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日本薬局方
ヨウ化ナトリウム(123I)カプセル
処方箋医薬品注)
通常成人には,本剤3.7MBqを経口投与し,3~24時間後に1~3回シンチレーションカウンターで計数する。なお,年齢,体重により適宜増減する。
通常成人には,本剤3.7~7.4MBqを経口投与し,3~24時間後に1~2回シンチレーションカメラ又はシンチレーションスキャナで撮影又は走査することにより甲状腺シンチグラムをとる。なお,年齢,体重により適宜増減する。
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし,投与量は最小限度にとどめること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
検査前1~2週間は,ヨウ素を含む食物や甲状腺摂取率の検査に影響する薬剤は摂らせないこと。
MIRD法により算出した吸収線量は次のとおりである1)。
臓器
ヨードカプセル-1233.7MBq 投与あたり(mGy)
ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル3.7MBq 投与あた(mGy)
甲状腺
13.0
1300
胃壁
0.21
1.4
肝臓
0.027
0.48
卵巣
0.031
0.14
精巣
0.012
0.09
赤色骨髄
0.030
0.26
全身
0.029
0.71
ただし,本吸収線量計算においては,甲状腺摂取率を25%と仮定した。また,121Teの含有率規格は0.3%であるが,実際含有率はさらに低いため,123Iを100%として算出した。
投与後24時間で,76.1%が排泄された1)。
本剤が有効であると報告された適応症は以下のとおりである。
疾患名
有効例数/症例数
有効率
甲状腺機能亢進症
3/4
75.0%
甲状腺機能低下症
10/10
100%
甲状腺癌
19/20
95.0%
甲状腺腺腫
47/47
慢性甲状腺炎
29/31
93.5%
亜急性甲状腺炎
6/6
本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により計数化又は画像化される。
ヨウ素は消化管から吸収され,血中へ移行する。血中へ入ったI-(iodideion)は,甲状腺の上皮細胞によって血中から能動的に取り込まれる。甲状腺はI-を有機化し,T3及びT4に合成する。T3及びT4は濾胞腔にcolloidとして貯えられ,上皮細胞のpinocytosisにより再び細胞内に取り込まれ加水分解を受けた後,分泌される。放射性ヨウ素は上記と同じ挙動を示すため,本剤による甲状腺摂取率は甲状腺の機能状態の診断に,また,甲状腺シンチグラフィは甲状腺の形態等甲状腺疾患の診断における良い指標と考えられる。
123Iとして:・物理的半減期:13.2235時間・主γ線エネルギー:159keV(83.3%)
本剤は,医療法その他の放射線防護に関する法令,関連する告示及び通知等を遵守し,適正に使用すること。
3カプセル(1カプセル×3,乾燥剤入り)4カプセル(1カプセル×4,乾燥剤入り)5カプセル(1カプセル×5,乾燥剤入り)
1) MIRD/Dose Estimate Report No.5,J Nucl Med,1975;16:857-860
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