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フェロミア錠50mg/フェロミア顆粒8.3%

処方せん医薬品以外の医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
9.7小児等
9.8高齢者
10.相互作用
10.2併用注意(併用に注意すること)
11.副作用
11.2その他の副作用
12.臨床検査結果に及ぼす影響
13.過量投与
14.適用上の注意
15.その他の注意
15.1臨床使用に基づく情報
15.2非臨床試験に基づく情報
16.薬物動態
16.1血中濃度
16.3分布
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.1作用機序
18.2胃酸分泌に影響されることなく血清鉄を上昇させる
18.3ヘモグロビンと貯蔵鉄の回復により貧血状態を改善する
19.有効成分に関する理化学的知見
20.取扱い上の注意
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

フェロミア錠50mg/フェロミア顆粒8.3%

添付文書番号

3222013D1059_3_03

企業コード

530258

作成又は改訂年月

2025年2月改訂(第2版)
2023年7月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

873222

薬効分類名

可溶性の非イオン型鉄剤

承認等

フェロミア錠50mg

販売名コード

YJコード

3222013F1025

販売名英語表記

Ferromia Tablets

販売名ひらがな

ふぇろみあじょう50mg

承認番号等

承認番号

16100AMZ04321000

販売開始年月

1986年12月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

フェロミア顆粒8.3%

販売名コード

YJコード

3222013D1059

販売名英語表記

Ferromia Granules

販売名ひらがな

ふぇろみあかりゅう8.3%

承認番号等

承認番号

21900AMX01276000

販売開始年月

1986年12月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

クエン酸第一鉄ナトリウム

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 鉄欠乏状態にない患者
    [過量投与にならないよう注意する。過剰症を起こすおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

フェロミア錠50mg

有効成分1錠中クエン酸第一鉄ナトリウム   470.9mg
(鉄として   50mg )
添加剤カルメロース、結晶セルロース、酸化チタン、ステアリン酸カルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、マクロゴール6000

フェロミア顆粒8.3%

有効成分1.2g中クエン酸第一鉄ナトリウム   941.8mg
(鉄として   100mg )
添加剤アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、ヒドロキシプロピルセルロース、D-マンニトール、香料

3.2 製剤の性状

フェロミア錠50mg

剤形フィルムコート錠
色調白色
外形表面
裏面
側面
大きさ直径10.3mm
厚さ5.0mm
質量550mg
識別コードS301

フェロミア顆粒8.3%

剤形顆粒剤
色調緑白色~緑黄白色

4. 効能又は効果

鉄欠乏性貧血

6. 用法及び用量

  • 〈フェロミア錠50mg〉

    通常成人は、鉄として1日100~200mg(2~4錠)を1~2回に分けて食後経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。

  • 〈フェロミア顆粒8.3%〉

    通常成人は、鉄として1日100~200mg(1.2~2.4g)を1~2回に分けて食後経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤投与中は、適宜血液検査を実施し、過量投与にならないよう注意する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患のある患者

    病態を悪化させることがある。

  2. 9.1.2 発作性夜間血色素尿症の患者

    溶血を誘発し病態を悪化させることがある。

  3. 9.1.3 鉄含有製剤(鉄剤、MRI用肝臓造影剤等)投与中の患者

    過剰症を起こすおそれがある。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
    • セフジニル

    セフジニルの吸収を約10分の1に阻害することがあるので、3時間以上間隔を空けて本剤を投与すること。

    相手薬剤と高分子鉄キレートを形成し、相手薬剤の吸収を阻害する。

    • キノロン系抗菌剤
      • 塩酸シプロフロキサシン
      • ノルフロキサシン
      • トスフロキサシントシル酸塩水和物
      • スパルフロキサシン等

    抗菌剤の吸収を阻害することがある。

    相手薬剤と高分子鉄キレートを形成し、相手薬剤の吸収を阻害する。

    • テトラサイクリン系抗生物質

    相互に吸収を阻害する。

    相手薬剤と高分子鉄キレートを形成し、相互に吸収を阻害する。

    • 甲状腺ホルモン製剤
      • レボチロキシンナトリウム水和物
      • リオチロニンナトリウム等

    チロキシンの吸収を阻害するおそれがある。

    相手薬剤と高分子鉄キレートを形成し、相手薬剤の吸収を阻害するおそれがある。

    • 制酸剤

    鉄の吸収を阻害することがある。

    in vitro試験において、pHの上昇により、難溶性の鉄重合体を形成することが報告されている。

    • タンニン酸を含有する食品

    鉄の吸収を阻害するおそれがある。

    in vitro試験において、タンニン酸と高分子鉄キレートを形成することが報告されている。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.2 その他の副作用

    5%以上

    0.1~5%未満

    0.1%未満

    頻度不明

    消化器

    悪心・嘔吐

    上腹部不快感、胃・腹痛、下痢、食欲不振、便秘、胸やけ

    腹部膨満感

    過敏症

    発疹

    瘙痒感

    光線過敏症

    肝臓

    AST、ALTの上昇等

    Al-Pの上昇等

    精神神経系

    頭痛、めまい

    その他

    倦怠感、浮腫

    12. 臨床検査結果に及ぼす影響

    潜血反応で偽陽性となることがある。

    13. 過量投与

    1. 13.1 症状

      主な症状は胃粘膜刺激による悪心、嘔吐、腹痛、血性下痢、吐血等の消化器症状である。また、頻脈、血圧低下、チアノーゼ等がみられる。重症の場合は、昏睡、ショック、肝壊死、肝不全に至ることがある1),2)

    2. 13.2 処置

      服用初期には催吐、胃洗浄が有効である。その他に下剤、鉄排泄剤(デフェロキサミン)等の投与を行う。血圧低下や循環虚脱があらわれた場合には、昇圧剤、輸液等による対症療法を行う1),2)

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤交付時の注意

    • 〈錠〉

      PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

    15. その他の注意

    15.1 臨床使用に基づく情報

    1. 15.1.1 本剤の投与により便が黒色を呈することがある。
    2. 15.1.2 本剤の投与により歯又は舌が一時的に着色(茶褐色等)することがある。その場合には、重曹等で除去する。

    15.2 非臨床試験に基づく情報

    1. 15.2.1 動物実験において、大量のアロプリノールとの併用で肝の鉄貯蔵量が増加したとの報告がある。

    16. 薬物動態

    16.1 血中濃度

    1. 16.1.1 血清鉄濃度

      健康成人男子18名に、本剤2錠(鉄として100mg)を食後単回経口投与した時の血清鉄の推移は投与1時間後から上昇がみられ、3~4時間後にピークに達し、12時間後に投与前値に復した3)

      経口投与時の薬物動態パラメータ

      ΔCmax
      (μg/dL)

      tmax
      (hr)

      ΔAUC
      (μg・hr/dL)

      69.0±12.7

      3.9±0.5

      605±161

      (Mean±S.E., n=18)

      本剤投与24時間後の血清鉄濃度が投与前より低下しているが、これは他の鉄剤でも同様にみられる現象で、生理的な日内変動の範囲内にあり、血清中の鉄の貯蔵鉄プールへの移行が高まったことによるものと考えられる。

    16.3 分布

    1. 16.3.1 胎児への移行

      母体から胎児への鉄の移行については、胎盤の生理的調節機能が働いてトランスフェリン鉄として移行される。即ち、母体のトランスフェリン鉄は、胎盤組織内に入り胎盤フェリチンとなる。次に胎盤を通過し、胎児トランスフェリン鉄となる。
      なお、本薬は動物実験(妊娠ラット)において、血中、胎盤、胎児、羊水中への吸収、移行が類薬(硫酸鉄水和物)に比べて良好であった4)

    2. 16.3.2 乳汁中への移行

      血中から乳汁中への鉄の移行については、血中のトランスフェリン鉄が乳汁中へ移行した後、ラクトフェリンとなる。なお、本薬は、動物実験(授乳ラット)において、乳汁中への移行が類薬(硫酸鉄水和物)に比べて良好であった5)

    17. 臨床成績

    17.1 有効性及び安全性に関する試験

    1. 17.1.1 臨床効果

      鉄欠乏性貧血に対する一般臨床試験において貧血症状(倦怠感、動悸、息切れ、めまい)の改善、及び末梢血液学的所見(ヘモグロビン、血清鉄、TIBC、血清フェリチン、赤血球数、ヘマトクリット値)の改善が認められた。

      改善以上

      貧血症状の改善

      98/110(89.1%)

      末梢血液学的所見の改善

      117/161(72.7%)

      ヘモグロビン濃度の改善及び有用度は、1日200mg投与群が1日100mg投与群より有意に高く、錠剤と顆粒剤の比較においては、ヘモグロビン濃度上昇効果、貧血症状に対する効果ともに差は認められなかった6),7)
      また、本剤は二重盲検試験により有用性が認められている8)

    • (参考)

      医薬品の使用成績調査の実施方法に関するパイロットスタディにおいて、対象545例について妊婦と非妊婦の副作用発現頻度を比較したところ、差は認められなかった9)
      また、使用成績調査について、胎児・新生児の追跡調査を行った結果、特に問題は認められなかった。

      妊娠、非妊娠別副作用発現率

      妊婦

      非妊婦

      調査症例数

      340

      205

      副作用発現例数

      26

      15

      発現率(%)

      7.65

      7.32

      また、高齢者と非高齢者の副作用発現頻度を比較する目的でパイロットスタディを実施した。対象1,254例において、60歳以上と60歳未満の副作用を比較したところ、男女別で両群間に発現率の差は認められなかった。しかし、性別では女性の頻度が高かった10)

      副作用発現状況の性・年齢比較

      合計

      60歳
      以上

      60歳
      未満

      60歳
      以上

      60歳
      未満

      症例数

      139

      130

      269

      206

      779

      985

      1,254

      副作用発現例数

      11

      9

      20

      22

      115

      137

      157

      副作用発現件数

      14

      10

      24

      29

      170

      199

      223

      副作用発現率(%)

      7.91

      6.92

      7.43

      10.67

      14.76

      13.91

      12.52

    18. 薬効薬理

    18.1 作用機序

    吸収された鉄は血漿トランスフェリンと結合し、体内を循環する。トランスフェリンに結合した鉄は骨髄にて赤芽球にとりこまれ、ヘモグロビン合成に利用される11),12)

    18.2 胃酸分泌に影響されることなく血清鉄を上昇させる

    健康なラット及びウサギ並びに貧血ウサギにおいて、本薬は硫酸鉄水和物あるいはフマル酸第一鉄とほぼ同等の血清鉄上昇効果を示した。イヌにおいて、本剤は食後投与でも血清鉄の上昇を示した。
    さらに、本薬の血清鉄上昇効果は、胃酸分泌を抑制したラットにおいても認められ、胃酸の影響を比較的受けにくい13)

    18.3 ヘモグロビンと貯蔵鉄の回復により貧血状態を改善する

    鉄欠乏食で飼育した瀉血貧血ラットに、本薬30mg/kg/日を18日間連続投与した後、顕著なヘモグロビン回復効果が認められた。また、肝臓及び脾臓中の鉄含有量がそれぞれ対照に比べて有意に上昇し、貯蔵鉄補充効果が認められた。さらに血清鉄及び血清鉄飽和率の低下並びに総鉄結合能の上昇を改善した14)

    19. 有効成分に関する理化学的知見

    一般的名称

    クエン酸第一鉄ナトリウム
    (Sodium Ferrous Citrate)

    化学名

    tetrasodium biscitrato iron(II)

    分子式

    C12H10FeNa4O14

    分子量

    526.01

    性状

    クエン酸第一鉄ナトリウムは緑白色~帯黄緑白色の結晶性の粉末である。
    本品は水に溶けにくく、エタノール(95)にほとんど溶けない。
    本品は希塩酸、希硝酸又は希硫酸に溶ける。
    本品は光によって徐々に褐色となる。

    化学構造式

    20. 取扱い上の注意

    1. 20.1 錠PTP包装はアルミ袋開封後、湿気を避けて保存すること。
    2. 20.2 錠バラ包装は開栓後、湿気を避けて保存すること。
    3. 20.3 顆粒分包はアルミ袋開封後、湿気を避けて保存すること。
    4. 20.4 顆粒バラ包装は開栓後、光を遮り湿気を避けて保存すること(顆粒は光により変色、湿気により吸湿することがある)。

    22. 包装

    • 〈フェロミア錠50mg〉

      100錠[10錠(PTP)×10]・500錠[10錠(PTP)×50]・500錠(ボトル、バラ)・1000錠[10錠(PTP)×100]

    • 〈フェロミア顆粒8.3%〉

      *100g(ボトル、乾燥剤入り)・720g[1.2g×2×300、乾燥剤入り]

    24. 文献請求先及び問い合わせ先

    エーザイ株式会社 hhcホットライン

    〒112-8088 東京都文京区小石川4-6-10

    フリーダイヤル 0120-419-497

    26. 製造販売業者等

    26.1 製造販売元

    アルフレッサ ファーマ株式会社

    大阪市中央区石町二丁目2番9号

    26.2 販売元

    エーザイ株式会社

    東京都文京区小石川4-6-10

    〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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