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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の投与により間質性肺炎・肺線維症等の重篤な肺症状を呈することがあり、ときに致命的な経過をたどることがあるので、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与し、投与中及び投与終了後の一定期間(およそ2ヵ月位)は患者を医師の監督下におくこと。高齢者及び肺に基礎疾患を有する患者への投与に際しては、使用上の注意に十分留意すること。労作性呼吸困難、発熱、咳、捻髪音(ラ音)、胸部レントゲン異常陰影、A-aDO2・PaO2・DLcoの異常などの初期症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。,,,
皮膚悪性腫瘍
患部に1日1回Occlusive Dressing Therapy(以下ODTと略す)(閉鎖密封療法)すること。ODTが困難な場合は1日2~3回単純塗布する。標準的な用量は病巣の大きさ、状態にもよるが、患部100cm2(10cm×10cm)につき1~2.5g(ブレオマイシン硫酸塩として5~12.5mg(力価))とする。
間質性肺炎・肺線維症等の重篤な肺症状を起こすことがある。,
間質性肺炎・肺線維症等の重篤な肺症状を起こすことがある。
副作用が強くあらわれるおそれがある。
致命的な全身障害を起こすおそれがある。
投与しないこと。排泄機能が低下し、間質性肺炎・肺線維症等の重篤な肺症状を起こすことがある。
小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。動物実験(マウス、ラット)で催奇形性が報告されている。
授乳しないことが望ましい。ヒト乳汁中への移行は不明である。
間質性肺炎・肺線維症等の重篤な肺症状を起こすことがある。ブレオマイシンの注射剤における間質性肺炎又は肺線維症等の重篤な肺症状の発現率は、50歳未満5.9%、50歳代8.1%、60歳代10.9%、70歳以上15.5%と年齢が高くなるに従い高かった。
胸部及びその周辺部への放射線照射
ともに間質性肺炎・肺線維症等の重篤な肺症状を誘発する作用を有する。
抗悪性腫瘍剤
放射線照射
間質性肺炎・肺線維症等の重篤な肺症状等を起こすことがある。
肺機能検査で異常が認められた場合、あるいは咳嗽、労作性呼吸困難、捻髪音(ラ音)等の肺症状があらわれた場合は、直ちに投与を中止し、副腎皮質ホルモンの投与と適切な抗生物質等による治療を行うこと。,,,
5%以上注1)
1~5%未満注1)
頻度不明
過敏症
過敏症状
皮膚
疼痛注2)
発赤、皮膚炎、色素沈着、びらん
外国でブレオマイシンの全身投与と他の抗悪性腫瘍剤との併用により、心筋梗塞、脳梗塞等が発現したとの報告がある。
健常皮膚、皮膚潰瘍、尋常性乾癬、Bowen病(多発性及び単発性)、陰部Paget病、基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫、皮膚白血病等の皮膚に1%ブレオS軟膏密封療法を24時間施行し、尿中排泄を測定した。その結果、健常皮膚からのブレオマイシン経皮吸収はほとんど認められなかった1)。
健常皮膚、皮膚潰瘍、尋常性乾癬、Bowen病(多発性及び単発性)、陰部Paget病、基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫、皮膚白血病等の皮膚に1%ブレオS軟膏密封療法を24時間施行し、尿中排泄を測定した。疾患別ブレオ尿中排泄率とブレオ尿中排泄の経時的推移は下図のとおりである1)。
皮膚悪性腫瘍における有効率は、73.2%(104/142)であった。
ブレオマイシンの作用機序は、DNA合成阻害及びDNA鎖切断作用である2),3)。
HeLaS3細胞、エールリッヒ腹水肝癌、吉田肉腫細胞等ではDNA及び蛋白合成阻害や発育阻害がみられた2),3),4)。
犬の自然腫瘍(リンパ肉腫)に対して腫瘍の消失を認めた4)。
ブレオマイシン硫酸塩(Bleomycin Sulfate)
ブレオマイシン硫酸塩は、白色~黄白色の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくい。吸湿性である。
主成分のブレオマイシンA2硫酸塩(含有比率55~70%)の構造式は下記の通りである。
5g×1本(チューブ入)
1) 池田重雄他:臨床皮膚科 1975;29:827-839
2) Umezawa H,et al.: J. Antibiotics.1967;20:277-281
3) Umezawa H,et al.: J. Antibiotics.1967;21:379-386
4) Umezawa H,et al.: J. Antibiotics.1967;20:15-24
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