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生物学的製剤基準
人赤血球液
特定生物由来製品
処方箋医薬品注)
血中赤血球不足又はその機能廃絶に適する。
ろ過装置を具備した輸血用器具を用いて、静脈内に必要量を輸注する。
生物学的製剤基準・通則44に規定する輸血に適当と認められた器具であって、そのまま直ちに使用でき、かつ、1回限りの使用で使い捨てるものを用いる。
成人の場合は、通常、最初の10~15分間は1分間に1mL程度で行い、その後は1分間に5mL程度で行うこと。また、うっ血性心不全が認められない低出生体重児の場合、通常、1~2mL/kg(体重)/時間の速度を目安とすること。なお、輸血中は患者の様子を適宜観察すること。,
欠損蛋白に対する抗体を保有する患者では、アナフィラキシーがあらわれることがある。,
上清中のカリウム濃度の増加による高カリウム血症の出現・増悪をきたすことがある17),18)。,
間質性肺炎、肝炎等のCMV感染症に伴う重篤な症状があらわれることがある。
上清中のカリウム濃度の増加による高カリウム血症の出現・増悪をきたすことがある17),18)。また、アデニン、マンニトールを含有するので、腎機能障害を増強するおそれがある。,,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ輸血を実施すること。妊婦へのヒトパルボウイルスB19、CMV等の感染によって、胎児への障害がまれに報告されている。
腎機能、心機能等の未発達な低出生体重児、新生児への輸血は患者の状態を観察しながら慎重に行うこと。胎児、低出生体重児、新生児では、上清中のカリウム濃度の増加による高カリウム血症の出現・増悪をきたすことがある17),18)。また、CMV抗体陰性の胎児、低出生体重児、新生児では、間質性肺炎、肝炎等のCMV感染症に伴う重篤な症状があらわれることがある。,,,
患者の状態を観察しながら慎重に輸血すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
放射線を照射した赤血球製剤を急速輸血及び人工心肺の充填液として使用した際に高カリウム血症をきたし、一時的に心停止となった症例が報告されている2),3)。短時間に大量輸血した場合、高カリウム血症21)による徐脈、不整脈、心不全等があらわれることがあるので、これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、適切な処置を行うこと(本剤では、放射線を照射しない製剤よりも保存に伴い上清中のカリウム濃度が増加することが認められており、本剤の使用により胎児、低出生体重児、新生児、腎障害患者、高カリウム血症の患者、急速大量輸血患者(交換輸血、人工心肺使用時等)等では高カリウム血症の出現・増悪をきたす場合があるので、照射後速やかに使用するなどの対処を行うこと)。,,,,,
ショック、チアノーゼ、皮膚潮紅、血管浮腫、喘鳴等のアナフィラキシー22)があらわれることがある(初期症状は全身違和感、皮膚潮紅、腹痛、頻脈等で、アナフィラキシーの多くは輸血開始後10分以内に発現する)。,
HBV、HCV等の肝炎ウイルス23)、HIV-124)、HIV-225)に感染し、発症することがある。また、HTLV-126)、CMV27)、エプスタイン・バーウイルス(EBV)28)、ヒトパルボウイルスB1929)、マラリア原虫30)、HEV31)等に感染することがあり、その他血液を介するウイルス、細菌、原虫等に感染する危険性も否定できない。,,,,,
輸血中あるいは輸血後に喘鳴、低酸素血症、チアノーゼ、肺水腫、TRALI32)等を生じることがある。特にTRALIは輸血中あるいは輸血終了後6時間以内に、急激な肺水腫、低酸素血症、頻脈、低血圧、チアノーゼ、呼吸困難を伴う呼吸障害で、時に死亡に至ることがある。これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、酸素投与、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。
輸血中あるいは輸血後に、輸血に伴う循環負荷により心不全、チアノーゼ、呼吸困難、肺水腫等があらわれることがあり11)、時に死亡に至ることがある。これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、酸素や利尿剤の投与等の適切な処置を行うこと。,
輸血後約1週間経過して、急激な血小板減少、粘膜出血、血尿等があらわれることがある33)。
心不全、心筋障害、心房細動・心室細動等の重篤な心機能障害や不整脈があらわれることがある。
急性腎障害等の重篤な腎機能障害があらわれることがある。
AST、ALTの著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。
頻度不明
過敏症
蕁麻疹、発疹、発赤、そう痒感
血液
凝固因子や血小板の減少・希釈に伴う出血傾向注1)、白血球数の変動
肝・胆道系
黄疸、血中ビリルビンの上昇
腎臓
血尿、ヘモグロビン尿、BUN・クレアチニンの上昇
*消化器
悪心、嘔吐、下痢
*精神神経系
痙攣、意識レベルの低下
呼吸器
微小凝集塊による肺毛細管の閉塞に伴う肺機能不全10)注1)
循環器
血圧の上昇又は低下、頻脈又は徐脈
電解質異常
アシドーシス注1)、血中カリウム濃度の上昇、クエン酸による血中カルシウム濃度の低下による症状注1)(手指のしびれ、嘔気等)
全身状態
発熱、悪寒、戦慄、頭痛・胸痛その他痛み、チアノーゼ、倦怠感
その他
鉄の沈着症注2)、鉄過剰症注2)
*過量の輸血や急速輸血等により、輸血関連循環過負荷(TACO)があらわれることがある11)。,
事務的な過誤による血液型不適合輸血を防ぐために、本剤の受け渡し時、輸血準備時及び輸血実施時にそれぞれ、患者氏名(同姓同名に注意)、血液型、製造番号、有効期限、交差適合試験の検査結果、放射線照射の有無などについて、交差試験適合票等の記載事項と輸血用血液バッグの本体及び添付伝票とを照合し、該当患者に適合しているものであることを確認すること。麻酔時など患者本人による確認ができない場合、当該患者に相違ないことを必ず複数の者により確認すること。
本剤は2~6℃で保存されているが、通常の輸血では加温の必要はない。ただし、急速大量輸血(24時間以内に患者の循環血液量と等量又はそれ以上の輸血をする場合)、新生児交換輸血等の場合は、体温の低下や血圧低下、不整脈等があらわれることがあるので本剤の加温が必要である34)。その際、37℃を超える加温により蛋白変性及び溶血を起こすことがあるので、温度管理を厳重に行うこと。
外観上異常を認めた場合は使用しないこと。
細菌汚染を避けるため、本剤は使用するまで輸血口を開封しないこと。また、小児等への輸血で全量を使用しなかった場合、本剤の残りを再度保存して使用しないこと。
本剤と他の薬剤との混注は避けること。
細い針等の使用時に、強い力で加圧・吸引すると溶血することがあるので注意すること。特に吸引時には注意すること。
輸血中は輸血用器具の目詰まりに注意すること。
本剤は、採血後の血液を密閉したものを交差適合試験用血液(セグメントチューブ)として付属する。交差適合試験用血液(セグメントチューブ)は原料血液由来のCPD液を含有する。
Ir-RBC-LR-1:血液200mLに由来する赤血球量(1単位)[1袋]Ir-RBC-LR-2:血液400mLに由来する赤血球量(2単位)[1袋]
1) 「輸血療法の実施に関する指針」(令和2年3月31日 薬生発0331第31号 厚生労働省医薬・生活衛生局長通知)及び「血液製剤の使用指針」(平成31年3月25日 薬生発0325第1号 厚生労働省医薬・生活衛生局長通知)
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8) 輸血によるGVHD予防のための血液に対する放射線照射ガイドラインV(平成22年1月1日 日本輸血・細胞治療学会「輸血後GVHD対策小委員会」報告)
9) 血液製剤保管管理マニュアル(平成5年9月16日 厚生省薬務局委託事業(財)血液製剤調査機構血液製剤保管管理マニュアル作成小委員会)
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