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放射性医薬品基準
エキサメタジムテクネチウム(99mTc)注射液調製用
処方箋医薬品注)
局所脳血流シンチグラフィ
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし,投与量は最小限度にとどめること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
0.1%未満
頻度不明
過敏症
蕁麻疹様の発赤,眼瞼発赤等,皮疹,瘙痒感
呼吸器
呼吸障害
消化器
悪心,嘔吐
循環器
血圧低下
精神神経系
頭痛,めまい
その他
注射部疼痛
手指のしびれ,発汗,冷汗,視調節障害,顔面潮紅
本剤は,静注直後急速に血中から消失して,脳以外にも全身の軟組織に広く分布し,以後は緩やかな消失を示した1)。
MIRD法により算出したエキサメタジムテクネチウム(99mTc)注射液を静注したときの吸収線量は次のとおりである3)。
吸収線量(mGy/37MBq)
胆のう
0.67
腎臓
1.26
肺
0.41
甲状腺
0.96
肝臓
0.32
赤色骨髄
0.13
骨(表面)
0.19
膀胱
0.85
脳
0.25
卵巣
0.24
精巣
0.09
小腸
0.44
大腸上部
大腸下部
0.56
3.5時間ごとに排尿した場合
健常者による体内分布試験では,投与後48時間までに投与量のほぼ40%が尿に排泄された。また,投与量のほぼ30%が肝胆道系に移行し,腸管を介した排泄もみられた。
本剤が有効であると報告された適応症は次のとおりである。
脳梗塞,TIA,RIND,くも膜下出血,脳動静脈奇形,脳内出血,脳外傷,脳腫瘍,認知症,てんかん等
パーヒューザミン注を対照薬として本剤との比較試験を実施しSPECT像の画質を評価した結果,本剤によるSPECT像の画質が有意(p<0.01)に優れていた。
きわめて鮮明
鮮明
やや不鮮明
不鮮明
本剤
20
80
16
0
パーヒューザミン注
4
83
27
2
有意差あり:p<0.01
601例に局所脳血流シンチグラフィを実施し,判定無とされた14例を除く521例/587例(88.8%)で有効と判定された。全601例に対し,副作用を1例に認め,その内訳は注射時の血管痛1件であった4)。
907例に局所脳血流シンチグラフィを実施し,判定無とされた20例を除く782例/887例(88.2%)で有効と判定された。全907例に対し,副作用は認められなかった。
*本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により画像化される。
エキサメタジムテクネチウム(99mTc)は,低分子の中性かつ脂溶性の錯体であり,血液-脳関門を通過して脳内に分布する1),2)。
エキサメタジム(exametazime)・分子式:C13H28N4O2・分子量:272.39
99mTcとして:・物理的半減期:6.0067時間・主γ線エネルギー:141keV(89.1%)
5バイアル(1バイアル×5)
1) 飯尾正宏,他:臨床と研究,1988;65:951-961
2) P.F.Sharp,et al.:J Nucl Med,1986;27:171-177
3) ICRP,Addendum 1 to Publications 53 in ICRP Publications 62,Annals of the ICRP,Pergamon Press,1993;22(3):13
4) 飯尾正宏,他:臨床と研究,1988;65:962-969
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