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日本薬局方
メピバカイン塩酸塩注射液
劇薬
処方箋医薬品注)
本剤又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴のある患者
歯科・口腔外科領域における浸潤麻酔又は伝達麻酔
通常、成人には1管1.8mL(メピバカイン塩酸塩として54mg)を使用する。なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減するが、増量する場合には注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の全身状態の観察を十分に行うなど慎重に投与すること。生理機能の低下により、麻酔に対する忍容性が低下していることがある。
抗不整脈薬アプリンジン塩酸塩
両剤の中枢神経系及び心臓に対する副作用が増強される可能性が報告されているので、併用する場合には慎重に投与すること。
両剤の抗不整脈作用及び局所麻酔作用が、併用により相加することが考えられる。
クラスIII抗不整脈薬アミオダロン等
心機能抑制作用が増強するおそれがある。
作用が増強することが考えられる。
頻度不明
中枢神経注)
眠気、不安、興奮、霧視、眩暈等
消化器注)
悪心・嘔吐等
過敏症
蕁麻疹等の皮膚症状、浮腫等
局所麻酔薬の血中濃度の上昇に伴い、中毒が発現する。特に誤って血管内に投与した場合には、数分以内に発現することがある。その症状は、主に中枢神経系及び心血管系の症状としてあらわれる。
全国7大学231症例の歯科治療患者による二重盲検比較試験の結果、本剤は95.7%の有効率を示し、対照薬である2%リドカイン塩酸塩製剤(1:80,000アドレナリン配合)との臨床的同等性が確認された。副作用は認められなかった3) 。
メピバカイン塩酸塩は、神経膜のナトリウムチャネルを抑制し、神経における刺激伝導を可逆的に遮断する。
モルモットの背部に、3%メピバカイン塩酸塩注射液0.1mLを皮下投与し、浸潤麻酔作用を検討した。対照には、2%リドカイン塩酸塩(1:80,000アドレナリン配合)、3%プロピトカイン塩酸塩(フェリプレシン0.03U/mL配合)、及びこれらの麻酔剤から血管収縮薬を除いた薬剤を使用した。いずれの薬剤も麻酔効果を示したが、メピバカイン塩酸塩の作用時間は、アドレナリン配合のリドカイン塩酸塩の0.7倍と有意に短かった。他方、アドレナリンを除いたリドカイン塩酸塩との比較においては、メピバカイン塩酸塩は、1.3倍と有意に長い作用時間を示した4) 。
メピバカイン塩酸塩(Mepivacaine Hydrochloride)
(2RS)-N-(2,6-Dimethylphenyl)-1-methylpiperidine-2-carboxamide monohydrochloride
C15H22N2O・HCl
282.81
本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品は水又はメタノールに溶けやすく、酢酸(100)にやや溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくい。本品の水溶液(1→10)は旋光性を示さない。
約256℃(分解)
1.8mL×10カートリッジ(ブリスター包装入り)1.8mL×50カートリッジ(ブリスター包装入り)
1) 太田勝美: 歯界展望. 1988; 71(2):397.
2) 大久保つや子ほか. : 福岡歯大誌. 1988; 15(1):29.
3) 嶋田昌彦ほか. : 日歯麻誌. 2002; 30(1):48-61.
4) 柴田学ほか. : 福岡歯大誌. 1996; 23(2):299-310.
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