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シェーグレン症候群患者の口腔乾燥症状の改善
通常、成人にはセビメリン塩酸塩として1回30mgを1日3回、食後に経口投与する。
症状を悪化させるおそれがある。
間質性肺炎を増悪する可能性がある。
膵液の分泌が亢進し、症状を悪化させるおそれがある。
腸管運動が亢進し、症状を悪化させるおそれがある。
消化液の分泌が亢進し、症状を悪化させるおそれがある。
胆管を収縮させ、症状を悪化させるおそれがある。
尿管及び尿道を収縮させ、症状を悪化させるおそれがある。
膀胱筋を収縮又は緊張させ、排尿障害を悪化させるおそれがある。
心血管系に作用し、不整脈又は心房細動を起こすおそれがある。
心血管系、消化器系に作用し、症状を悪化させるおそれがある。
高い血中濃度が持続し、副作用の発現率が高まるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で出生児の体重減少が認められている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
慎重に投与すること。肝・腎機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続するおそれがある。
コリン作動薬
コリンエステラーゼ阻害薬
アセチルコリン放出促進作用を有する薬剤
本剤又はこれらの薬剤の作用が増強されることがある。
併用によりムスカリン様作用が増強されると考えられている。
抗コリン作動薬
本剤又はこれらの薬剤の作用が減弱されることがある。
本剤の作用と拮抗的に作用すると考えられている。
抗コリン作用を有する薬剤
三環系抗うつ薬
本剤の作用が減弱されることがある。
チトクロームP450CYP2D6の阻害薬
チトクロームP450CYP3A4の阻害薬
チトクロームP450の非特異的阻害薬
本剤の作用が増強される可能性がある。
本剤の代謝酵素が阻害されるため、本剤の血中濃度が上昇すると考えられている。
チトクロームP450の誘導薬
本剤の作用が減弱される可能性がある。
本剤の代謝酵素が誘導されるため、本剤の血中濃度が低下すると考えられている。
異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与など適切な処置を行うこと。
5%以上
1~5%未満
1%未満
頻度不明
精神神経系
頭痛
めまい、振戦、不眠、うつ病
傾眠
感覚器
霧視
消化器
嘔気、腹痛
下痢、嘔吐、食欲不振、唾液腺痛、唾液腺腫大
消化不良、鼓腸放屁、便秘
胃部不快感
循環器
心悸亢進、心電図異常
脈拍不整、高血圧、頻脈
呼吸器
呼吸困難、肺浸潤
血液
赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値低下、白血球減少
泌尿器
頻尿
皮膚
多汗
発疹、そう痒
肝臓
ALT上昇、AST上昇、γ-GTP上昇、ALP上昇
LAP上昇、LDH上昇、総ビリルビン上昇、肝機能異常
腎臓
尿中NAG上昇
尿蛋白陽性、BUN上昇
その他
血清アミラーゼ上昇、胸痛、倦怠感、中性脂肪上昇
血清カリウム低下、味覚異常、総コレステロール上昇、悪寒、筋肉痛
浮腫、熱感
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人(男性、平均体重66.2kg)6例に本剤(セビメリン塩酸塩30mg)を空腹時に単回経口投与したとき、本剤は速やかに吸収され、投与後1.5時間で70.9ng/mLのCmaxに達した後、約4時間のt1/2で消失した。AUC0〜∞は435.7ng・hr/mLであった1)。
シェーグレン症候群患者(女性、平均体重43.4kg)6例に本剤(セビメリン塩酸塩30mg)を空腹時に単回経口投与したとき、本剤は速やかに吸収され、投与後1.5時間で91.6ng/mLのCmaxに達した後、約5時間のt1/2で消失した。AUC0〜∞は711.1ng・hr/mLであった。シェーグレン症候群患者では健康成人男性と比較して、Tmaxは同じ値を示したが、Cmax及びAUC0〜∞はそれぞれ1.3倍及び1.6倍高い値を示した。2)
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
t1/2(hr)
AUC0〜∞(ng・hr/mL)
CL/F(L/hr/kg)
Vd/F(L/kg)
健康成人a),1)
70.9±17.3
1.5±0.6
3.9±1.2
435.7±165.1
1.00±0.37
5.2±0.8
患者b),2)
91.6±23.0
1.5±0.8
5.1±1.6
711.1±270.7
0.97±0.48
6.7±2.4
(mean±SD,n=6)a)男性:平均年齢30.5歳、平均体重66.2kgb)女性:平均年齢53.8歳、平均体重43.4kg
健康成人男性6例に本剤(セビメリン塩酸塩30mg)を食後又は空腹時に単回経口投与したとき、未変化体のTmaxは食後及び空腹時でそれぞれ2.5及び1.2時間であり、食事により有意に遅延した。Cmax及びAUC0〜24は食後及び空腹時でほとんど変化しなかった。
本剤の血漿蛋白に対する結合率は、50〜1,000ng/mLの添加濃度で17.4〜19.5%であり、結合率の濃度依存性は認められなかった(in vitro)3)。
主な代謝物はトランススルホキシド体及びシススルホキシド体であった。これらの代謝物は主として肝代謝酵素チトクロームP450の分子種CYP2D6及びCYP3A4によって生成することが示された(in vitro)。4)
本剤の主排泄経路は尿であった。健康成人男性6例に本剤(セビメリン塩酸塩30mg)を単回経口投与したとき、投与後24時間までの未変化体の尿中排泄率は18.2±8.6%であった1)。
シェーグレン症候群患者214例を対象にセビメリン塩酸塩1回30mg又はプラセボを1日3回食後に4週間経口投与した無作為化二重盲検比較試験において、改善率注1)は、セビメリン塩酸塩群56.0%(47/84例)、プラセボ群23.3%(21/90例)であり、両群間に有意差が認められた(U検定:p<0.001)5)。セビメリン塩酸塩群における副作用発現率は28.7%(29/101例)で、主な副作用は嘔気10.9%、アミラーゼ上昇10.1%、腹痛6.9%であった。
シェーグレン症候群患者492例を対象にセビメリン塩酸塩1回30mgを1日3回食後に最長52週間経口投与した臨床試験において、28週以上投与しても副作用の頻度の増加又は新たな重度の副作用の発現等は認められず、有効性の減弱も認められなかった(有効性評価症例391例、平均投与日数290.4日)6)。なお、中止例は安全性評価症例462例中147例(31.8%)あり、そのうち副作用による中止例は93例(20.1%)であった。また、副作用により中止した93例中47例(50.5%)は投与開始後4週間以内に中止し、さらに93例中64例(68.8%)は消化器障害による中止であった。注1)主要評価項目の唾液増加率、試験別の自覚症状・他覚所見を総合的に評価した全般改善度(著明改善/中等度改善/軽度改善/不変/悪化)の中等度改善以上
本剤は、唾液腺に存在するM3型ムスカリン受容体に作用し、細胞内情報伝達系のイノシトールリン脂質代謝回転を濃度依存的に促進させることにより、唾液分泌を促進すると考えられる。
本剤は、健常動物(マウス、ラット及びイヌ)、自己免疫疾患モデル(MRL/lpr、IQI)マウス及び唾液分泌障害モデル(X線照射)ラットにおいて、用量依存的な唾液分泌促進効果を示した7),8)。
セビメリン塩酸塩水和物(Cevimeline Hydrochloride Hydrate)
(±)-cis-2-methylspiro[1,3-oxathiolane-5,3’-quinuclidine]monohydrochloride hemihydrate
C10H17NOS・HCl・1/2H2O
244.78
白色の結晶性の粉末である。水に極めて溶けやすく、メタノール及びエタノール(99.5)に溶けやすく、アセトニトリルにやや溶けやすく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくい。
約203℃(分解)
アルミピロー包装開封後は、湿気を避けて保存すること。
84カプセル[21カプセル(PTP)×4]100カプセル[10カプセル(PTP)×10]
1) 大谷義夫 他:臨床医薬.1990;6(8):1551-1576
2) 柏崎禎夫 他:診療と新薬.2001;38(4):393-405
3) 河城孝史 他:薬物動態.2001;16(6):537-552
4) Washio, T. et al.:Biol Pharm Bull.2001;24(11):1263-1266
5) 市川陽一 他:診療と新薬.2001;38(4):349-368
6) 市川陽一 他:診療と新薬.2001;38(4):369-391
7) Iga, Y. et al.:Jpn J Pharmacol.1998;78:373-380
8) Masunaga, H. et al.:Eur J Pharmacol.1997;339:1-9
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