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劇薬
処方箋医薬品注)
各種癌、術後
投与しないこと。重篤な呼吸抑制のリスクが増加するおそれがある。
本剤投与中は観察を十分に行うこと。痙攣発作を誘発することがある。
厳重な医師の管理下に、短期間に限って投与すること。依存性を生じやすい。
呼吸抑制を増強するおそれがある。
循環不全や呼吸抑制を増強するおそれがある。
投与しないこと。海外において、12歳未満の小児で死亡を含む重篤な呼吸抑制のリスクが高いとの報告がある。
投与しないことが望ましい。12歳以上の小児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
モノアミン酸化酵素阻害剤
*外国において、セロトニン症候群(錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢等)を含む中枢神経系(攻撃的行動、固縮、痙攣、昏睡、頭痛)、呼吸器系(呼吸抑制)及び心血管系(低血圧、高血圧)の重篤な副作用が報告されている。モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中の患者又は投与中止後14日以内の患者には投与しないこと。また、本剤投与中止後にモノアミン酸化酵素阻害剤の投与を開始する場合には、2~3日間の間隔をあけることが望ましい。
相加的に作用が増強され、また、中枢神経のセロトニンが蓄積すると考えられる。
*ナルメフェン塩酸塩水和物
*離脱症状を起こすおそれがある。本剤の鎮痛作用を減弱させるため、効果を得るために必要な用量が通常用量より多くなり、呼吸抑制等の中枢神経抑制症状が発現するおそれがある。ナルメフェンを投与中の患者又は投与中止後1週間以内の患者には投与しないこと。
*ナルメフェンのμオピオイド受容体拮抗作用により、本剤に対して競合的に阻害する。
オピオイド鎮痛剤中枢神経抑制剤
痙攣閾値の低下や呼吸抑制の増強を来すおそれがある。
本剤と相加的に作用が増強されると考えられる。
三環系抗うつ剤セロトニン作用薬
セロトニン症候群(錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢等)があらわれるおそれがある。また、痙攣発作の危険性を増大させるおそれがある。
リネゾリド
リネゾリドの非選択的、可逆的モノアミン酸化酵素阻害作用により、相加的に作用が増強され、また、中枢神経のセロトニンが蓄積すると考えられる。
**メチルチオニニウム塩化物水和物(メチレンブルー)
**セロトニン症候群(錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射異常亢進、ミオクローヌス、下痢等)があらわれるおそれがある。
**メチルチオニニウム塩化物水和物のモノアミン酸化酵素阻害作用によりセロトニン作用が増強される。
アルコール
呼吸抑制が生じるおそれがある。
カルバマゼピン
同時あるいは前投与で本剤の鎮痛効果を下げ作用時間を短縮させる可能性がある。
本剤の代謝酵素が誘導されるため。
キニジン
相互に作用が増強するおそれがある。
機序不明
ジゴキシン
外国において、ジゴキシン中毒が発現したとの報告がある。
クマリン系抗凝血剤
出血を伴うプロトロンビン時間の延長、斑状出血等の抗凝血作用への影響がみられたとの報告がある。
オンダンセトロン塩酸塩水和物
本剤の鎮痛作用を減弱させるおそれがある。
本剤の中枢におけるセロトニン作用が抑制されると考えられる。
ブプレノルフィン、ペンタゾシン等
本剤の鎮痛作用を減弱させるおそれがある。また、退薬症候を起こすおそれがある。
本剤が作用するμオピオイド受容体の部分アゴニストであるため。
呼吸困難、気管支痙攣、喘鳴、血管神経性浮腫等があらわれることがある。
長期使用時に、耐性、精神的依存及び身体的依存が生じることがある。本剤の中止又は減量時において、激越、不安、神経過敏、不眠症、運動過多、振戦、胃腸症状、パニック発作、幻覚、錯感覚、耳鳴等の退薬症候が生じることがある。
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
呼吸器
呼吸困難、口腔咽頭痛、咽喉乾燥、口腔咽頭不快感、発声障害
循環器
心悸亢進、冷汗、血圧低下、顔面蒼白、胸内苦悶
不整脈
血圧上昇、ほてり、起立性低血圧、頻脈、徐脈、高血圧
血液凝固系
好中球増加、好酸球増加・減少、リンパ球減少、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、赤血球減少、白血球増加、血小板減少
精神神経系
傾眠、睡眠障害、頭痛、頭重感、興奮、虚脱感、鎮静、疲労感、浮動性めまい、ふらつき感、不快感
耳鳴、不安感、両手のしびれ感
譫妄、幻覚、振戦、体位性めまい、いらいら感、錯感覚、不随意性筋収縮、協調運動異常、失神、錯乱、悪夢、気分変動、活動低下・亢進、行動障害、知覚障害、言語障害、不眠症、感覚鈍麻、味覚異常、記憶障害、健忘、ジスキネジー、眼振、回転性めまい、うつ病、落ち着きのなさ、無感情、不快気分
消化器
悪心
嘔吐
腹部膨満感、腹鳴
*食欲不振、便秘、下痢、胃不快感、上腹部痛、口内乾燥、食欲減退、口内炎、消化不良、腹痛、胃炎、口唇炎、胃食道逆流性疾患、口の錯感覚、おくび、イレウス
肝臓
AST増加、ALT増加、Al-P増加、LDH増加、肝機能異常、ビリルビン増加
皮膚
多汗症
蕁麻疹
そう痒症、発疹、湿疹、全身性そう痒症、薬疹、寝汗
腎臓及び尿路系
排尿困難
尿糖陽性、尿蛋白陽性、尿潜血陽性、クレアチニン増加、BUN増加、尿閉、頻尿、夜間頻尿、尿量減少、膀胱炎
代謝異常
尿酸増加、トリグリセリド増加
その他
口渇、注射部位の刺激、熱感、悪寒
発熱、冷感
浮遊感、倦怠感、無力症、CK増加、霧視、散瞳、脱水、視力障害、背部痛、関節痛、四肢痛、筋骨格硬直、浮腫、末梢性浮腫、疼痛、胸部不快感、転倒、視調節障害、心電図QT延長、体重減少
中毒による典型的な症状として、縮瞳、嘔吐、心血管虚脱、昏睡に至る意識障害、痙攣、呼吸停止に至る呼吸抑制等が報告されている。
緊急処置として、気道を確保し、症状に応じた呼吸管理と循環の管理を行うこと。呼吸抑制に対してはナロキソンの投与、痙攣に対してはジアゼパムの静脈内投与を行うこと(ナロキソンは動物実験で痙攣を増悪させるとの報告がある)。本剤は透析によってはほとんど除去されず、急性中毒に対して、解毒のための血液透析、あるいは血液濾過のみの治療は不適切である。
本剤には「一点カットアンプル」を採用しているが、異物の混入を避けるため、カット部をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。
バルビタール系薬剤(注射液)と同じ注射筒を使用すると沈殿を生じるので、同じ注射筒で混ぜないこと。
遺伝的にCYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では、トラマドールの活性代謝物の血中濃度が上昇し、呼吸抑制等の副作用が発現しやすくなるおそれがある。
動物実験で耐性が形成されるので連用や増量の場合は注意して投与すること。
国内二重盲検比較試験を含む臨床効果は次の通りである2),3),4)。
疾患名
有効率(有効以上例数/評価対象例数)
術後疼痛
59.5%(200/336)
癌性疼痛
72.1%(62/86)
また、ペチジン、ペンタゾシンを対照とした国内二重盲検比較試験により本剤の有用性が認められている。副作用発現頻度は、ペチジン対照試験では、本剤群で6.9%(2/29例)であった。副作用は、嘔気又は嘔吐 3.4%(1/29例)、疲労感 3.4%(1/29例)であった。ペンタゾシン対照試験では、本剤群で20.0%(4/20例)であった。副作用は、悪心 10.0%(2/20例)、発汗 10.0%(2/20例)であった。
トラマドール塩酸塩(Tramadol Hydrochloride)(JAN)
(1RS,2RS)-2-[(Dimethylamino)methyl]-1-(3-methoxyphenyl)cyclohexanol monohydrochloride
C16H25NO2・HCl
299.84
本品は白色の結晶性の粉末である。本品は水に極めて溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすい。本品の水溶液(1→20)は旋光性を示さない。融点:180~184℃本品は結晶多形が認められる。
10管
1) 社内資料:K-315の吸収・分布・排泄並びに切片による代謝に関する研究
2) 小林建一ほか:新薬と臨牀. 1971;20:427-9
3) 田中大平ほか:治療. 1971;53:1855-60
4) 後藤康之ほか:新薬と臨牀. 1975;24:1600-2
5) 満島隆ほか:日薬理誌. 1973;69:437-45
6) 北野高史ほか:日薬理誌. 1972;68:114-28
7) 辺見善一ほか:日薬理誌. 1972;68:102-13
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