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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍
通常、成人及び2歳以上の小児には、タグラキソフスプ(遺伝子組換え)として12μg/kgを1日1回5日間15分かけて点滴静注し、16日間休薬する。この21日間を1サイクルとし、投与を繰り返す。
基準注3)
処置
投与開始後に血清アルブミン値が3.5g/dL未満又は血清アルブミン値が当該サイクルの投与開始前の値から0.5g/dL以上減少
回復するまで休薬する注4)。
体重が前回投与した日の投与開始前から1.5kg以上増加
浮腫、水分過負荷、低血圧
ALT又はASTが基準値上限の5倍超
基準値上限の2.5倍以下に回復するまで休薬する。
過敏症
グレード1又は2の場合、回復するまで休薬する。グレード3以上の場合は、中止する。
血清クレアチニン値が1.8mg/dL超又はクレアチニンクリアランスが60mL/分未満
回復するまで休薬する。
収縮期血圧が160mmHg以上
心拍数が130bpm以上又は40bpm以下
体温が38℃以上
本剤の添加剤D-ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発されるおそれがある。
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与期間中及び最終投与後1週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤を用いた生殖発生毒性試験は実施されていないが、本剤投与により産生された抗インターロイキン(IL)-3抗体及び抗IL-3中和抗体が胎盤を通過し胎児に移行した場合、胎児の造血に悪影響を及ぼす可能性がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトでの乳汁移行に関するデータはないが、本剤の構成成分であるIL-3は乳汁への移行が報告されている。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
低血圧、浮腫、低アルブミン血症、体重増加、肺水腫、胸水、腹水、血液濃縮等の毛細血管漏出症候群の徴候、又は関連する症状が認められた場合には、本剤の休薬又は投与中止、人血清アルブミンや副腎皮質ホルモンの投与等の適切な処置を行うこと。,,
発熱、悪寒、低血圧、呼吸困難等があらわれることがある。,
ALT増加(54.6%)、AST増加(52.6%)、ALP増加(6.2%)、高トランスアミナーゼ血症(5.2%)、肝機能検査値上昇(4.1%)、高ビリルビン血症(3.1%)、肝機能異常(1.0%)、γ-GTP増加(1.0%)、肝酵素上昇(1.0%)等があらわれることがある。
異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
血小板減少症(37.1%)、貧血(18.6%)、好中球減少症(16.5%)、白血球減少症(9.3%)、リンパ球減少症(5.2%)、発熱性好中球減少症(3.1%)等があらわれることがある。
10%以上
5~10%未満
5%未満
頻度不明
血液
白血球増加症
ヘモグロビン減少
血液凝固系
INR増加、播種性血管内凝固(DIC)、APTT延長、血中フィブリノゲン減少、フィブリンDダイマー増加、FDP増加
循環器
低血圧
頻脈
潮紅、心房細動、徐脈、心筋梗塞、洞性頻脈、上室性期外収縮、心室細動、心電図QT延長
高血圧、心嚢液貯留、血腫
眼
霧視、眼充血、硝子体浮遊物
結膜出血、眼窩周囲浮腫
消化器
悪心(23.7%)、嘔吐
消化不良
下痢、便秘、腹部膨満、口内乾燥、嚥下障害、直腸炎、レッチング、舌血腫
口内炎、腹痛、歯肉出血、舌水疱形成
肝臓
LDH増加
感染症
蜂巣炎、尿路感染、歯肉炎、細菌検査陽性
肺炎
代謝異常
低アルブミン血症(47.4%)、低カリウム血症、食欲減退
高尿酸血症、低ナトリウム血症、高血糖、血液量増加症、低カルシウム血症、低マグネシウム血症
高カリウム血症、高リン血症、アシドーシス、体液貯留、低リン血症、乳酸アシドーシス
マグネシウム増加、ブドウ糖減少
筋骨格系
背部痛
骨痛、関節痛、筋肉痛、尾骨痛、筋痙縮、四肢痛、横紋筋融解症、仙骨痛
筋力低下
精神神経系
浮動性めまい
頭痛、失神寸前の状態、錯乱状態、ベル麻痺、脳症、嗜眠、錯感覚、嗅覚錯誤、末梢性運動ニューロパチー、末梢性感覚ニューロパチー、多発性硬化症再発、代謝性脳症、不安、精神状態変化
不眠症、うつ病、失神、脳卒中、顔面麻痺、味覚不全、傾眠
腎臓および尿路系
血中クレアチニン増加、急性腎障害
蛋白尿、腎不全、尿閉
尿路痛、頻尿
呼吸器
呼吸困難、胸水、肺水腫、気管支拡張症、咳嗽、鼻出血、しゃっくり、低酸素症、湿性咳嗽、呼吸不全、頻呼吸、喘鳴、口腔咽頭痛
皮膚
発疹
そう痒症、斑状丘疹状皮疹、血管性浮腫、冷汗、皮膚乾燥、多汗症、皮膚疼痛、点状出血
手掌・足底発赤知覚不全症候群、蕁麻疹、脱毛症、うっ滞性皮膚炎、膿疱性皮疹、紅斑性皮疹、斑状皮疹
その他
発熱(27.8%)、体重増加(23.7%)、悪寒、疲労、末梢性浮腫
CPK増加、倦怠感、インフルエンザ様疾患、疼痛、サイトカイン放出症候群、無力症、胸部不快感、低体温、顔面腫脹、末梢腫脹、全身性炎症反応症候群、注入部位溢出
胸痛、薬物不耐性、挫傷、体重減少、浮腫、全身性浮腫
海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(STML-401-0114)及び国内第Ⅰ/Ⅱ相試験(NS401-P1-02)で本剤12μg/kgを静脈内投与した芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)患者において、ベースライン時に本剤に対する抗薬物抗体が陽性であった患者は90%(84/93例)、中和抗体が陽性であった患者は28%(26/93例)であった。本剤投与後は、全ての患者が本剤に対する抗薬物抗体陽性であり、97%(90/93例)が中和抗体陽性であった。また、ベースライン時にIL-3に対する抗体が陽性であった患者は2%(2/93例)であり、中和抗体が陽性であった患者は認められなかった。本剤投与後は、85%(79/93例)がIL-3に対する抗体陽性であり、67%(62/93例)が中和抗体陽性であった。ベースライン時に本剤に対する抗薬物抗体及び中和抗体が陽性であった患者では、陰性であった患者と比較して本剤の曝露量が低下する傾向が認められた。
カニクイザルを用いた反復投与毒性試験において30μg/kg/日以上の用量で、脈絡叢(炎症、変性、壊死等)及び腎臓(尿細管の変性、壊死等)への影響が認められ、脈絡叢の傷害性変化は3週間の休薬で回復性が認められなかった1)。
日本人の芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)患者7例(未治療:5例、再発又は難治性:2例)に1サイクルを21日間として、本剤12μg/kgを各サイクル1日1回5日間15分かけて静脈内投与したときの、第1及び3サイクル第1日目のタグラキソフスプの血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータを示す。タグラキソフスプのCmax及びAUC0-lastは、1サイクル目と比較して3サイクル目で減少した2)。
第1サイクル第1日目(n=7)
第3サイクル第1日目(n=5)
Cmax(ng/mL)
155±63.0
28.4±35.8
AUC0-last(ng・h/mL)
177±52.3
35.2±50.7
t1/2(h)
1.36±1.37
1.02±0.434注5)
CL(mL/h/kg)
63.0±19.6
585±456注5)
Vz(mL/kg)
106±77.7
674±453注5)
平均値±標準偏差
18歳以上の日本人芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)患者11例(未治療:7例、再発又は難治性:4例)を対象に本剤の薬物動態、安全性及び有効性を確認する非盲検非対照試験を実施した。1サイクルを21日間として、本剤12μg/kgを1日1回5日間15分かけて静脈内投与することとされ、疾患進行又は投与中止基準に該当するまで、投与を継続することとされた。主要評価項目である未治療BPDCN患者7例における完全寛解(CR)又は微小残存皮膚異常を伴う臨床的完全寛解(CRc)率注6)(90%信頼区間)は57.1%(22.5, 87.1)(4/7例)であった。副作用発現頻度は100%(11/11例)であった。主な副作用は、ALT増加81.8%(9/11例)、AST増加72.7%(8/11例)、毛細血管漏出症候群、低アルブミン血症、低カリウム血症が各54.5%(6/11例)、貧血、好中球数減少が各45.5%(5/11例)、悪心、血小板数減少、高尿酸血症が各36.4%(4/11例)であった2)。
18歳以上のBPDCN患者89例(未治療:69例、再発又は難治性:20例)を対象に、本剤の薬物動態、安全性及び有効性を確認する非盲検非対照試験を実施した。1サイクルを21日間として、本剤12μg/kgを、1日1回5日間15分かけて静脈内投与することとされ、疾患進行又は投与中止基準に該当するまで、投与を継続することとされた。主要評価項目であるステージ3注7)の未治療BPDCN患者13例におけるCR又はCRc率注6)(95%信頼区間)は53.8%(25.1, 80.8)(7/13例)であった。BPDCN患者に本剤12μg/kgを投与したときの副作用発現頻度は89.5%(77/86例)であった。主な副作用は、ALT増加51.2%(44/86例)、AST増加50.0%(43/86例)、低アルブミン血症46.5%(40/86例)、血小板減少症34.9%(30/86例)、発熱27.9%(24/86例)、体重増加26.7%(23/86例)、悪心22.1%(19/86例)、毛細血管漏出症候群20.9%(18/86例)であった3)。
評価
基準
CR
骨髄
芽球a5%以下
末梢血
好中球数1,000/μL以上、血小板数100,000/μL以上、芽球の消失
ベースラインからのすべての皮膚病変bが100%消失(ベースラインで病変が認められない患者では新規病変を認めない)
リンパ節腫脹
CTにより正常サイズまで縮小
脾臓、肝臓
触知不能、結節消失
CRc
ベースラインからのすべての皮膚病変bの著明な消失、生検で同定されたBPDCNによる色素沈着過剰又は異常の残存(生検を実施しない場合もあり)
a:フローサイトメトリー等で骨髄の芽球比率に変化が認められるものの、形態学的芽球比率の同程度の変化が認められない場合には、形態学的芽球比率を用いて判定した。b:皮膚疾患の消失又は増加の割合は、修正重症度評価ツール(mSWAT)を用いて算出した。
タグラキソフスプは、ジフテリア毒素(DT)の一部のアミノ酸配列とヒトIL-3の全アミノ酸配列を融合した遺伝子組換え融合タンパクである。タグラキソフスプは、腫瘍細胞の細胞膜上に発現するIL-3受容体αサブユニット(IL-3Rα)に結合し、細胞内に取り込まれた後にDTが切断され、遊離したDT(酵素活性部位)がタンパク合成を阻害すること等により、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている4),5),6)。
タグラキソフスプは、BPDCN由来細胞株(CAL-1)に対して、増殖抑制作用を示した7)。
タグラキソフスプは、BPDCN由来細胞を移植したIL-2受容体γ鎖が完全欠損した非肥満型糖尿病/重症複合型免疫不全マウスにおいて、腫瘍増殖抑制作用を示した8)。
タグラキソフスプ(遺伝子組換え)(Tagraxofusp(Genetical Recombination))
C2553H4022N692O798S16
57,690.45
タグラキソフスプは、N末端がメチオニル化された遺伝子組換え融合タンパク質であり、2~389番目、390~391番目及び392~524番目は、それぞれジフテリア毒素の33~420番目のアミノ酸残基、リンカー及びヒトインターロイキン-3に相当する。タグラキソフスプは、Escherichia coliにより産生される。タグラキソフスプは、524個のアミノ酸残基からなるタンパク質である。
外箱開封後は、遮光して保存すること。
1バイアル
1) カニクイザルを用いた反復投与毒性試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.6.6.3)
2) 国内第Ⅰ/Ⅱ相試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.7.6.2)
3) 海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.7.6.1)
4) 受容体への結合能(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.6.2.2.1)
5) ADPリボシル化活性(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.6.2.2.2)
6) Alkharabsheh O, et al. :Biomedicines. 2019;7(1):6-14
7) 腫瘍細胞に対する作用(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.6.2.2.3)
8) マウスモデルにおける作用(承認年月日:2025年12月22日、CTD2.6.2.2.4)
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