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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
超ウラン元素(プルトニウム,アメリシウム,キュリウム)による体内汚染の軽減
プルトニウム,アメリシウム,キュリウム以外の放射性核種による体内汚染に対する本剤の有効性及び安全性は確認されていない。
通常,ペンテト酸カルシウム三ナトリウムとして1000mgを1日1回点滴静注,又は緩徐に静脈内投与する。なお,患者の状態,年齢,体重に応じて適宜減量する。
本剤は腎排泄型であるため,腎障害が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,投与しないことが望ましい。重度の体内汚染の場合等を除き,妊婦又は妊娠している可能性のある女性にはペンテト酸亜鉛三ナトリウムの使用を考慮すること。動物実験(マウス,ラット)で催奇形性作用及び胚致死作用,動物実験(イヌ)で出生児の体重低値及び毛色異常が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない5)。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
頻度不明
精神・神経系
頭痛,頭部ふらふら感,金属味,疲労感,手指のしびれ感※
血液
高カリウム血症,低血糖症,高尿酸血症,白血球数増加※
循環器系
片頭痛,胸痛,頻脈
呼吸器
喘鳴,発作性咳嗽※
消化器
下痢,悪心,嘔吐
過敏症
全身性アレルギー反応,皮膚炎,そう痒感※,アレルギー性皮膚反応
泌尿器
血尿,膿尿,糖尿,蛋白尿
その他
毛髪成長減退,亜鉛欠乏
筋肉内注射により1日投与量の4倍量を2日以上投与された重度の血色素沈着症の患者で死亡例が報告されている。
排泄物等の取扱いについて,医療法その他の放射線防護に関する法令,関連する告示及び通知等を遵守し,適正に処理すること。超ウラン元素と結合した本剤は主に尿中に排泄されるため,本剤投与中の患者の尿中には超ウラン元素が高濃度に含まれる可能性がある。
14C標識ペンテト酸を健康成人男性2例に単回静脈内投与したとき,いずれの症例においても放射能は速やかに尿中に排泄され,投与された放射能に対する投与24時間までの累積尿中排泄率は99%以上であった8)。また,14C標識ペンテト酸を健康成人男性に単回吸入投与したとき,総投与放射能の約35%が吸収され,血漿中からの放射能の消失半減期は140分であり,吸収された放射能のうち,約0.06%が投与5〜10分後に呼気中へ,約26%が投与4日後までに糞便中へ,約74%が投与6日後までに尿中へ排泄された8)。
プルトニウム,アメリシウム及びキュリウムの体内汚染を受けた外国人685例に本剤又はペンテト酸亜鉛三ナトリウムが投与され,そのうち,18例において本剤又はペンテト酸亜鉛三ナトリウム投与前後の尿中放射能が測定された9)。本剤1000mgの初回投与を受けた17例(静脈内投与8例及び吸入投与9例)における本剤投与前後の尿中放射能の比は表1のとおりであった。
表1:本剤1000mg投与時の,投与前に対する投与後の尿中放射能の比
投与経路
例数
投与後尿中放射能/投与前尿中放射能
平均値±標準偏差
中央値(最小値,最大値)
静脈内投与
8
25.93±33.76
12.5(1.1,396.1)
吸入投与
9
25.42±28.21
19.3(0.5,80.0)
プルトニウム-239を投与したラットに本剤を単回静脈内投与したとき,投与部位,肝臓,大腿骨及び全身のいずれにおいても放射能の滞留率が低下した10)。また,アメリシウム-241を投与したラットに本剤を単回静脈内投与したとき,大腿骨,肝臓,腎臓,脾臓,肺等のいずれの器官においても放射能の滞留率が低下した11)。さらに,キュリウム-242を静脈内投与したラットに放射能投与後6日,8日及び11日目に本剤を腹腔内投与したとき,肝臓,脾臓,腎臓,肺等のいずれの器官においても放射能の滞留率が低下した12)。プルトニウム-238又はアメリシウム-241を吸入させたハムスター又はラットに本剤を吸入投与し,続いてペンテト酸亜鉛三ナトリウムを吸入投与したとき,肺の放射能量はいずれの動物種においても低下した13)。
ペンテト酸カルシウム三ナトリウム(Pentetate Calcium Trisodium)
Trisodium (N,N-bis{2-[bis(carboxymethyl)amino]ethyl}glycinato(5-))calciate(3-)
C14H18CaN3Na3O10
497.35
白色の結晶性の粉末である。
5mL[1アンプル]×5管
1) 財団法人 原子力安全研究協会(DTPA投与方法検討委員会):DTPA 投与方法に係るガイドライン,2008
2) Morin M, et al.:Health Phys,1973;24:311-315
3) Fukuda S:Curr Med Chem,2005;12:2765-2770
4) Volf V:Radiat Prot Dosimetry,1989;26:331-335
5) Cohen N, et al.:Int Semin Diagn Treat Inc Radionuclides,International Atomic Energy Agency,Vienna,1976;IAEA-SR-6/20:461-475
6) Norwood WD, et al.:J Occup Med,1960;2:371-376
7) Center for Drug Evaluation and Research, U.S.Food and Drug Administration: Drug Approval Package for Application Number: 21-749 and 21-751. Medical review, Appendix A: Detail of clinical adverse events, Appendix B: Detail of Laboratory adverse events.,2004
8) Stather JW, et al.:Health Phys,1983;44:45-52
9) Center for Drug Evaluation and Research, U.S.Food and Drug Administration: Drug Approval Package for Application Number: 21-749 and 21-751. Medical review, Review of the REAC/TS database, Efficacy review.,2004
10) Harrison JD, et al.:Radiat Res,1979;77:534-546
11) Seidel A:Radiat Res,1973;54:304-315
12) Seidel A, et al.:Health Phys,1972;22:779-783
13) Stather JW, et al.:Hum Toxicol,1985;4:573-582
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