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向精神薬
習慣性医薬品注)
処方箋医薬品注)
通常、成人にはニトラゼパムとして1回5~10mgを就寝前に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
通常、成人にはニトラゼパムとして1回5~10mgを就寝前又は手術前に経口投与する。なお、年齢・症状・疾患により適宜増減する。
通常、成人・小児ともニトラゼパムとして1日5~15mgを適宜分割投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。炭酸ガスナルコーシスを起こしやすい。
嗜眠状態や運動失調になりやすい。
症状が悪化するおそれがある。
作用が強くあらわれる。
意識障害を助長することがある。
薬物の体内蓄積による副作用の発現に注意すること。一般に排泄が遅延する傾向がある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
*授乳を避けさせること。ヒト母乳中への移行が報告されている2),3)。新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)で報告されており、また黄疸を増強する可能性がある。
少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。運動失調等の副作用が発現しやすい。
中枢神経抑制剤
アルコール
併用によりその作用が増強されることがあるので、投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。
相加的な中枢神経抑制作用の増強
MAO阻害剤
本剤の代謝が抑制される。
シメチジン
併用により本剤の作用が増強することがある。
シメチジンの肝代謝酵素阻害作用により、本剤の代謝が抑制され、血漿中濃度が上昇する。
呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合、炭酸ガスナルコーシスを起こすことがあるので、このような場合には気道を確保し、換気をはかるなど適切な処置を行うこと。
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと4),5)。
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
本剤を投与する場合には少量から開始するなど、慎重に行うこと。なお、十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告がある。
1〜5%未満注1)
1%未満注1)
頻度不明
精神神経系
ふらつき、頭痛・頭重感、眠気・残眠感
めまい、不安、見当識障害、興奮、不快感、多幸症
歩行失調、不機嫌、傾眠注3) 、大発作回数増加注4)
循環器注2)
-
血圧低下
徐脈傾向
消化器
口渇
食欲不振、便秘、悪心・嘔吐、下痢
嚥下障害注5)
過敏症
発疹、そう痒感
骨格筋
倦怠感等の筋緊張低下症状
その他
夜尿、頻尿、発熱、覚醒遅延傾向注2) 、気道分泌過多注5)
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意を必ず読むこと。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人6例にニトラゼパム10mgを経口投与した場合、速やかに吸収(53~94%)され、未変化ニトラゼパムの血漿中濃度は投与後約2時間後に最高に達し、その時の血漿中濃度は、平均84ng/mL(68~108ng/mL)であった(外国人データ)6)。
ニトラゼパムはヒト肝ミクロソームによる代謝はわずかであり、ニトロ基の還元によるアミノ体の生成と、それに引き続くアセチル抱合が主代謝経路であった(in vitro)7)。健康成人にニトラゼパム10mgを経口投与したとき、尿中の主要代謝物は、7-amino体及び7-acetamido体であった。(外国人データ)8)。
健康成人にニトラゼパム10mgを経口投与したとき、尿中には主に代謝物の7-amino体及び7-acetamido体として排泄された。大部分が24~48時間以内に排泄され、投与量の約13~20%が尿中に排泄された(外国人データ)8)。
内科、外科、精神科領域疾患における情動障害による睡眠障害を対象に、ニトラゼパムを投与(大部分が5~10mg)し、入眠時間、睡眠持続時間、睡眠状態等各項目から総合判定が行われた結果、73.3%(77/105)に効果が認められた。また各種睡眠障害を対象とした比較対照試験の結果、本剤の有用性が認められた9),10)。
外科、麻酔科における手術前後及び手術の不安等からくる不眠、手術前緊張等を対象に前投薬した場合、88.3%(121/137)に効果が認められた11)。
異型小発作群、焦点性発作等のてんかん発作に対し、半数以上〔異型小発作群53.3%(56/105)、焦点性発作55.2%(48/87)〕に発作の減少ならびに完全抑制が認められた。有効例における効果の発現は、多くは1~2週で発作が消失しており、また脳波異常所見、特にhypsarrhythmiaの改善が認められた12),13)。
本剤は大脳辺縁系(特に扁桃核、海馬)ならびに視床下部にその作用点があるとされており(ネコ及び家兎による実験)、情動障害をとり除いて覚醒賦活系への余剰刺激伝達を遮断して睡眠状態に導く14),15),16)。
本剤によって得られる睡眠は、脳波的にも、また外来刺激による覚醒反応の様相(ラットによる実験)ならびにヒトでの睡眠ポリグラフからみても自然睡眠に近いものである 17) 。本剤は投与後通常15~45分程度で入眠し、持続も約6~8時間と自然の睡眠のサイクルに類似のパターンを示す9),10)。
マウスのペンテトラゾール、ベメグライドなど薬物による間代性痙攣に対して抑制作用を示す18),19)。
本剤には静穏作用(斗争マウス・粗暴サルに対する馴化作用)のあることが認められている16)。
本剤には筋弛緩作用のあることが認められている(マウス・ネコ)16)。
ニトラゼパム(Nitrazepam)
7-Nitro-5-phenyl-1,3-dihydro-2H-1,4-benzodiazepin-2-one
C15H11N3O3
281.27
白色~淡黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。酢酸(100)に溶けやすく、アセトン又はクロロホルムにやや溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又はエタノール(99.5)に溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
約227℃(分解)
アルミピロー包装開封後又はバラ包装開封後は、湿気を避け遮光して保存すること。
100錠[10錠(PTP)×10]1000錠[缶、バラ]
100錠[10錠(PTP)×10]
100g[ガラス瓶(褐色)、バラ、乾燥剤入り]
1) 厚生省薬務局:医薬品副作用情報.1975;No.11:1-9
2) Matheson, I. et al.:Br J Clin Pharmacol. 1990;30:787-793
3) Randall, L.O. et al.:The Benzodiazepines. New York:Raven Press.1973:99-127
4) 多賀谷正順 他:日本医事新報.1979;No.2896:43-47
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10) 服部 譲:Clinical Report.1967;1(10):927-929
11) 久保 脩 他:外科.1968;30(2):204-206
12) 石橋泰子 他:小児の精神と神経.1968;8(3):189-192
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15) Gogolak, G. et al.:Prog Brain Res.1965;18:229-230
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本剤は厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、1回90日分を限度として投薬する。
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