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生物学的製剤基準
洗浄人赤血球液
特定生物由来製品
処方箋医薬品注)
貧血症又は血漿成分などによる副作用を避ける場合の輸血に用いる。
ろ過装置を具備した輸血用器具を用いて、静脈内に必要量を輸注する。
あらかじめ本剤に15~50Gyの放射線を照射すること。
生物学的製剤基準・通則44に規定する輸血に適当と認められた器具であって、そのまま直ちに使用でき、かつ、1回限りの使用で使い捨てるものを用いる。
成人の場合は、通常、最初の10~15分間は1分間に1mL程度で行い、その後は1分間に5mL程度で行うこと。また、うっ血性心不全が認められない低出生体重児の場合、通常、1~2mL/kg(体重)/時間の速度を目安とすること。なお、輸血中は患者の様子を適宜観察すること。,
間質性肺炎、肝炎等のCMV感染症に伴う重篤な症状があらわれることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ輸血を実施すること。妊婦へのヒトパルボウイルスB19、CMV等の感染によって、胎児への障害がまれに報告されている。
腎機能、心機能等の未発達な低出生体重児、新生児への輸血は患者の状態を観察しながら慎重に行うこと。また、CMV抗体陰性の胎児、低出生体重児、新生児では、間質性肺炎、肝炎等のCMV感染症に伴う重篤な症状があらわれることがある。,
患者の状態を観察しながら慎重に輸血すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
本剤の輸血1~2週間後に発熱、紅斑が出現し、引き続き下痢、肝機能障害、顆粒球減少症等を伴うGVHDによる死亡例が報告されている2),3)。
ショック、チアノーゼ、皮膚潮紅、血管浮腫、喘鳴等のアナフィラキシー15)があらわれることがある(初期症状は全身違和感、皮膚潮紅、腹痛、頻脈等で、アナフィラキシーの多くは輸血開始後10分以内に発現する)。
HBV、HCV等の肝炎ウイルス16)、HIV-117)、HIV-218)に感染し、発症することがある。また、HTLV-119)、CMV20)、エプスタイン・バーウイルス(EBV)21)、ヒトパルボウイルスB1922)、マラリア原虫23)、HEV24)等に感染することがあり、その他血液を介するウイルス、細菌、原虫等に感染する危険性も否定できない。,,,,,
輸血中あるいは輸血後に喘鳴、低酸素血症、チアノーゼ、肺水腫、TRALI25)等を生じることがある。特にTRALIは輸血中あるいは輸血終了後6時間以内に、急激な肺水腫、低酸素血症、頻脈、低血圧、チアノーゼ、呼吸困難を伴う呼吸障害で、時に死亡に至ることがある。これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、酸素投与、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。
輸血中あるいは輸血後に、輸血に伴う循環負荷により心不全、チアノーゼ、呼吸困難、肺水腫等があらわれることがあり9)、時に死亡に至ることがある。これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、酸素や利尿剤の投与等の適切な処置を行うこと。,
輸血後約1週間経過して、急激な血小板減少、粘膜出血、血尿等があらわれることがある26)。
心不全、心筋障害、心房細動・心室細動等の重篤な心機能障害や不整脈があらわれることがある。
急性腎障害等の重篤な腎機能障害があらわれることがある。
AST、ALTの著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。
頻度不明
過敏症
蕁麻疹、発疹、発赤、そう痒感
血液
凝固因子や血小板の減少・希釈に伴う出血傾向注1)、白血球数の変動
肝・胆道系
黄疸、血中ビリルビンの上昇
腎臓
血尿、ヘモグロビン尿、BUN・クレアチニンの上昇
*消化器
悪心、嘔吐、下痢
*精神神経系
痙攣、意識レベルの低下
呼吸器
微小凝集塊による肺毛細管の閉塞に伴う肺機能不全8)注1)
循環器
血圧の上昇又は低下、頻脈又は徐脈
電解質異常
血中カリウム濃度の上昇
全身状態
発熱、悪寒、戦慄、頭痛・胸痛その他痛み、チアノーゼ、倦怠感
その他
鉄の沈着症注2)、鉄過剰症注2)
*過量の輸血や急速輸血等により、輸血関連循環過負荷(TACO)があらわれることがある9)。,
事務的な過誤による血液型不適合輸血を防ぐために、本剤の受け渡し時、輸血準備時及び輸血実施時にそれぞれ、患者氏名(同姓同名に注意)、血液型、製造番号、有効期限、交差適合試験の検査結果、放射線照射の有無などについて、交差試験適合票等の記載事項と輸血用血液バッグの本体及び添付伝票とを照合し、該当患者に適合しているものであることを確認すること。麻酔時など患者本人による確認ができない場合、当該患者に相違ないことを必ず複数の者により確認すること。
本剤は2~6℃で保存されているが、通常の輸血では加温の必要はない。ただし、急速大量輸血(24時間以内に患者の循環血液量と等量又はそれ以上の輸血をする場合)、新生児交換輸血等の場合は、体温の低下や血圧低下、不整脈等があらわれることがあるので本剤の加温が必要である27)。その際、37℃を超える加温により蛋白変性及び溶血を起こすことがあるので、温度管理を厳重に行うこと。
外観上異常を認めた場合は使用しないこと。
細菌汚染を避けるため、本剤は使用するまで輸血口を開封しないこと。また、小児等への輸血で全量を使用しなかった場合、本剤の残りを再度保存して使用しないこと。
本剤と他の薬剤との混注は避けること。
細い針等の使用時に、強い力で加圧・吸引すると溶血することがあるので注意すること。特に吸引時には注意すること。
輸血中は輸血用器具の目詰まりに注意すること。
本剤は、その一部を交差適合試験用血液(セグメントチューブ)として付属する。
WRC-LR-1:血液200mLに由来する赤血球量(1単位)[1袋]WRC-LR-2:血液400mLに由来する赤血球量(2単位)[1袋]
1) 「輸血療法の実施に関する指針」(令和2年3月31日 薬生発0331第31号 厚生労働省医薬・生活衛生局長通知)及び「血液製剤の使用指針」(平成31年3月25日 薬生発0325第1号 厚生労働省医薬・生活衛生局長通知)
2) 高橋孝喜, 他.:日本輸血学会雑誌. 1994;40:528-531.
3) 田所憲治, 他.:日本輸血学会雑誌. 1994;40:535-538.
4) 輸血によるGVHD予防のための血液に対する放射線照射ガイドラインV(平成22年1月1日 日本輸血・細胞治療学会「輸血後GVHD対策小委員会」報告)
5) 田所憲治.:日本輸血学会雑誌. 1995;41:478-481.
6) 菊地秀.:厚生省血液研究事業「平成9年度研究報告集」. 平成10年3月, 75-79.
7) 血液製剤保管管理マニュアル(平成5年9月16日 厚生省薬務局委託事業(財)血液製剤調査機構血液製剤保管管理マニュアル作成小委員会)
8) Moseley RV, et al.:Ann Surg. 1970;171:336-346.
9) ISBT Working Party on Haemovigilance in collaboration with IHN and AABB. Transfusion-associated circulatory overload(TACO)Definition(2018).
10) Reading FC, et al.:Curr Opin Hematol. 2001;8:380-386.
11) Hillyer CD, et al.:Hematology. 2003;575-589.
12) Llewelyn CA, et al.:Lancet. 2004;363:417-421.
13) 岡崎仁, 他.:日本輸血細胞治療学会誌. 2019;65:1-9.
14) Kopko PM, ed.:Transfusion Reactions. 5th ed, AABB Press, 2021.
15) 谷洋, 他.:麻酔. 1991;40:1856-1861.
16) 片山透.:治療学. 1997;31:569-573.
17) CDC. MMWR. 1991;40:357-369.
18) Dufoort G, et al.:Lancet. 1988;ii:510.
19) Inaba S, et al.:Transfusion. 1989;29:7-11.
20) Galea G, et al.:Vox Sang. 1992;62:200-207.
21) Breinig MK, et al.:J Infect Dis. 1987;156:273-279.
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23) 狩野繁之, 他.:日本熱帯医学会雑誌. 1994;22:193-198.
24) Matsubayashi K, et al.:Transfusion. 2004;44:934-940.
25) Vlaar APJ, et al.:Transfusion. 2019;59:2465-2476.
26) Shulman NR, et al.:J Clin Invest. 1961;40:1597-1620.
27) *Cushing MM, ed.:Blood Transfusion Therapy:A Handbook. 14th ed, AABB, 2023;191.
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