当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
日本薬局方
シロップ用セフロキサジン
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、麦粒腫、中耳炎、猩紅熱
「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること1)。
通常、幼小児には体重kg当りセフロキサジン水和物として1日30mg(力価)を3回に分割し、用時懸濁して経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。
類似の化学構造を有しており、交差過敏反応を起こすおそれがある。
ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
腎障害の程度に応じて用量並びに投与間隔を適宜調節するなど、慎重に投与すること。血中濃度の上昇が認められる。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
初期症状:不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等
症状:腹痛、頻回の下痢等
症状・検査所見:発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等処置:副腎皮質ホルモン剤の投与等
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹
蕁麻疹、発熱
紅斑、そう痒、リンパ腺腫脹、関節痛
血 液
好酸球増多
顆粒球減少
貧血
肝 臓
AST、ALT上昇
Al-P上昇
-
消化器
下痢
悪心、嘔吐、腹痛、食欲不振
便秘、胃部不快感
菌交代症
口内炎、カンジダ症
ビタミン欠乏症
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)
その他
顔面浮腫感、頭痛
舌炎、めまい
他剤との配合はできるだけ避けることが望ましいが、やむを得ず配合した場合には、冷所に保存し7日以内に使用すること。特に下記の品目と配合した場合には5日以内に使用すること。
使用時、十分に振り混ぜること。
肝・腎機能正常患児に10mg/kg又は20mg/kgを食前30分に1回経口投与後の血中濃度は図1のとおりで、用量依存性を示す2)。
成人にカプセル剤注)を投与した場合、喀痰、扁桃組織、涙液、耳漏等への移行が認められている3),4),5),6),7),8),9),10),11)。
尿中には抗菌活性代謝物は認められていない12)。
主として腎より未変化体として排泄され、小児に10mg/kg又は20mg/kgを食後1時間に1回経口投与後、6時間までの尿中排泄率は88.3~94.3%である13)。
腎機能障害患者(成人)に1回500mg(カプセル剤注))を経口投与して得られた血中濃度は図2のとおりであり、腎機能の低下に伴い、血中濃度の上昇、半減期の延長及び尿中排泄率の低下が認められている14)。
注)本剤の承認された剤型は「ドライシロップ」である。
一般臨床試験974例の疾患別臨床効果は下表のとおりである。1日投与量は30mg/kgを中心に分布し、投与期間は7日以内が多くを占める。
疾 患 名
有効率(%)(著効+有効/症例数)
皮膚科領域感染症
表在性皮膚感染症
毛のう炎
100 ( 7/ 7)
膿痂疹
90.2(185/205)
深在性皮膚感染症
せつ
80.0( 28/ 35)
蜂窩織炎
50.0( 1/ 2)
呼吸器感染症
咽頭・喉頭炎
93.3( 98/105)
扁桃炎
93.8(195/208)
急性気管支炎、慢性呼吸器病変の二次感染
91.2( 62/ 68)
尿路感染症
膀胱炎
95.8( 46/ 48)
腎盂腎炎
97.4( 75/ 77)
眼科領域感染症
麦粒腫
88.9( 8/ 9)
耳鼻科領域感染症
中耳炎
76.9( 93/121)
猩紅熱
97.8( 87/ 89)
合 計
90.9(885/974)
本剤は強い殺菌作用を持ち、殺菌・溶菌のメカニズムにはペニシリン結合蛋白画分の1A及び1Bsに対する強い親和性が関与していると考えられている(in vitro)15)。
ブドウ球菌属等のグラム陽性菌及び大腸菌、クレブシエラ属、インフルエンザ菌等のグラム陰性菌に対して幅広い抗菌スペクトルを有している(in vitro)16)。黄色ブドウ球菌、大腸菌、肺炎桿菌を感染菌としたマウス実験的感染症において、セファレキシンより数倍優れた治療効果を示し17),18)、その作用は殺菌的である。セファレキシンより優れた増殖阻止効果が認められている(in vitro)19)。
セフロキサジン水和物(Cefroxadine Hydrate)
(6R, 7R)-7-[(2R)-2-Amino-2-cyclohexa-1, 4-dienylacetylamino]-3-methoxy-8-oxo-5-thia-1-azabicyclo[4.2.0]oct-2-ene-2-carboxylic acid dihydrate
C16H19N3O5S・2H2O
401.43
微黄白色~淡黄色の結晶性の粒又は粉末である。ギ酸に極めて溶けやすく、水又はメタノールに溶けにくく、エタノール(95)に極めて溶けにくい。0.001mol/L塩酸試液又は希酢酸に溶ける。
CXD
力価はセフロキサジン(C16H19N3O5S)としての量を質量(力価)で示す。セフロキサジン標準品(C16H19N3O5S・2H2O)の1.099mgが1mg(力価)に対応する。
100g[プラスチック瓶、乾燥剤入り]1g×120[3包×40]
1) 厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き
2) 岩井直一 他:Jpn J Antibiot, 34, 1663-1679(1981)
3) 高瀬善次郎 他:Chemotherapy, 28(S-3), 568-574(1980)
4) 上田 泰 他:Chemotherapy, 28(S-3), 194-204(1980)
5) 重野芳輝 他:Chemotherapy, 28(S-3), 291-302(1980)
6) 岩沢武彦 :Chemotherapy, 28(S-3), 468-481(1980)
7) 原 二郎 他:Jpn J Antibiot, 38(2),230-234(1985)
8) 張 南薫 他:Jpn J Antibiot, 36(9),2535-2548(1983)
9) 山本泰寛 他:Chemotherapy, 28(S-3), 351-357(1980)
10) 高田直樹 他:Jpn J Antibiot, 36(9),2529-2534(1983)
11) 徳永勝正 他:Chemotherapy, 28(S-3), 314-320(1980)
12) 中山一誠 他:Chemotherapy, 28(S-3), 321-335(1980)
13) 本廣 孝 他:Jpn J Antibiot, 34, 1703-1731(1981)
14) 大川光央 他:Chemotherapy, 28, 582-588(1980)
15) 西野武志 他:Chemotherapy, 28(S-3), 72-82(1980)
16) 西野武志 他:Chemotherapy, 28(S-3), 51-71(1980)
17) 中谷林太郎 他:Chemotherapy, 28(S-3), 27-33(1980)
18) 安田賢児 他:Chemotherapy, 28(S-3), 43-50(1980)
19) Schneider, P. et al.: J Antibiot(Tokyo), 35, 843-849(1982)
アルフレッサ ファーマ株式会社 製品情報部
〒540-8575 大阪市中央区石町二丁目2番9号
TEL 06-6941-0306 FAX 06-6943-8212
アルフレッサ ファーマ株式会社
大阪市中央区石町二丁目2番9号
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.