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日本薬局方
ピラジナミド
処方箋医薬品注)
肝障害のある患者
本剤に感性の結核菌
肺結核及びその他の結核症
通常、成人は、ピラジナミドとして、1日量1.5~2.0gを1~3回に分けて経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。なお、他の抗結核薬と併用すること。
副作用として尿酸値上昇、痛風発作があらわれることがある。
用量調節を必要とする。腎排泄型の薬剤である。
投与しないこと。副作用として肝障害の頻度が高く、症状が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳しないことが望ましい。ヒト母乳中へ移行することがある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
肝障害を起こしやすい薬剤
副作用として肝障害の頻度が高く、併用により肝障害発現の危険性が増大する。
危険因子:肝障害のある患者
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸があらわれることがある。,
頻度不明
関節
尿酸値上昇、痛風発作(関節痛)
血液
好酸球増多症
過敏症
発熱、発疹
消化器
食欲不振、悪心、嘔吐
その他
頭痛、筋肉痛、色素沈着
血中にはピラジナミド及びその加水分解代謝産物・ピラジン酸の形であらわれる1)。健康成人に1回40mg/kg投与した場合、通常1~5時間で最高血中濃度(30~35μg/mL)に達し、24時間後にもわずかに認められる2)。
ピラジナミドの経口投与による腸管からの吸収は速やかである2)。
尿中にはほとんどがピラジン酸として排泄される1),2)。
ピラジナミドは、治療初期に有効で、治療初期にイソニアジド、リファンピシン、ストレプトマイシン(エタンブトール)にピラジナミドを加えた場合の2ヵ月目の菌培養陰性化率は75~98%であり、ピラジナミドを加えない場合の60~75%に比し高率である。また、ピラジナミドを加えた6ヵ月治療と加えない9ヵ月治療との再排菌率は同程度である3)。
作用機序は不明である。
ピラジナミドは試験管内での抗結核菌作用は比較的弱く4)、人型結核菌H37Rvに対する最小発育阻止濃度(MIC)は200μg/mLである。ピラジナミドと他の結核化学療法剤との協力作用は、イソニアジドとの併用において最も大きい5)。かつ単独投与にくらべ、イソニアジドに対する菌の耐性獲得をおくらせる効果がある。
ピラジナミド(Pyrazinamide)
Pyrazine-2-carboxamide
C5H5N3O
123.11
白色の結晶又は結晶性の粉末である。水又はメタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)又は無水酢酸に溶けにくい。
188~193℃
100g[ガラス瓶、バラ]
1) 掛見喜一郎 他:薬学雑誌.1956;76(8):906-909
2) 鈴木 稔 他:日本化学療法学会雑誌(Chemotherapy).1956;4(5):244-247
3) 亀田和彦:結核.1995;70(7):445-455
4) Steenken, W. et al.:Am Rev Tuberc.1954;70(2):367-369
5) 高階二郎 他:綜合医学.1955;12(9):631-641
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