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下記疾患に伴う頻尿、残尿感神経性頻尿、慢性前立腺炎、慢性膀胱炎
通常成人1回1錠、1日3回経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。
弱い副交感神経抑制作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させるおそれがある。
副作用として肝障害が報告されている。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験(マウス、ラット)で胎児毒性が認められている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
投与しないことが望ましい。小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に、生理機能が低下していることが多い。
蕁麻疹、冷汗、呼吸困難、喉頭浮腫、血圧低下等の異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
AST、ALT、γ-GTP、Al-P、ビリルビンの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、全身倦怠感、食欲不振、発熱、そう痒、眼球黄染等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~1%未満
0.1%未満
頻度不明
消化器
胃部不快感、食欲不振、悪心、口渇、下痢、便秘
嘔吐、胃痛、腹痛、胸やけ
過敏症
発疹、そう痒感等の過敏症状
精神神経系
ねむけ、不眠、頭痛、めまい、頭部のふらふら感、しびれ感
眼
つかれ目、眼圧亢進、調節障害
血液
好酸球増多、白血球減少
泌尿器
排尿困難、尿閉
その他
下腹部膨満感、顔面熱感
動悸、胸部不快感、熱感、咽頭部異和感、嗄声
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
また、薬物動態パラメータは次のとおりである1)。
Dose(mg/body)
Tmax(hr)
Cmax(ng/mL)
AUC0-6hr(ng・hr/mL)
t1/2(hr)
400
0.85±0.34
8.02±1.74
14.7±3.1
2.73±1.52
平均値±標準偏差(n=10)
健康成人6例にフラボキサート塩酸塩400mg注1)を単回経口投与した場合、投与7時間後までに未変化体、代謝物(3-methylflavon-8-carboxylic acid)及び代謝物の抱合体が投与量のそれぞれ0.002、6.4及び42.1%尿中に排泄された2)。
主に神経性頻尿、膀胱炎、前立腺炎等を対象とし、ブチルスコポラミン臭化物3)、プラセボ4)を対照薬とした二重盲検比較試験において、本剤の頻尿、残尿感、尿意促迫、排尿時不快感等に対する有効性が認められている。副作用発現頻度は、ブチルスコポラミン臭化物対照試験では、本剤投与群で18.9%(19/53例)であった。主な副作用は、胃腸障害11.3%(6/53例)であった。プラセボ対照試験では、本剤投与群60例において副作用は認められなかった。
疾患名
有効率(有効以上例数/評価対象例数)
神経性頻尿
56.8%(957/1686)
膀胱炎
60.5%(824/1361)
前立腺炎
47.3%(178/376)
中枢性の排尿反射抑制作用、膀胱平滑筋に対するカルシウム拮抗作用5)やホスホジエステラーゼ阻害6)による直接弛緩作用により頻尿や残尿感を改善すると推察される。
本剤は膀胱充満時の律動収縮を抑制し、膀胱三角部における筋放電作用を減弱する(ラット、ウサギ)。またCystometryによって、本剤は膀胱容量の増大、尿意発現の遅延、排尿回数の減少をもたらすことが明らかにされている(イヌ、ヒト)7),8),9),10),11)。
本剤は側脳室内に投与したときに等容量性の膀胱収縮を消失させる(ラット)。また、橋の排尿抑制野領域に微量投与したときに等容量性の膀胱収縮を消失させ(ラット)、膀胱容量を増大する(ネコ)12),13)。
本剤は膀胱支配神経である骨盤神経及び下腹神経による電気刺激による膀胱収縮を抑制するとともに、薬物誘起による膀胱過敏状態をも改善する(ネコ、イヌ、ヒト)7),8)。
本剤は膀胱平滑筋に対し弛緩作用を示す一方、平滑筋に対する直接作用によりその緊張性を保ち、排尿力を低下することなく正常排尿力を保持する(in vitro)7)。これら膀胱平滑筋に対する本剤の作用は抗コリン剤やパパベリンとは明らかに異なる。
フラボキサート塩酸塩(Flavoxate Hydrochloride)(JAN)
2-(Piperidin-1-yl)ethyl 3-methyl-4-oxo-2-phenyl-4H-chromene-8-carboxylate monohydrochloride
C24H25NO4・HCl
427.92
本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品は酢酸(100)又はクロロホルムにやや溶けにくく、水又はエタノール(95)に溶けにくく、アセトニトリル又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
100錠[10錠(PTP)×10]、500錠[10錠(PTP)×50]、1000錠[10錠(PTP)×100]、500錠[瓶、バラ、乾燥剤入り]
1) 社内資料:ブラダロン錠の薬物動態
2) 社内資料:ヒトにおける塩酸フラボキサート錠の吸収、排泄
3) 新島端夫ほか:泌尿紀要. 1975;21(6):557-78
4) 赤坂 裕ほか:泌尿紀要. 1975;21(6):523-56
5) Tomoda T. et al.:Br J Pharmacol. 2005;146(1):25-32
6) Conti M. et al.:Arch Int Pharmacodyn. 1975;213:186-9
7) 三浦 朗ほか:応用薬理. 1975;9(6):937-46
8) 宮崎 重ほか:泌尿紀要. 1975;21(9):847-51
9) 宮崎 重ほか:泌尿紀要. 1975;21(9):853-9
10) 中新井邦夫ほか:泌尿紀要. 1974;20(4):275-9
11) 加世田正和ほか:臨床生理. 1975;5(6):540-7
12) Kimura Y. et al.:Int J Urol. 1996;3:218-27
13) Nishijima S. et al.:J Urol. 2005;173:1812-6
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