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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺
効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
通常成人1日1バイアルを日本薬局方ブドウ糖注射液又は生理食塩液若しくは注射用水20mLに溶解し、静脈内あるいは点滴静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
パーキンソン病治療薬
レボドパの作用を減弱させるおそれがある。
ピリドキシン塩酸塩は、レボドパの脱炭酸酵素の補酵素であり、併用によりレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位への到達量を減弱させると考えられる。
発赤、そう痒感、血圧低下、胸内苦悶、呼吸困難等が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒感
消化器
悪心・嘔吐
その他注)
熱感、悪寒、発熱、肛門部・その他にそう痒感、ピリピリ感
溶解後は速やかに使用すること。
国内臨床論文89報について集計した成績の概要は次のとおりである。
ビタミン補給を必要とする外科的侵襲後の症例、重篤あるいは長期療養でビタミン補給を必要とする症例等の消耗性疾患並びに妊産婦、授乳婦等の代謝亢進時の症例に本剤を投与した結果、本剤含有ビタミンの不足を補い、臨床症状の改善がみられている。
ビタミンB1塩酸塩に比べ、高い血中B1及びコカルボキシラーゼ濃度を持続し(ヒト25mg静注)、かつ心筋・肝・腎・骨格筋等各臓器中総B1量が高値を示す(シロネズミ10mg/kg皮下注)ことが認められている。また体内で補酵素型B1への転換率が高い。ビタミンB1は、神経機能の維持に重要な役割を演じており、B1欠乏時には、神経組織の変化として、ノイロン末梢部神経線維の変化(髄鞘の変性)がおこることが知られている(シロネズミによる実験)1),2),3)。
アミノ酸代謝に関係しており、アミノ基転移、アミノ酸の脱炭酸などの各種反応の補酵素として作用する。神経伝達物質であり神経活動に欠かすことのできない化合物であるドパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンのカテコールアミン類とγ-アミノ酪酸及びセロトニン、ヒスタミン、タウリンなどの代謝に関与している。またホルモンの作用を調節する4)。
DNAの構成材料であるデオキシリボヌクレオチドを供給するリボヌクレオチドレダクターゼの補酵素として働くほか、メチル基転移、アミノ基転移に関与する。ビタミンB12欠乏時には神経症状として触覚、疼覚、温覚障害のほか、振動覚の異常、協同運動障害などが下肢に認められる。また、膝蓋腱反射の亢進が現れる4)。
本薬中の各ビタミンはいずれも神経の代謝に関係の深いもので、その欠乏時には神経細胞、神経線維、軸索等の神経組織に病変がおこり、知覚及び運動機能が障害される。
リン酸チアミンジスルフィド(Thiamine Disulfide Phosphate)
[(Z)-4-[(4-amino-2-methylpyrimidin-5-yl)methyl-formylamino]-3-[[(Z)-2-[(4-amino-2-methylpyrimidin-5-yl)methyl-formylamino]-5-phosphonooxypent-2-en-3-yl]disulfanyl]pent-3-enyl]dihydrogen phosphate
C24H36N8O10P2S2
722.67
白色~微黄色の結晶性の粉末で、においはない。水にやや溶けやすく、メタノール、エタノール(95)、アセトン又はクロロホルムにほとんど溶けない。水溶液(1→50)のpHは約4である。
約175℃(分解)
ピリドキシン塩酸塩(Pyridoxine Hydrochloride)(ビタミンB6)
4,5-Bis(hydroxymethyl)-2-methylpyridin-3-ol monohydrochloride
C8H11NO3・HCl
205.64
白色~微黄色の結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくく、無水酢酸、酢酸(100)にほとんど溶けない。光によって徐々に変化する。
約206℃(分解)
シアノコバラミン(Cyanocobalamin)(ビタミンB12)
Coα-[α-(5,6-Dimethyl-1H-benzimidazol-1-yl)]-Coβ-cyanocobamide
C63H88CoN14O14P
1355.37
暗赤色の結晶又は粉末である。水にやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくい。吸湿性である。
50バイアル
1) 祖父江逸郎 他:最新医学.1959;14(11):2954-2973
2) 阿部達夫 他:綜合臨牀.1969;18(11):2609-2613
3) 宮沢 滋 他:ビタミン.1965;32(1):8-14
4) 日本ビタミン学会:ビタミンの事典 朝倉書店.1996:201-227、324-353
5) 長谷川和雄 他:日本薬理学雑誌.1973;69(3):483-497
6) 長谷川和雄 他:日本薬理学雑誌.1978;74(6):721-734
7) 岩田宜芳 他:日本薬理学雑誌.1979;75(1):9-21
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