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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
通常,1回6カプセル(ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸鉄(Ⅲ)水和物として3g)を1日3回経口投与する。なお,患者の状態,年齢,体重に応じて適宜増減する。
低カリウム血症により症状が増悪するおそれがある。
本剤と結合した放射性セシウムが消化管局所に滞留することで放射線障害を発現するおそれがある。
長期投与により本剤に含まれる鉄が蓄積するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
副腎皮質ホルモン製剤,グリチルリチン製剤,利尿剤
低カリウム血症を増悪させるおそれがある。
これらの薬剤はカリウムの排泄作用を有する。
テトラサイクリン系抗生物質
テトラサイクリン系抗生物質の吸収が減弱するおそれがある。
本剤中の鉄イオンと難溶性のキレートを形成し,テトラサイクリン系抗生物質の吸収を阻害する可能性がある。
頻度不明
消化器
便秘,胃部不快感
その他
低カリウム血症
ゴイアニアの事故において,本剤が1日に20g投与された場合に,胃部不快感が認められたとの報告がある1)。
排泄物等の取扱いについて,医療法その他の放射線防護に関する法令,関連する告示及び通知等を遵守し,適正に処理すること。[放射性セシウムと結合した本剤は主に糞便中に排泄されるため,本剤投与中の患者の糞便中には放射性セシウムが高濃度に含まれる可能性がある。]
本剤をブタに単回胃内投与又はラットに5日間反復経口投与したとき,本剤はほとんど吸収されず,糞便中に排泄された2),3)。
放射性セシウム(137Cs:37kBq)を経口摂取した外国人健康成人7例に,本剤1.0gを1日3回投与したとき,放射性セシウムの生物学的半減期の平均値が94日から31日に短縮した4)。
ブラジルのゴイアニアの事故において,放射性セシウム(137Cs)の体内汚染を受けた46例に本剤が投与された。成人及び若年成人には本剤1日3〜10g,小児には本剤1日1〜3gが,2,3又は6回に分けて経口投与された(投与間隔は投与量に応じて調整され,最短2時間間隔で投与された)。46例中25例について,本剤の投与中及び投与中止後の放射性セシウムの生物学的半減期に関するデータが得られ(表1),本剤投与による放射性セシウムの生物学的半減期の短縮が認められた。また,本剤の投与により糞便中/尿中の放射能排泄比が増加した1)。,
年齢
投与量
患者数 a)
137Csの生物学的半減期 b)
平均短縮率
投与中
投与中止後
19歳以上
10g/日6g/日3g/日
5例10例6例
26±6日25±15日25±9日
80±15日
69%
12〜14歳
10g/日
5例
30±12日
62±14日
46%
4〜9歳
3g/日
7例
24±3日
42±4日
43%
a) 19歳以上は13例であるが,複数の投与量で治療されていた8例は,投与量別にそれぞれ1例として集計b) 平均値±標準偏差
タリウム中毒外国人患者2名に,1日当たり6gの本剤を,それぞれ5日間又は22日間投与した。いずれの症例においても糞便中及び尿中のタリウム排泄量が増加し,脱毛等の症状が改善した5)。また,タリウム中毒患者1名に,本剤1.5gを1日3回,2週間投与した。その結果,血中タリウム濃度が低下し,感覚異常等の症状が改善した6)。
放射性セシウム(137Cs)を投与したラットに,放射性セシウム投与直後から本剤を11日間経口投与したとき,血液,肝臓,腎臓,脾臓,大腿骨及び全身の放射能が減少した7)。
放射性タリウム(204Tl)を静脈内投与したラットに,本剤を9日間混餌投与したとき,放射能の累積糞中排泄量が増加し,体内滞留量は低下した8)。
ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸鉄(Ⅲ)水和物
Iron(Ⅲ)hexacyanoferrate(Ⅱ)
Fe7C18N18・xH2O(x=14〜16)
859.23(脱水和物として)
青紫色の粒状の結晶性の粉末である。
注)x=14〜16
外箱開封後は遮光して保存すること。
36カプセル[1容器]
1) IAEA-TECDOC-1009:IAEA,Austria,1998;37-45
2) Nielsen P, et al.:Arzneimittelforschung,1988;38:1469-1471
3) Nielsen P, et al.:Z Naturforsch,1990;45c:681-690
4) Stroemme A:Symposium on Diagnosis and Treatment of Deposited Radionuclides:Excerpta Medica Foundation,1968;329-332
5) Pelclova D, et al.:Human & Experimental Toxicology,2009;28:263-272
6) Miller MA, et al.:Hospital Pharmacy,2005;40:796-797
7) Le Gall B, et al.:Biochimie,2006;88:1837-1841
8) Heydlauf H:Eur J Pharmacol,1969;6:340-344
日本メジフィジックス株式会社メディカルインフォメーション担当
〒136-0075 東京都江東区新砂3丁目4番10号
0120-07-6941(フリーダイヤル)
本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。
日本メジフィジックス株式会社
東京都江東区新砂3丁目4番10号
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容器の開け方:本剤容器の蓋はチャイルドロックを施しているため,次の手順で開封すること。
ステップ1:蓋を強く押す。ステップ2:押しながら蓋をねじる。
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