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処方箋医薬品注)
本剤の投与により、腸管内圧上昇による腸管穿孔を起こすおそれがあるので、排便、腹痛等の状況を確認しながら慎重に投与するとともに、腹痛等の消化器症状があらわれた場合は投与を中断し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、投与継続の可否について慎重に検討すること。特に、腸閉塞を疑う患者には問診、触診、直腸診、画像検査等により腸閉塞でないことを確認した後に投与するとともに、腸管狭窄、高度な便秘、腸管憩室のある患者では注意すること。,,,
大腸内視鏡検査及び大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除
通常、成人には、1回1包を約150mLの水に溶解し、検査又は手術前に2回経口投与する。1回目の服用後は、1回250mLの透明な飲料を数時間かけて最低5回、2回目の服用後は1回250mLの透明な飲料を検査又は手術の2時間前までに最低3回飲用する。
検査又は手術の前日は低残渣食、当日は透明な飲料のみとし、検査又は手術前日の夜及び検査又は手術当日の朝(検査又は手術の4〜9時間前)の2回経口投与する。
検査又は手術の前日は低残渣食、当日は透明な飲料のみとし、検査又は手術前日の夕及び1回目の服用から約6時間後の夜の2回経口投与する。
電解質の変動により、心機能を抑制するおそれがある。
血中マグネシウム濃度が上昇するおそれがある。
腸閉塞や腸管穿孔を起こすおそれがある。
腸管内容物の増大や腸管蠕動運動の亢進により、腸閉塞や腸管穿孔を起こすおそれがある。
腸管穿孔を起こすおそれがある。
症状が悪化するおそれがある。
誤嚥を起こすおそれのある患者(高齢者、嚥下が困難な患者等)に投与する際には注意すること。誤嚥により、呼吸困難、肺炎を起こすことがある。
糖尿病用薬の投与は検査当日の食事摂取後より行うこと。食事制限により低血糖を起こすおそれがある。
投与しないこと。吸収されたマグネシウムの排泄が遅延し、血中マグネシウム濃度が上昇するおそれがある。また、多量の水分摂取は腎機能に負荷となり、症状が悪化するおそれがある。
電解質異常を起こすおそれがある。
妊婦又は妊娠の可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
テトラサイクリン系抗生物質/フルオロキノロン系抗菌剤、鉄剤、ジゴキシン、クロルプロマジン、ペニシラミン等
これらの薬剤の効果が減弱するおそれがある。本剤投与の少なくとも2時間前又は投与後6時間以降に服用するなど、同時には服用しないこと。
マグネシウムイオンがこれらの薬剤との間で難溶性キレートを形成することにより、もしくは本剤の投与により消化管内のpHが上昇することにより、各薬剤の吸収が阻害される。
利尿剤、副腎皮質ステロイド剤、強心配糖体を有する薬剤、リチウム
低カリウム血症を引き起こすおそれがある。
カリウムの排出が増加することによる。
NSAID(非ステロイド性消炎鎮痛剤)又はSIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)を誘発することが知られている薬剤
水分貯留や電解質異常を起こすおそれがあるため注意すること。
水分貯留及び/又は電解質バランス異常のリスクを増加させる。
酸性薬物
酸性薬物の効果が減弱するおそれがある。
本剤が尿pHを上昇させることにより、排泄を促進する。
塩基性薬物
塩基性薬物の効果が増強するおそれがある。
本剤が尿pHを上昇させることにより、排泄を阻害する。
顔面蒼白、血圧低下、嘔吐、嘔気持続、気分不良、眩暈、冷感、蕁麻疹、呼吸困難、顔面浮腫等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
異常が認められた場合には投与を中止し、腹部の診察や画像診断(単純X線、超音波、CT等)を行い、適切な処置を行うこと。,
呼吸抑制、意識障害、不整脈があらわれ、心停止に至る場合もあるので、観察を十分に行い、嘔気、嘔吐、筋力低下、傾眠、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅等の症状が認められた場合には、電解質の測定を行うとともに、適切な処置を行うこと。
意識障害、痙攣等があらわれることがあるので、この様な症状があらわれた場合には、電解質補正等の適切な処置を行うこと。,
1%以上5%未満
1%未満
頻度不明
免疫系障害
過敏症
代謝および栄養障害
血中マグネシウム増加
血中ビリルビン増加、血中リン減少、血中カリウム増加
神経系障害
頭痛
てんかん、大発作痙攣、痙攣、錯乱状態
*精神障害
睡眠障害
心臓障害
右脚ブロック
胃腸障害
悪心、直腸炎
腹痛、便失禁、大腸炎
嘔吐、肛門周囲痛、アフタ性回腸潰瘍、下痢
肝臓障害
AST上昇、ALT上昇、肝機能検査異常
腎臓障害
尿中血陽性、血中尿素減少、尿中蛋白陽性
血液障害
APTT延長、リンパ球数減少、好中球数増加、血小板数増加、白血球数減少、白血球数増加
皮膚障害
発疹(紅斑性皮疹、斑状丘疹状皮疹、蕁麻疹、紫斑を含む)
その他
異常感、悪寒
激しい下痢、重篤な電解質異常が発現するおそれがある。
血中マグネシウム濃度(mmol/L)
スクリーニング時
大腸内視鏡検査当日
試験終了時
前日及び当日投与群(n=213)
0.88±0.06
1.03±0.07
0.87±0.07
前日2回投与群(n=211)
0.89±0.07
1.03±0.08
0.86±0.07
(平均値±標準偏差)
外国人健康成人16例に本剤2包を、6時間を空けて分割投与したとき、ピコスルファートナトリウム水和物の活性代謝物であるビス-(p-ヒドロキシフェニル)-ピリジル-2-メタン(BHPM)の血漿中濃度は低く、16例中13例において検出限界以下であった1)。
外国人健康成人16例に本剤2包を、6時間空けて分割投与したとき、ピコスルファートは投与量の0.11%が未変化体として尿中に排泄された。吸収されたBHPMの多くはグルクロン酸抱合体として尿中に排泄された1)。
大腸内視鏡検査前処置に対する国内臨床試験の結果は次の通りであり、本剤の検査の前日と当日に分けて2回投与した群、及び検査の前日に2回投与した群の腸管洗浄効果は、ナトリウム・カリウム配合内用剤群に対して非劣性であることが検証された。副作用(臨床検査値異常を含む)は424例中39例(発現率9.2%)、58件報告された。その主なものは血中マグネシウム増加8件(1.9%)、悪心6件(1.4%)、直腸炎5件(1.2%)であった。なお、大腸手術前処置に対する臨床試験は実施していない2)。
有効率(例数)
本剤前日及び当日投与群
97.7%(209/214)
本剤前日2回投与群
92.0%(195/212)
ナトリウム・カリウム配合内用剤当日投与群
95.3%(201/211)
ピコスルファートナトリウム水和物は、大腸内の細菌により、活性を有するBHPMに代謝される3),4),5)。BHPMは腸管蠕動運動の亢進作用及び水分吸収阻害作用によって瀉下作用を示す6)。本剤を水に溶解した際に酸化マグネシウムと無水クエン酸が反応して生成するクエン酸マグネシウムは、腸管内への水分移行を促進するとともに水分の吸収を抑制して腸内容積を増大させることにより腸管の蠕動運動を亢進する7)。
ピコスルファートナトリウム水和物(Sodium Picosulfate Hydrate)
Disodium 4,4’-(pyridin-2-ylmethylene)bis(phenyl sulfate)monohydrate
C18H13NNa2O8S2・H2O
499.42
ピコスルファートナトリウム水和物は白色の結晶性の粉末で、におい及び味はない。本品は水に極めて溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品は光により徐々に着色する。
酸化マグネシウム(Magnesium Oxide)
Magnesium Oxide
MgO
40.30
酸化マグネシウムは白色の粉末又は粒で、においはない。本品は水、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品は希塩酸に溶ける。本品は空気中で湿気及び二酸化炭素を吸収する。
無水クエン酸(Anhydrous Citric Acid)
2-Hydroxypropane-1,2,3-tricarboxylic acid
C6H8O7
192.12
無水クエン酸は無色の結晶又は白色の粒若しくは結晶性の粉末である。本品は水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けやすい。
16.1g×20包[アルミラミネート袋]
1) 社内資料:米国第Ⅰ相臨床試験(2016年7月4日承認、CTD 2.7.6.1)
2) 社内資料:国内第Ⅲ相臨床試験(J-CLEAR)(2016年7月4日承認、CTD 2.7.6.2)
3) Forth W. et al.:Naunyn-Schmiederberg's Arch. Pharmacol. 1972; 274: 46-53
4) Hillestad B. et al.:Acta pharmacol. toxicol. 1982; 51: 388-394
5) Jauch R. et al.:Arzneim. Forsch. -Drug Res. 1975; 25: 1796-1800
6) Pala G. et al.:Arch. int. Pharmacodyn. 1966; 164: 356-369
7) Brunton Laurence L. et al.:Goodman & Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics, 11th ed. 2006; 992
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