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生物由来製品
劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対しアナフィラキシーショックの既往歴のある患者,,
ムコ多糖症Ⅱ型
中枢神経系症状の改善又は進行の抑制が必要と考えられる患者に対して投与を検討すること。
通常、パビナフスプ アルファ(遺伝子組換え)として、1回体重1kgあたり2.0mgを週1回、点滴静注する。
**日局注射用水で溶解し、日局生理食塩液で希釈した後に投与すること。infusion reactionが発現するおそれがあるため、初回投与の際は、8mL/時を目安に投与を開始すること。患者の忍容性が十分に確認された場合、徐々に投与速度を上げてもよい。,,,,,
,,
患者の状態を十分に観察し、必要に応じて適切な処置を行うこと。また、急性呼吸器疾患のある患者では、投与日を遅らせることを考慮すること。infusion reactionによって症状の急性増悪が起こる可能性がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。乳汁移行に関するデータはない。
9ヵ月未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
アナフィラキシーを起こすことがある。投与中あるいは投与終了後は、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、解熱鎮痛剤、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン剤の投与及び気道確保等の適切な処置を行うこと。また、重度及び難治性のアナフィラキシーが発現した患者は、初回発現24時間以降にも、アナフィラキシーが発現する可能性があるので、観察期間を延長し、適切な薬剤治療を行うこと。,,,,,,
5%以上
1%以上~5%未満
神経系障害
頭痛、浮動性めまい、失神
皮膚および皮下組織障害
蕁麻疹
紅斑、発疹
一般・全身障害および投与部位の状態
発熱(39.3%)、悪寒
疲労
臨床検査
心電図QT延長
国内第Ⅰ/Ⅱ相試験において、6歳以上のムコ多糖症Ⅱ型患者6例に、本剤2.0mg/kgを週1回、計4回静脈内反復投与を行ったときの薬物動態パラメータを表1に示す。1)
初回投与時
3週後(4回目投与時)
例数
平均値±標準偏差
Cmax(ng/mL)
6
11338.3±6838.9
13083.3±9906.6
tmax(h)
3.275±0.250
3.200±0.226
AUC0-t(ng・h/mL)
37473.8±13580.8
39186.9±19294.9
t1/2(h)
3
4.099±0.513
2
4.482±1.085
Vd(L)
5
9.272±5.510
9.416±8.937
CL(L/h)
1.984±0.355
2.107±0.722
国内第Ⅱ/Ⅲ相試験において、ムコ多糖症Ⅱ型患者28例に、本剤2.0mg/kgを週1回、52週間、点滴静脈内投与を行った。各投与の終了時刻から4時間以内に脳脊髄液(CSF)を採取し薬物濃度を測定した結果、投与25週後には1例(1.44ng/mL)、52週後では2例(1.47及び3.10ng/mL)においてパビナフスプ アルファが検出された。1)
ムコ多糖症Ⅱ型患者(28例、1~26歳)を対象とした非盲検非対照試験を実施した。本剤2.0mg/kgを週1回、52週間(1例は14週後投与まで)点滴静脈内投与を行った結果、CSF中ヘパラン硫酸(HS)濃度及びデルマタン硫酸(DS)濃度それぞれの各検査時期における測定値の要約統計量は、表2のとおりであった。2)
週
HS
Baseline
28
5948±2611
25
27
2358±1024
52
22
2139±968.1
DS
1174±417.6
685.4±241.6
593.4±277.7
また、イデュルスルファーゼ(遺伝子組換え)による治療歴の有無別の、血清中HS濃度及びDS濃度のそれぞれの各検査時期における測定値の要約統計量は表3のとおりであった。
週*
イデュルスルファーゼによる治療歴あり
イデュルスルファーゼによる治療歴なし
847.0±631.1
4997±1766
26
24
539.0±241.9
1102±527.3
507.2±276.8
965.0±473.4
937.1±452.7
4843±2141
1061±473.7
1669±892.6
959.4±443.7
1427±733.8
*Baseline:本剤投与開始前2週、1週、初回投与時の値の平均26週:本剤投与後24週、25週、26週の値の平均52週:本剤投与後50週、51週、52週の値の平均
副作用発現頻度は53.6%(15/28例)であった。主な副作用(2例以上に発現)は、発熱39.3%(11/28例)、蕁麻疹10.7%(3/28例)、悪寒7.1%(2/28例)であった。
本剤は、末梢組織・臓器では、主にカチオン非依存性マンノース-6-リン酸受容体とトランスフェリン受容体1(TfR)を介して細胞内に取り込まれた後、ライソゾームへ運ばれ、蓄積したGAGを分解する。また、TfRを介したトランスサイトーシス3)によって血液脳関門(BBB)を通過し、脳実質の細胞についても、末梢組織と同様にカチオン非依存性マンノース-6-リン酸受容体とTfRを介して取り込まれた後、蓄積したGAGを分解する。
本剤をムコ多糖症Ⅱ型モデルマウス4)に反復静脈内投与した結果、CSF、脳、血清、心臓、肝臓及び脾臓中のGAGの減少が認められた。また、中枢神経変性の抑制効果及びモリス型水迷路課題の獲得能の改善が認められた。
パビナフスプ アルファ(遺伝子組換え)Pabinafusp Alfa(Genetical Recombination)
パビナフスプ アルファは、ヒト化抗ヒトトランスフェリン受容体モノクローナル抗体及びヒトイズロン酸-2-スルファターゼからなる遺伝子組換え融合糖タンパク質(分子量:約300,000)である。パビナフスプ アルファは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。パビナフスプ アルファは、219個のアミノ酸残基からなるA鎖2本と、975個のアミノ酸残基からなるB鎖2本からなる。そのA鎖は、抗ヒトトランスフェリン受容体抗体のL鎖(κ鎖)からなり、またそのB鎖の1~448、449~450、及び451~975番目は、それぞれ抗ヒトトランスフェリン受容体抗体のH鎖(γ1鎖)、リンカー及びヒトイズロン酸-2-スルファターゼからなる。
外箱開封後は遮光して保存すること。
イズカーゴ点滴静注用10mg[1バイアル]
1) 社内資料:JR-141の臨床薬理試験(2021年3月23日承認、CTD2.7.2.3)
2) 社内資料:JR-141のムコ多糖症Ⅱ型患者を対象とした第Ⅱ/Ⅲ相試験(2021年3月23日承認、CTD2.7.6.3)
3) Jones AR, et al. : Pharm Res. 2007 ; 24(9) : 1759-1771
4) Sonoda H, et al. : Mol Ther. 2018 ; 26(5) : 1366-1374
JCRファーマ株式会社
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