽和水溶液はほぼ中性である。
ピリドキシン塩酸塩(Pyridoxine Hydrochloride)
4,5-Bis(hydroxymethyl)-2-methylpyridine-3-ol monohydrochloride
C8H11NO3・HCl
205.64
白色~微黄色の結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくく、無水酢酸、酢酸(100)にほとんど溶けない。光によって徐々に変化する。
ヒドロキソコバラミン酢酸塩(Hydroxocobalamin Acetate)
Coα-[α-(5,6-Dimethylbenz-1H-imidazol-1-yl)]-Coβ-hydroxocobamide monoacetate
C62H89CoN13O15P・C2H4O2
1406.41
暗赤色の結晶又は粉末で、においはない。水に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性である。
10アンプル[1アンプル(10mL)×10]50アンプル[1アンプル(10mL)×50]
1) 奥田邦雄ほか 基礎と臨床 1973;7:1679-1690
2) 第十八改正日本薬局方解説書, C-3188, 2021
3) 第十八改正日本薬局方解説書, C-4460, 2021
4) 第十八改正日本薬局方解説書, C-4333, 2021
5) 篠崎温彦ほか ビタミン 1974;48:377-384
6) 加藤雄司ほか ビタミン 1977;51:197-205
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