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リボスチン点鼻液0.025mg112噴霧用

処方せん医薬品以外の医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.2腎機能障害患者
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.7小児等
9.8高齢者
10.相互作用
10.2併用注意(併用に注意すること)
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
15.その他の注意
15.1臨床使用に基づく情報
16.薬物動態
16.1血中濃度
16.3分布
16.4代謝
16.5排泄
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.1作用機序
18.2抗ヒスタミン作用
18.3実験的アレルギー性鼻炎モデルに対する作用
19.有効成分に関する理化学的知見
20.取扱い上の注意
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

リボスチン点鼻液0.025mg112噴霧用

添付文書番号

1329708Q1038_2_03

企業コード

530263

作成又は改訂年月

2020年5月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

871329

薬効分類名

局所用選択H1ブロッカー

承認等

リボスチン点鼻液0.025mg112噴霧用

販売名コード

YJコード

1329708Q1038

販売名英語表記

Livostin Nasal Solution

承認番号等

承認番号

21900AMX00770000

販売開始年月

1999年11月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

レボカバスチン塩酸塩点鼻液

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

リボスチン点鼻液0.025mg112噴霧用

有効成分1mL中
レボカバスチン塩酸塩   0.27mg
(レボカバスチン   0.25mg )
1回噴霧中
レボカバスチン塩酸塩   0.027mg
(レボカバスチン   0.025mg )
添加剤ベンザルコニウム塩化物液、エデト酸ナトリウム水和物、プロピレングリコール、ポリソルベート80、ヒプロメロース、無水リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム一水和物
1容器の噴霧回数  112回(7日分)

3.2 製剤の性状

リボスチン点鼻液0.025mg112噴霧用

剤形懸濁液
色調白色
pH6.0~8.0

4. 効能又は効果

アレルギー性鼻炎

6. 用法及び用量

1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)、1回各鼻腔に2噴霧(レボカバスチンとして0.05mg)ずつ噴霧吸入する。

8. 重要な基本的注意

眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分指導すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.2 腎機能障害患者

本剤は主として腎より排泄されるため、腎障害のある患者では排泄時間が遅延する。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験1)(ラット)で、レボカバスチン80mg/kg経口投与(臨床投与量の10000倍以上に相当)により、胎児死亡及び催奇形性(多指、水頭、過剰中足骨及び無眼球)が報告されている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行することが報告されている。

9.7 小児等

低出生体重児、新生児、乳児又は幼児を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

本剤を点鼻投与した場合の吸収は少ないものと考えられるが、一般に生理機能が低下していることが多い。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子

    オキシメタゾリン

    本剤の吸収が低下する可能性がある。

    機序不明

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
    • ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、顔面浮腫等)があらわれることがある。

    11.2 その他の副作用

    0.1%以上

    0.1%未満

    頻度不明

    鼻腔

    鼻内刺激感(疼痛、乾燥、灼熱感、不快感)

    鼻漏、鼻閉、くしゃみ、鼻出血

    鼻浮腫

    感染症

    副鼻腔炎

    精神神経系

    眠気、頭痛

    浮動性めまい

    眼瞼浮腫

    循環器

    頻脈、動悸

    呼吸器

    咽喉頭疼痛、咽頭部不快感

    咳嗽、呼吸困難、気管支痙攣

    消化器

    嘔気

    全身障害

    疲労、倦怠感

    臨床検査

    好酸球増加

    注)発現頻度は使用成績調査を含む。

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤交付時の注意

    1. 14.1.1 添付された説明図に従って、正しく噴霧吸入するよう患者を指導すること。
    2. 14.1.2 本剤は懸濁液のため、使用の際にはその都度容器をよく振盪するよう指導すること。

    15. その他の注意

    15.1 臨床使用に基づく情報

    レセルピン系製剤、αメチルドパ製剤等の降圧剤には副作用として鼻閉が見られることがある。このような降圧剤服用中のアレルギー性鼻炎の患者に本剤を投与すると、鼻閉症状に対する本剤の効果が隠蔽されるおそれがあるので、臨床的観察を十分に行いながら投与すること。

    16. 薬物動態

    16.1 血中濃度

    健康成人に本剤(レボカバスチン塩酸塩として0.2mg)を6時間間隔で1日3回、11日間反復点鼻投与したとき、血漿中未変化体濃度は投与5日目には定常状態に達し、蓄積性は認められなかった。最終投与後のCmaxは11.99ng/mL、消失半減期は約38時間であった2)

    16.3 分布

    授乳婦に単回経口投与(レボカバスチンとして0.5mg)すると、母乳中への微量の移行がみられ、唾液中濃度と乳汁中濃度はほぼ等しかった3)(外国人データ)。

    16.4 代謝

    健康成人に3H-レボカバスチン塩酸塩(レボカバスチンとして1mg)を単回経口投与したとき、尿中放射活性の大部分は未変化体であり、主代謝物はレボカバスチンのグルクロン酸抱合体であった4)(外国人データ)。

    16.5 排泄

    健康成人に本剤(レボカバスチン塩酸塩として0.2mg)を6時間間隔で1日3回、11日間反復点鼻投与したとき、最終投与後7日目までに総点鼻量の約36%が未変化体として尿中へ排泄された2)

    17. 臨床成績

    17.1 有効性及び安全性に関する試験

    1. 17.1.1 国内臨床試験

      アレルギー性鼻炎患者211例において、比較試験を含む臨床試験での中等度改善以上の改善率は、56.4%(119/211例)であった。また、比較試験において本剤の有用性が確認された5),6),7),8),9)

    18. 薬効薬理

    18.1 作用機序

    ヒスタミンH1受容体に特異的に働き、強力かつ持続的な拮抗作用を有し、アレルギー性鼻炎におけるくしゃみ、鼻汁、鼻閉などの諸症状を改善する。

    18.2 抗ヒスタミン作用

    1. 18.2.1 モルモットでのヒスタミン誘発による回腸及び気管の収縮を抑制する(in vitro10)
    2. 18.2.2 モルモットでのヒスタミン静注致死及びヒスタミン吸入呼吸困難を抑制する(in vivo11)
    3. 18.2.3 ラットでのcompound48/80誘発致死を抑制する(in vivo12)

    18.3 実験的アレルギー性鼻炎モデルに対する作用

    ラットのアレルギー性鼻炎モデルにおいて、ヒスタミン及び抗原誘発による血管透過性亢進を抑制する13)

    19. 有効成分に関する理化学的知見

    一般的名称

    レボカバスチン塩酸塩(levocabastine hydrochloride)(JAN)

    化学名

    (-)-(3S,4R)-1-[cis-4-cyano-4-(4-fluorophenyl)cyclohexyl]-3-methyl-4-phenylpiperidine-4-carboxylic acid monohydrochloride

    分子式

    C26H29FN2O2・HCl

    分子量

    456.98

    性状

    本品は白色の粉末で、ギ酸にやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、水、無水酢酸、2-プロパノール又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。

    化学構造式

    20. 取扱い上の注意

    • 小児の手の届かない所に保管すること。

    22. 包装

    15mL×10瓶

    24. 文献請求先及び問い合わせ先

    日本新薬株式会社 製品情報担当

    〒601-8550 京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14

    フリーダイヤル 0120-321-372
    TEL 075-321-9064
    FAX 075-321-9061

    26. 製造販売業者等

    26.1 製造販売元

    日本新薬株式会社

    京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14

    〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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