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劇薬
処方箋医薬品注)
シタラビン オクホスファートとして、1日100~300mgを2~3週間連続経口投与し、2~3週間休薬する。これを繰り返す。なお、投与量は疾患、症状等により適宜増減する。本剤の投与時期は食後とし、1日1~3回に分けて服用する。
シタラビン オクホスファートとして、1日100~200mgを2~3週間連続経口投与し、2~3週間休薬する。これを繰り返す。なお、投与量は疾患、症状等により適宜増減する。本剤の投与時期は食後とし、1日1~3回に分けて服用する。
骨髄抑制を増悪することがある。,,,
骨髄抑制により、感染症を増悪させることがある。
代謝機能等が低下しているので、副作用が強くあらわれることがある。
生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。動物実験(ラット、ウサギ)で催奇形性が報告されている。
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で母乳中への移行が認められている。
やむを得ず投与する場合は観察を十分に行い、慎重に投与すること。小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
用量に留意して患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では肝機能等の生理機能が低下していることが多い。
抗悪性腫瘍剤
骨髄抑制等の副作用が増強することがある。併用療法を行う場合は患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。
ともに骨髄抑制作用を有する。
汎血球減少、貧血、血小板減少、白血球減少、顆粒球減少等があらわれることがある。,,,
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与など適切な処置を行うこと。
10%以上
1~10%未満
1%未満
頻度不明
消化器
悪心・嘔吐、食欲不振(35.0%)
下痢、口内炎
下血、黒色便
腹痛
肝臓
AST上昇、ALT上昇、LDH上昇、Al-P上昇、総ビリルビン上昇
γ-GTP上昇
過敏症
発疹
皮膚
脱毛
泌尿器
血尿、BUN上昇、クレアチニン上昇
その他
発熱、倦怠感
血清蛋白減少
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
悪性腫瘍患者3名に1日1回100mgを5日間連続経口投与した時の血漿中の活性代謝物ara-C濃度のCmaxは初回及び5日投与後で、各々1.2ng/mL、2.3ng/mLであり、5日目の方が高値を示した。本剤を連続投与すると、ara-Cの血漿中濃度はほぼ一定に推移するものと推定された1)。
悪性腫瘍患者15名に1日1回100~900mg注1)を5日間連続経口投与したとき、尿中には未変化体は排泄されず、活性代謝物のara-Cが投与量の0.5%以下、主要尿中代謝物としてara-Uが最大で23.2%排泄された。
造血器腫瘍患者を対象に、本剤1日100mg~300mgを2週間以上連日経口投与した際の有効性および安全性を評価した。急性非リンパ性白血病患者53例における寛解率はCR2例、PR9例で20.8%(11/53例)であった。病型別寛解率は、急性骨髄性白血病(AML)で13.0%(3/23例)、骨髄異形成症候群(MDS)からAMLに移行した症例で29.4%(5/17例)、慢性骨髄性白血病の急性転化症例で22.2%(2/9例)、低形成性白血病で25%(1/4例)であった。MDS患者注2)45例における寛解率はCR2例、GR6例、PR5例で28.9%(13/45例)であった。病型別寛解率は、RAEB in Tで34.8%(8/23例)、RAEBで22.2%(4/18例)、CMMoLで25%(1/4例)であった。副作用解析対象例163例における主な副作用は、食欲不振35.0%(57/163例)、悪心・嘔吐19.0%(31/163例)、全身倦怠感17.8%(29/163例)であった。主な臨床検査値異常はALT上昇8.7%(14/161例)、AST上昇8.0%(13/162例)、LDH上昇6.3%(10/160例)であった2)。
本剤は、ara-Cのプロドラッグであり、体内で活性代謝物のara-Cに代謝された後、腫瘍細胞内でara-CTPとなり、DNAポリメラーゼを阻害することにより抗腫瘍作用を示す3)。
本剤は、経口投与で、L1210白血病をはじめとする各種マウス腫瘍に延命効果を示す。この効果は投与スケジュールに依存せず総投与量に依存する4)。また、マウスP388白血病でアドリアマイシン、ダウノマイシン、マイトマイシンC、シスプラチン又はビンクリスチンとの2剤同時併用で顕著な相乗効果を示した5)。
シタラビン オクホスファート水和物(Cytarabine Ocfosfate Hydrate)
4-amino-1-β-D-arabinofuranosyl-2(1H)-pyrimidinone 5'-(sodium octadecyl phosphate)monohydrate
C27H49N3NaO8P・H2O
615.67
シタラビン オクホスファート水和物は、白色の結晶又は結晶性の粉末である。水又はメタノールに溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにはほとんど溶けない。
40カプセル[10カプセル(PTP)×4]
1) 福岡正博ほか:癌と化学療法 1990;17:2213-2219
2) 巽 典之ほか:癌と化学療法 1990;17:2387-2395
3) Higashigawa M. et al.:Med. Oncol.&Tumor Pharmacother. 1990;7:223-226
4) 浴本久雄ほか:癌と化学療法 1990;17:1437-1445
5) 浴本久雄ほか:癌と化学療法1990;17:1351-1356
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