当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
劇薬
処方箋医薬品注)
高血圧症
通常、成人にはベバントロール塩酸塩として1日100mgを1日2回に分割経口投与し、効果が不十分な場合は1日200mgまで増量できる。なお、年齢、症状により適宜増減する。
*褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では、α遮断薬で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断薬を併用すること。,
症状を誘発するおそれがあるので、観察を十分に行い、ジギタリス剤を併用するなど慎重に投与すること。
本剤にはβ2遮断作用も確認されていることから、症状を誘発するおそれがある。
低血糖を起こしやすく、かつ頻脈等の低血糖徴候をマスクしやすいので血糖値に注意すること。
*単独投与により急激に血圧が上昇するおそれがある。,
本剤の血中濃度が上昇することがあるので、低用量から投与を開始することが望ましい。
薬物代謝の低下により作用等が増強されるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)で高用量投与により胎児の体重減少が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
次のことに注意し低用量(症状に応じ、例えば50mg/日)から投与を開始するなど、経過を十分観察しながら慎重に投与することが望ましい。
過度の交感神経抑制作用により、徐脈、血圧低下等があらわれることがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
相互に交感神経抑制作用を増強させる可能性がある。
血糖降下作用が増強され、頻脈等の低血糖徴候をマスクすることがあるので血糖値に注意し、慎重に投与すること。
β遮断作用により低血糖からの回復を遅らせたり、また、低血糖に伴う交感神経系の症状をマスクすることがある。
β遮断薬との併用により、相互に作用が増強され、過度の血圧低下、心機能抑制があらわれることがあるので慎重に投与すること。
相互に陰性変時作用、降圧作用を増強させると考えられる。
クロニジンの投与中止後のリバウンド現象を増強するおそれがあるので、クロニジンを中止する際には、あらかじめ本剤を一時休止しておくなど注意すること。
クロニジンの中止により、血中ノルアドレナリンが上昇することがある。β遮断薬との併用でβ作用(血管拡張)が遮断され、α作用(血管収縮)が強くなり、急激な血圧上昇を起こすと考えられる。
過度の心機能抑制があらわれることがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
相互に心機能抑制作用を増強させる可能性がある。
心不全、房室ブロック、洞機能不全(著明な洞性徐脈、洞房ブロック等)があらわれることがある。
喘息発作の誘発又は悪化があらわれることがあるので、このような症状が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~1%未満
0.1%未満
頻度不明
精神神経系
めまい、頭痛、頭重感、眠気、不眠
眩暈、不安感
腎臓
BUN上昇、クレアチニン上昇
肝臓
肝機能異常(ALT上昇、AST上昇等)
循環器
徐脈、洞性徐脈、動悸、心胸郭比の増大、血圧低下
胸痛、失神
呼吸器
咳、息切れ
喘鳴
消化器
嘔気、下痢、便秘、口渇
悪心、腹部膨満感、食欲不振、腹部不快感、嘔吐、胃重圧感、口内刺激
過敏症状
発疹
湿疹、そう痒感
眼
光視症様症状
泌尿器
排尿困難、頻尿、乏尿
その他
尿酸上昇、総コレステロール上昇、浮腫、けん怠感、CK上昇、カリウム上昇
易疲労感、下肢脱力感、顔のほてり
涙液分泌減少
徐脈、心不全、気管支痙攣、低血糖等を起こす可能性がある。
本剤の投与を中止し、必要に応じて胃洗浄等を行うこと。本剤の過量投与に対する特別な処置法はないが、他のβ遮断薬の過量投与例では次の処置が報告されている。
アトロピン硫酸塩水和物を投与し、更に必要に応じてイソプロテレノール等の投与を考慮する。またグルカゴンが有効であったとの報告がある。
アドレナリン等を投与する。
ジギタリス剤や利尿薬の投与、酸素吸入等の治療を行う。グルカゴンが有効であったとの報告がある。
イソプロテレノールやテオフィリン製剤等を投与する。
ブドウ糖を投与する。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人6例にベバントロール塩酸塩100mgを単回経口投与したときの血漿中未変化体濃度は、下図の様に推移した1) 。
また、各薬物動態パラメータは下表のとおりであった。
Tmax(hr)
Cmax(ng/mL)
T1/2(α)(hr)
T1/2(β)(hr)
0.75±0.27
876±297
1.36±0.56
9.7±6.0
健康成人に14C-ベバントロール塩酸塩を経口投与したときに検出された血漿中及び尿中代謝物から、ヒトにおいてベバントロール塩酸塩は主として抱合及び酸化を受けるものと推察された2) (外国人データ)。
健康成人6例にベバントロール塩酸塩100mgを単回経口投与後、48時間までの累積尿中未変化体排泄率(遊離型)は、0.59%であった。また、外国(米国)において、健常成人6名に14C-ベバントロール塩酸塩100mgを単回経口投与したところ、投与120時間後までの尿及び糞中への放射能の累積排泄率は投与量に対し、それぞれ72.2%及び15.0%であった1),2) 。
国内で総計951例について実施された二重盲検及び一般臨床を含む臨床試験のうち、高血圧症について検討された754例における臨床試験の概要は次のとおりである3),4),5),6),7),8),9),10),11),12),13),14),15),16),17) 。
疾患名
投与量
有効率
下降以上(%)
本態性高血圧症(軽症・中等症)
50~200mg
385/621(62.0%)
重症高血圧症
100~200mg
30/36(83.3%)
腎障害を伴う高血圧症
25~200mg
21/28(75.0%)
計
436/685(63.6%)
注)本剤の承認された用法及び用量は「通常、成人にはベバントロール塩酸塩として1日100mgを1日2回に分割経口投与し、効果が不十分な場合は1日200mgまで増量できる。なお、年齢、症状により適宜増減する。」である。
ベバントロール塩酸塩はβ1遮断作用による心拍数の低下、α1遮断作用及びCa拮抗作用に基づく末梢血管拡張作用により降圧作用を示す。
病態モデル(高血圧自然発症ラット、腎性高血圧ラット、DOCA食塩高血圧ラット)を用いた実験(in vivo)において、ベバントロール塩酸塩は、投与直後より安定した降圧作用を示した18) 。
モルモット心房標本を用いた実験(in vitro)及び麻酔犬を用いた実験(in vivo)において、ベバントロール塩酸塩は、イソプロテレノールによる陽性変時及び陽性変力反応に対し、競合的拮抗作用を示した。その活性(pA2)は、アテノロール及びラベタロール塩酸塩に比べ強かった。なお、本薬のβ1/β2遮断効力比は、11.5〜32であり、また内因性交感神経刺激作用(ISA)は認められなかった19),20),21),22) 。
ラット大動脈標本を用いた実験(in vitro)において、ベバントロール塩酸塩は、ノルアドレナリンによる収縮反応に対し、競合的拮抗作用を示した。また、麻酔犬を用いた実験(in vivo)において、ベバントロール塩酸塩は、用量依存的に大腿動脈血流量を増加させた。なお、本薬のβ1/α1遮断効力比は約14であった20),23) 。
ラット大動脈標本を用いた実験(in vitro)において、ベバントロール塩酸塩は、Ca2+による収縮反応に対し、濃度依存的に拮抗作用を示した。なお、本薬のα1遮断/Ca拮抗効力比は約4であった24) 。
ベバントロール塩酸塩(Bevantolol Hydrochloride)
(±)-1-[(3,4-Dimethoxyphenethyl)amino]-3-(m-tolyloxy)-2-propanol hydrochloride
C20H27NO4・HCl
381.89
ベバントロール塩酸塩は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。本品はメタノールに溶けやすく、クロロホルムにやや溶けやすく、酢酸(100)にやや溶けにくく、水又はエタノール(95)に溶けにくく、アセトニトリル又はアセトンに極めて溶けにくく、2-プロパノール、酢酸エチル、ジエチルエーテル又はヘキサンにほとんど溶けない。本品のメタノール溶液(1→10)は旋光性がない。
138〜143℃
測定温度25℃
pH
1-オクタノール/緩衝液*
クロロホルム/緩衝液*
2.0
0.12
0.04
3.0
0.20
0.18
4.0
0.47
1.32
5.0
1.39
10.9
6.0
4.18
49.8
7.0
17.3
111
8.0
77.2
166
9.0
90.0
169
10.0
100
190
*Britton-Robinson緩衝液
100錠[10錠(PTP)×10]
**,*100錠[10錠(PTP)×10]
1) 杉本孝一、他:臨床薬理. 1989;20(3):551-564
2) 日本ケミファ株式会社:薬物動態に関する資料(社内資料)
3) 荒川規矩男、他:臨床医薬. 1992;8(8):1909-1925
4) 荒川規矩男、他:臨床医薬. 1992;8(8):1927-1940
5) 荒川規矩男、他:臨床医薬. 1992;8(9):2095-2123
6) 斉藤俊弘、他:臨床薬理. 1992;23(4):679-685
7) 鏑木恒男、他:診療と新薬. 1992;29(7):1564-1571
8) 横山正一、他:診療と新薬. 1992;29(7):1555-1563
9) 竹田和義、他:臨床医薬. 1992;8(10):2507-2527
10) 西川哲男、他:診療と新薬. 1992;29(7):1572-1590
11) 東野一彌、他:診療と新薬. 1992;29(7):1525-1543
12) 曽和亮一、他:診療と新薬. 1992;29(7):1544-1554
13) 吉永 馨、他:臨床医薬. 1992;8(10):2467-2483
14) 東野一彌、他:診療と新薬. 1992;29(7):1507-1524
15) 國府達郎、他:臨床医薬. 1992;8(10):2485-2506
16) 猿田享男、他:臨床医薬. 1992;8(9):2125-2145
17) 林 博史、他:Therapeutic Research. 1992;13(8):3599-3614
18) 小林 正、他:薬理と治療. 1992;20(9):3499-3516
19) 日本ケミファ株式会社:薬効薬理に関する資料(社内資料)
20) 西岡浩一郎、他:薬理と治療. 1992;20(5):1737-1745
21) S, G, Hastings. et al.:Arch int Pharmacodyn. 1977;226:81-99
22) I, Takayanagi. et al.:Gen Pharmac. 1987;18(1):87-89
23) K, Shiraishi. et al.:Gen Pharmac. 1992;23(5):843-845
24) 日本ケミファ株式会社:薬効薬理に関する資料(社内資料)
日本ケミファ株式会社 安全管理部
〒101-0032 東京都千代田区岩本町2丁目2-3
TEL 0120-47-9321 03-3863-1225FAX 03-3861-9567
日本ケミファ株式会社
東京都千代田区岩本町2丁目2-3
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.