当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
放射性医薬品基準
塩酸N-イソプロピル-4-ヨードアンフェタミン(123I)注射液
処方箋医薬品注)
局所脳血流シンチグラフィ
通常,成人には本剤37~222MBqを静脈内に注射し,投与後15~30分後より被検部にガンマカメラ等の検出部を向け撮像もしくはデータを収録し,脳血流シンチグラムを得る。必要に応じて局所脳血流量を求める。投与量は年齢,体重により適宜増減する。
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし,投与量は最小限度にとどめること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
頻度不明
過敏症
発疹,紅斑状皮疹,小丘疹,注射部発赤,かゆみ
消化器
嘔気
循環器
血圧低下,胸痛
精神神経系
痙攣
MIRD法により算出した吸収線量は次のとおりである。
吸収線量(mGy/37MBq)
脳
0.84
肺
1.60
肝臓
1.76
腎臓
0.46
膀胱壁
5.66
甲状腺
0.19
精巣
0.29
卵巣
0.44
赤色骨髄
0.42
全身
0.38
ただし,123Iを100%として算出した。
尿中への累積排泄率は,0~6時間で1.6%,24時間で27.9%であった1)。
本剤が有効であると報告された適応症は以下のとおりである。
脳梗塞(急性期,慢性期),脳動脈閉塞・狭窄,TIA(一過性脳虚血発作),RIND(可逆性虚血性神経学的脱落症状),脳内出血,くも膜下出血,モヤモヤ病,脳動静脈奇形,その他
疾患名
有効例数/症例数
有効率
脳梗塞
224/246
91.1%
脳動脈閉塞・狭窄
20/21
95.2%
TIA
16/19
84.2%
RIND
9/10
90.0%
脳内出血
27/32
84.4%
くも膜下出血
27/29
93.1%
モヤモヤ病
27/28
96.4%
脳動静脈奇形
21/22
95.5%
本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により画像化される。
本剤の脳への集積機序は,脳内での血管内/脳実質組織のpH勾配,脂質/水分配係数並びに脳及び脳内毛細血管内膜に局在する相対的非特異的な高容量アミン結合部位への親和性などの作用が複合しているのであろうといわれている2)。
123Iとして:・物理的半減期:13.2235時間・主γ線エネルギー:159keV(83.3%)
本剤は,医療法その他の放射線防護に関する法令,関連する告示及び通知等を遵守し,適正に使用すること。
111MBq(1mL)[1シリンジ],148MBq(1.33mL)[1シリンジ],167MBq(1.5mL)[1シリンジ],185MBq(1.67mL)[1シリンジ],222MBq(2mL)[1シリンジ]
1) 関宏恭,他:金沢大学十全医学会雑誌,1986;95:279-294
2) Winchell HS,et al.:J Nucl Med,1980;21:940-946
日本メジフィジックス株式会社メディカルインフォメーション担当
〒136-0075 東京都江東区新砂3丁目4番10号
0120-07-6941(フリーダイヤル)
日本メジフィジックス株式会社
東京都江東区新砂3丁目4番10号
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.