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処方箋医薬品注)
関節リウマチ
通常、他の消炎鎮痛剤等とともに、アクタリットとして成人1日300mgを3回に分割経口投与する。
消化性潰瘍が悪化するおそれがある。
腎機能障害が悪化するおそれがある。
肝機能障害が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)で胎児への移行が認められている。
投与しないこと。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
低用量(例えば1回1錠1日2回)から投与を開始するなど注意すること。なお、定期的に臨床症状の観察、臨床検査(肝機能・腎機能検査等)を行い、異常が認められた場合には、減量か又は休薬等の適切な処置を行うこと。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続するおそれがある。
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤投与等の適切な処置を行うこと。
AST、ALT、ALPの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。
消化性潰瘍(出血を伴うことがある)、出血性大腸炎があらわれることがある。
0.1~5%未満
頻度不明
腎臓
腎機能異常(蛋白尿、BUN、クレアチニン、尿中NAGの上昇等)
血尿
肝臓
肝機能異常(AST、ALT、ALPの上昇等)
血液
白血球減少、顆粒球減少
貧血、血小板減少
消化器
腹痛、嘔気・嘔吐、口内炎、舌炎、食欲不振、消化不良、下痢、胃潰瘍、口内乾燥、口唇腫脹
皮膚
発疹、そう痒感、湿疹
脱毛、紅斑性発疹、蕁麻疹
精神神経系
頭痛、めまい、しびれ感、傾眠
その他
浮腫、倦怠感、発熱、耳鳴、視力異常、複視、味覚異常、動悸
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人男性4例にアクタリット100mgを単回経口投与注1)したときの血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりである1)。
Dose(mg/body)
Tmax(hr)
Cmax(μg/mL)
t1/2(hr)
AUC0-∞(μg・hr/mL)
100
1.88±0.25
2.24±0.49
0.86±0.15
4.56±0.65
平均値±標準偏差(n=4)
14C-アクタリットのヒト血漿蛋白結合率は、0.1~10μg/mLの範囲で17~20%であった(in vitro)2)。
本剤は代謝を受けないと考えられる1)。
健康成人男性4例にアクタリット100mgを単回経口投与注1)したとき、投与後24時間までに未変化体として尿中にほぼ100%排泄される1)。
血液透析が必要な関節リウマチ患者(3例)における透析クリアランスはおおよそ110mL/minであり、アクタリットの透析膜通過性は良好であった。その際、健康成人に比し吸収遅延、Cmax及びAUCの増大が認められたが、分布容積はほぼ同等であった3)。また、16週間連続投与(2例:透析前夜にアクタリット100mg経口投与注1))において、透析終了時における血中濃度は下表のとおりであり、蓄積性は認められていない4)。
開始時
8週時
16週時
症例1
1.16
1.07
1.61
症例2
3.11
2.19
1.75
関節リウマチを対象として全国の医療施設で実施した臨床試験において、評価対象総計467例のうち改善以上は178例であり、改善率(改善以上例数/評価対象例数)は38.1%であった5),6),7),8),9),10),11),12),13),14)。
血管新生の抑制、細胞接着の抑制及び炎症性サイトカイン・蛋白分解酵素の産生抑制作用により、抗リウマチ作用を示す(in vitro)。
免疫系が関与する二次炎症に基づく関節炎を抑制する。この作用はインドメタシン等の非ステロイド性消炎鎮痛剤との併用により増強される(ラット)15),16),17)。
コラーゲンに対するⅣ型(遅延型)アレルギー反応を抑制することにより、Ⅱ型コラーゲン関節炎を抑制する(マウス)18)。
自然発症自己免疫疾患モデル動物であるMRL/lprマウスの関節炎、リンパ節腫大等の諸症状を抑制し、更にリウマチ因子、抗DNA抗体などの免疫パラメータに対し抑制作用を示す16),19),20)。
Ⅲ型(アルサス型)及びⅣ型(遅延型)アレルギー反応を抑制する(マウス)21),22)。
関節リウマチ患者の培養滑膜細胞からのIL-1β、IL-6、TNF-α及びMMP-1の産生を抑制する(in vitro)23)。
ヒトVEGFレセプターであるFlt-1の発現を抑制することにより血管新生を抑制する(in vitro)24)。
ヒトT細胞と血管内皮細胞及び関節リウマチ患者の培養滑膜細胞との接着を抑制する(in vitro)25)。
アクタリット(Actarit)(JAN)
4-Acetylaminophenylacetic acid
C10H11NO3
193.20
本品は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。本品はメタノールに溶けやすく、エタノール(95)又はエタノール(99.5)にやや溶けやすく、アセトンにやや溶けにくく、水に溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくい。
100錠[10錠(PTP)×10]、500錠[10錠(PTP)×50]、630錠[21錠(PTP)×30]
1) 塩川優一ほか:臨床医薬. 1991;7(Suppl. 2):19-35
2) Sugihara K, et al.:Arzneim-Forsch. 1990;40(Ⅱ),7:800-5
3) 浜田勝生:Prog Med. 1995;15(9):1687-91
4) 浜田勝生:Prog Med. 1997;17(6):1652-7
5) 塩川優一ほか:臨床医薬. 1991;7(Suppl. 2):37-49
6) 塩川優一ほか:臨床医薬. 1991;7(Suppl. 2):51-81
7) 塩川優一ほか:臨床医薬. 1991;7(Suppl. 2):83-112
8) 塩川優一ほか:臨床医薬. 1991;7(Suppl. 2):113-47
9) 塩川優一ほか:臨床医薬. 1991;7(6):1309-46
10) 菅原幸子ほか:臨床医薬. 1991;7(Suppl. 2):149-69
11) 延永 正ほか:臨床医薬. 1991;7(Suppl. 2):171-97
12) 太田善介ほか:臨床医薬. 1991;7(Suppl. 2):199-219
13) 小坂志朗ほか:臨床医薬. 1991;7(Suppl. 2):221-45
14) 荒川正昭ほか:臨床医薬. 1991;7(Suppl. 2):247-63
15) Fujisawa H, et al.:Arzneim-Forsch. 1990;40(Ⅰ),6:693-7
16) 西村健志ほか:薬理と治療. 1993;21(10):3651-6
17) 藤沢 広ほか:応用薬理. 1990;39(6):587-93
18) Fujisawa H, et al.:Arzneim-Forsch. 1994;44(Ⅰ), 1:64-8
19) Yoshida H, et al.:Int J Immunotherapy. 1987;Ⅲ(4):261-4
20) 藤沢 広ほか:炎症. 1986;6(3):285-90
21) Nakagawa Y, et al.:Int J Immunotherapy. 1990;Ⅵ(3):131-40
22) Nakagawa Y, et al.:Int J Immunotherapy. 1990;Ⅵ(3):141-8
23) Takeba Y, et al.:J Rheumatol. 1999;26:25-33
24) 松原 司:医学のあゆみ. 1998;186(2):129-32
25) 木谷 敦:中部リウマチ. 1998;29(1):26-7
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