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下記疾患に伴う咳嗽急性気管支炎、急性上気道炎
成人1回2錠1日3回経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。
成人1回0.6g1日3回経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。
本剤は中枢性鎮咳剤である。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
中枢神経抑制薬
本剤の作用が増強されることがある。
本剤は咳中枢に作用し、咳嗽抑制作用を示す。
中枢神経興奮薬
本剤の作用が減弱されることがある。
蕁麻疹、冷汗、呼吸困難、喉頭浮腫、血圧低下等の異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
1~5%未満
1%未満
頻度不明
消化器
食欲不振、胃痛・胃重感・胃部不快感、嘔気・嘔吐
便秘、下痢、口渇、腹痛
口内炎
精神神経系
頭重感、めまい感
頭痛、のぼせ感、眠気、四肢しびれ感
筋痙攣、手指のふるえ、浮遊感
過敏症
発疹
そう痒
循環器
心悸亢進
その他
喀出困難
口中しびれ感、舌しびれ、倦怠感、にがみ感、味覚低下
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
動物実験(ラット)の長期大量投与時に肝細胞に可逆性の中性脂肪の沈着及びミエリン体の出現が認められている。
健康成人男性24例にクロフェダノール塩酸塩12.5mg注1)を空腹時に経口投与した場合、血漿中未変化体濃度は投与後約2.5時間で最高値に達し、その後約19時間の半減期で消失した1)。
Dose(mg/body)
Tmax(hr)
Cmax(ng/mL)
t1/2(hr)
AUC0-72hr(ng・hr/mL)
12.5
2.46±0.55
53.9±8.0
18.9±4.8
981±246
平均値±標準偏差、n=24
咳嗽数を直接算定した比較試験で、本剤はプラセボに比し投与後30分で著明な咳嗽抑制を示し、それ以後も明らかな抑制を示した2)。
各種呼吸器疾患に伴う持続性咳嗽を対象とし、クエン酸カルベタペンタン及びデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物を対照薬とした二重盲検比較試験において、本剤の咳嗽の改善度に対する有効性が、更に副作用を含めた総合効果判定で有用性が認められている3),4),5)。
一般臨床試験では、急性気管支炎263例中200例(76.0%)に、急性上気道炎348例中237例(68.1%)に著効あるいは有効の評価を得ている。
疾患名
有効率(有効以上例数/評価対象例数)
急性気管支炎
76.0%(200/263)
急性上気道炎
68.1%(237/348)
咳嗽ネコ法による50%鎮咳量は30.0mg/kg(p.o.)でデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物と同程度の鎮咳作用を示す。作用は投与後20~30分に発現し、作用の持続は3~4時間とデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物の約2倍である。またイヌを用いた種々投与部位での鎮咳効果、モルモットを用いたstretch receptorへの影響等の検討により、作用点は四丘体下丘以下の脳幹部にある咳中枢そのものであることが認められている6),7)。
4週間連続投与試験において、モルモット-クエン酸水和物エアロゾル法による鎮咳効果の低減がみられず、耐性の形成はない。またラット身体依存性試験、サル薬物依存性予備試験により本剤には薬物依存性形成のないことが明らかにされている6),8),9)。
モルモット摘出気管筋に対し、緊張低下を示し、アセチルコリン、ヒスタミン、塩化バリウムによる気管筋収縮に対しても拮抗作用を示す。またウサギ生体内気管筋のアセチルコリン、ヒスタミンによる収縮に対し緩解作用を認めている。これらの作用はいずれもコデイン、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物に勝るものであった6),7)。
静注投与により、呼吸数の増加(ウサギ、イヌ)、呼吸振幅の増大(ウサギ)等の明らかな呼吸興奮作用を有する6)。
クロフェダノール塩酸塩(Clofedanol Hydrochloride)(JAN)
(1RS)-1-(2-Chlorophenyl)-3-dimethylamino-1-phenylpropan-1-ol monohydrochloride
C17H20ClNO・HCl
326.26
本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品はメタノール、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすく、水にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品のメタノール溶液(1→20)は旋光性を示さない。
約190℃(分解、ただし乾燥後)
100錠[10錠(PTP)×10]、1000錠[10錠(PTP)×100]
100g[ポリエチレン袋]
1) 社内資料:CLI-F錠12.5mgを経口投与した後の血漿中濃度の測定及び解析
2) 前田泰生ほか:医学のあゆみ. 1973;84(12):721-7
3) 前川暢夫ほか:日本胸部臨床. 1973;32(8):619-26
4) 藤田真之助ほか:日本胸部臨床. 1975;34(2):150-9
5) 藤田真之助ほか:臨床評価. 1978;6(3):563-87
6) 野村 彰ほか:応用薬理. 1974;8(2):119-37
7) 由井薗倫一ほか:薬学雑誌. 1967;87(8):915-22
8) 木村喜代史ほか:応用薬理. 1975;9(1):49-55
9) 柳田知司ほか:実中研・前臨床. 1977;3(2):75-8
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