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劇薬
処方箋医薬品注)
統合失調症
最初約1週間は、スピペロンとして1日0.5~1.5mg(1日量として、0.25mg錠:2~6錠、1mg錠:1錠)、以後漸増しスピペロンとして1日1.5~4.5mg(1日量として、0.25mg錠:6~18錠、1mg錠:2~4錠)を経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
一過性の血圧降下があらわれることがある。
痙攣閾値を低下させることがある。
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されている。
病状を悪化させるおそれがある。
妊婦、妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。他のブチロフェノン系化合物による動物実験で胎児吸収、流産等の胎児毒性が報告されている。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。
授乳しないことが望ましい。他のブチロフェノン系化合物でヒト母乳中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。錐体外路症状が起こりやすい。
*アドレナリン(アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)(ボスミン)
アドレナリンの作用を逆転させ、重篤な血圧降下を起こすことがある。
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される。
重篤な血圧降下を起こすことがある。
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強されるおそれがある。
中枢神経抑制作用が増強することがあるので、減量するなど注意すること。
本剤およびこれらの薬剤の中枢神経抑制作用による。
飲酒により相互に作用を増強することがあるので、用量を調節するなど注意すること。
アルコールは中枢神経抑制作用を有する。
心電図変化、重症の錐体外路症状、持続性のジスキネジア、突発性の悪性症候群(Syndrome malin)、非可逆性の脳障害を起こすおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
機序は不明であるが、併用による抗ドパミン作用の増強等が考えられている。
内分泌機能異常、錐体外路症状が発現することがある。
併用により抗ドパミン作用が強くあらわれる。
錐体外路症状を増強するおそれがある。
タンドスピロンクエン酸塩は弱い抗ドパミン作用を有する。
これらの薬剤のドパミン作動薬としての作用が減弱することがある。
ドパミン作動性神経において、作用が拮抗することによる。
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡することがある。
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止すること。なお、この悪心・嘔吐は、本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意すること。
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがある。
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
5%以上注2)
0.1~5%未満注2)
頻度不明
循環器
頻脈
血圧降下心電図変化(QT間隔の延長、T波の変化等)
肝臓
肝障害
錐体外路症状
アカシジア(静坐不能)、パーキンソン症候群(手指振戦、筋強剛、流涎等)
ジスキネジア(痙攣性斜頸、顔面及び頸部の攣縮、後弓反張、眼球回転発作等)
長期投与による口周部等の不随意運動注1)
眼
眼の調節障害
長期又は大量投与による、角膜・水晶体の混濁、角膜の色素沈着
過敏症
瘙痒
発疹
消化器
食欲不振、悪心・嘔吐、便秘
下痢、腹痛
内分泌
体重増加、月経異常、乳汁分泌、高プロラクチン血症、女性型乳房
精神神経系
不眠、眠気
眩暈、頭痛・頭重、興奮
焦躁感
その他
倦怠感
口渇、鼻閉、発汗、排尿障害
主な症状は、重症の錐体外路症状、低血圧、過度の鎮静である。また、まれにQT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)、心停止があらわれることがある。
低血圧や循環虚脱があらわれた場合には、輸液、血漿製剤、アルブミン製剤、ドパミン、ドブタミン等の昇圧剤(アドレナリンは禁忌)の投与により処置を行う。また、重症の錐体外路症状に対して、抗コリン作用のある抗パーキンソン剤を投与する。
国内二重盲検試験及び一般臨床試験1,081症例において、統合失調症に対する本剤の有用性が認められている。
本剤は、黒質-線条体路をはじめとするドパミン作動性中枢神経におけるドパミン受容体遮断作用を有する。
本剤は、ラットによる実験で抗ノルアドレナリン作用、条件回避反応抑制作用、カタレプシー惹起作用、眼瞼下垂作用、抗アポモルフィン作用、抗トリプタミン作用、抗アンフェタミン作用等の傾向からハロペリドールタイプの薬剤に分類される1) 。
本剤の薬理作用は、ラットによる実験で抗精神病薬の中では、特にカタレプシー惹起作用、抗アポモルフィン作用が強いことが特徴である。Haaseによると、統合失調症に対し、本薬はハロペリドールの10倍以上、また、クロルプロマジンの400倍の力価をもつといわれる1),2) 。
本薬は大量投与で鎮静作用、少量投与で賦活作用の二面性をもつので、統合失調症の幅広い症状に奏効する3) 。
スピペロン(Spiperone)
8-〔3-(p-fluorobenzoyl)propyl〕-1-phenyl-1,3,8-triazaspiro〔4, 5〕decan-4-one
C23H26FN3O2
395.47
スピペロンは白色又はわずかに黄色を帯びた粉末又は結晶性の粉末である。本品は酢酸(100)に溶けやすく、クロロホルムにやや溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又はアセトンにやや溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくく、水又は2-プロパノールにほとんど溶けない。本品は0.1mol/L塩酸試液にほとんど溶けない。本品は光により徐々に変化する。
約204℃(分解)
開栓後、湿気を避けて保存すること(湿気により変色することがある)。
500錠(ボトル、バラ、乾燥剤入り)
1) Janssen P.A.J. et al.:Arzneim. Forsch., 1965;15:104-117[SPP-0020]
2) Haase H.J. et al.:Psychopharmacology, 1964;6:435-452[SPP-0148]
3) 永島正紀:基礎と臨床, 1982;16:6091-6104[SPP-0254]
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