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治療の適用対象は、例えばトロンボテスト値20%以下又はヘパプラスチンテスト値30%以下の症例をいう。
通常1日1回、1mL(メナテトレノンとして2mg)を経口投与する。なお、症状に応じて3mL(メナテトレノンとして6mg)まで増量する。
通常、出生後、哺乳が確立したことを確かめてから、1回1mL(メナテトレノンとして2mg)を経口投与する。その後、2回目として生後1週間又は産科退院時のいずれか早い時期、3回目として生後1ヵ月時にそれぞれ1回1mLを経口投与する。
低出生体重児を対象とした臨床試験は実施していない。
クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム)
併用に注意すること。
ワルファリンの作用を減弱する。
メナテトレノンとして30mg注1) を健康成人男子3名に単回経口投与したときの体内薬物動態はビタミンK2注射剤の筋肉内投与と比較して最高血漿中濃度到達時間(tmax)3.7時間、最高血漿中濃度時間曲線下面積(AUC(0~∞))1,463ng・hr/mLでありほぼ同等、最高血漿中濃度(Cmax)325ng/mLは筋肉内投与に比較し約7倍高かった1) 。
新生児低プロトロンビン血症(トロンボテスト値20%未満)を対象とした148症例の二重盲検試験で本剤の有用性が認められている。
投与群/有効率(%)
有効以上
やや有効以上
6mg投与群
63%
91%
2mg投与群
59%
84%
プラセボ投与群
26%
43%
ビタミンK2(以下K2)投与群はプラセボ投与群に比較して有意に優れていた。また、高ビリルビン血症などの副作用は認められなかった2) 。
新生児出血(吐血、下血、臍出血)にK2 2mg経口投与したところ、出血症状は1回投与で13例中10例が治癒し、K2 2mg追加投与で残りの3例のうち2例が、K2 6mg追加投与で1例が止血し、本剤投与後トロンボテスト値、ヘパプラスチンテスト値も有意に改善した3) 。
K2は、血液凝固因子(プロトロンビン、VII、IX、X)の蛋白合成過程で、グルタミン酸残基が、生理活性を有するγ-カルボキシグルタミン酸に変換する際のカルボキシル化反応に関与する。すなわち、K2は、正常プロトロンビン等の肝での合成を促進し、生体の止血機構を賦活して生理的に止血作用を発現する4) 。
抗凝血薬ジクマロール50mg/kg/日を10日間反復投与によるマウスの出血死を、K1群は5mg/kg/日経口投与の併用により50%阻止したのに対して、K2群ではK1群と同量経口投与で100%阻止した7) 。
メナテトレノン(Menatetrenone)
2-Methyl-3-[(2E,6E,10E)-3,7,11,15-tetramethylhexadeca-2,6,10,14-tetraen-1-yl]-1,4-naphthoquinone
C31H40O2
444.65
メナテトレノンは黄色の結晶、結晶性の粉末、ろう様の塊又は油状である。本品はヘキサンに極めて溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、2-プロパノールにやや溶けにくく、メタノールに溶けにくく、水にほとんど溶けない。本品は光によって分解し、着色が強くなる。
約37℃
1mL 50包(アルミラミネート分包)
1) 森下亘通ら:基礎と臨床, 1981;15:2081-2088[KTZ-0177]
2) 真木正博ら:医学のあゆみ, 1982;120:222-233[KTZ-0202]
3) 浮田昌彦ら:産科と婦人科, 1984;51:1367-1375[KTZ-0329]
4) Stenflo J. et al.:Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 1974;71(7):2730-2733[KY-0071]
5) 森口尊文ら:新薬と臨床, 1981;30:1687-1697[KTZ-0138]
6) 田島鉄弥ら:日薬理誌, 1971;67:412-418[KTZ-0030]
7) 田島鉄弥ら:日薬理誌, 1971;67:406-411[KTZ-0029]
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