医療用医薬品 詳細表示

マイオビュー注シリンジ

処方せん医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.7小児等
9.8高齢者
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
16.薬物動態
16.1血中濃度
16.3分布
16.5排泄
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.2集積機序
18.1測定法
19.有効成分に関する理化学的知見
20.取扱い上の注意
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

マイオビュー注シリンジ

添付文書番号

4300446G1020_1_13

企業コード

530359

作成又は改訂年月

2023年10月改訂(第2版)
2022年3月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

874300

薬効分類名

放射性医薬品

承認等

マイオビュー注シリンジ

販売開始:1997年1月〔296MBq包装品・592MBq包装品〕
YJコード:4300446G1020〔296MBq包装品〕
YJコード:4300446G2027〔592MBq包装品〕

販売開始:1998年1月〔740MBq包装品〕
YJコード:4300446G3023〔740MBq包装品〕

販売名コード

YJコード

4300446G1020

販売名英語表記

MYOVIEW Injection

販売名ひらがな

まいおびゅーちゅうしりんじ

承認番号等

承認番号

20800AMZ10129000

販売開始年月

1997年1月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

28時間

基準名

放射性医薬品基準

テトロホスミンテクネチウム(99mTc)注射液

一般的名称

テトロホスミンテクネチウム(99mTc)注射液

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

*本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

マイオビュー注シリンジ

有効成分1シリンジ(0.5mL)中
テトロホスミンテクネチウム(99mTc)(検定日時において) 296MBq
テトロホスミン 70μg  
添加剤1シリンジ(0.5mL)中
塩化第一スズ 9μg,スルホサリチル酸二ナトリウム 96μg,グルコン酸ナトリウム 0.30mg,アスコルビン酸 0.68mg,日本薬局方生理食塩液,pH調整剤2成分
有効成分1シリンジ(1mL)中
テトロホスミンテクネチウム(99mTc)(検定日時において) 592MBq
テトロホスミン 0.14mg  
添加剤1シリンジ(1mL)中
塩化第一スズ 18μg,スルホサリチル酸二ナトリウム 0.192mg,グルコン酸ナトリウム 0.60mg,アスコルビン酸 1.36mg,日本薬局方生理食塩液,pH調整剤2成分
有効成分1シリンジ(1.25mL)中
テトロホスミンテクネチウム(99mTc)(検定日時において) 740MBq
テトロホスミン 0.175mg  
添加剤1シリンジ(1.25mL)中
塩化第一スズ 22.5μg,スルホサリチル酸二ナトリウム 0.240mg,グルコン酸ナトリウム 0.75mg,アスコルビン酸 1.70mg,日本薬局方生理食塩液,pH調整剤2成分

3.2 製剤の性状

マイオビュー注シリンジ

外観無色澄明の液
pH7.5~9.0

4. 効能又は効果

  • 心筋シンチグラフィによる心臓疾患の診断
  • 初回循環時法による心機能の診断

6. 用法及び用量

  • 〈心筋シンチグラフィ〉

    通常,成人には本剤185~740MBqを静脈内に投与し,投与後10分以降に,被検部に検出器を向け,撮像もしくはデータ収集及び処理を行い,心筋シンチグラムを得る。
    なお,投与量は,年齢,体重,検査方法により,適宜増減する。

  • 〈初回循環時法〉

    通常,成人には本剤370~740MBqを静脈内に急速に投与し,投与直後よりデータを収集し,心RIアンジオグラムを得る。必要に応じ,収集したデータより,左室駆出分画等を算出する。
    なお,投与量は,年齢,体重,検査方法により,適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし,投与量は最小限度にとどめること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 *ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

11.2 その他の副作用

頻度不明

過敏症

発疹

消化器

嘔吐

循環器

血圧低下

その他

潮紅,熱感,口内灼熱感,金属味,動悸,口内異常感,嗅覚錯誤

16. 薬物動態

16.1 血中濃度

本剤は静注後,速やかに血中から消失した1),2)

16.3 分布

  1. 16.3.1 主に心筋,肝臓,肺等に分布した。心筋への取り込みは急速で,投与後5分には投与量の1.2~1.8%が集積した。一方,そのクリアランスは緩徐であり,投与後3時間でも1.0~1.3%が保持されていた。肝臓及び肺からの消失は急速で,また肺への取り込みはわずかであった2)
  1. 16.3.2 吸収線量

    MIRD法により算出した吸収線量は次のとおりである1)

    吸収線量(mGy/MBq)

    臓器

    安静時

    運動負荷時

    心臓

    0.0039

    0.0041

    0.0021

    0.0023

    肝臓

    0.0042

    0.0032

    胆のう

    0.0486

    0.0332

    膵臓

    0.0050

    0.0050

    0.0046

    0.0046

    小腸

    0.0170

    0.0121

    大腸上部

    0.0304

    0.0201

    大腸下部

    0.0222

    0.0153

    腎臓

    0.0125

    0.0104

    膀胱

    0.0193

    0.0156

    精巣

    0.0031

    0.0034

    骨髄

    0.0040

    0.0041

    全身

    0.0037

    0.0038

    3.5 時間ごとに排尿した場合

16.5 排泄

時間の経過と共に胆道・消化管及び尿路系への取り込みが増加し,投与後48時間までに投与量の約60~80%が尿及び便中に排泄された1)

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

心筋シンチグラフィにより病変の局在診断や除外診断,あるいは虚血心筋のバイアビリティの評価や治療効果の判定に関する情報が得られたことから,406例中380例(94%)で有効であると評価された3),4)

  1. 17.1.1 国内第Ⅱ相試験

    心疾患患者51例に心筋シンチグラフィを実施し,得られた有効率88.2%(45/51)(有効例数/症例数)は以下のとおりである。また,15例において同時に初回循環時法を実施し,心機能の評価も可能であった3)

    陳旧性心筋梗塞,急性心筋梗塞,狭心症,その他(心筋症,心筋症+狭心症,無症候性心筋虚血,切迫梗塞)

    疾患名

    有効例数/症例数

    有効率

    心筋梗塞

    23/24

    95.8%

    狭心症

    15/17

    88.2%

    その他

    7/10

    70.0%

    注:心筋症,心筋症+狭心症,無症候性心筋虚血,切迫梗塞

    全52例に対し,本剤に起因する異常所見は認められなかった。

  1. 17.1.2 国内第Ⅲ相試験

    心疾患患者355例に心筋シンチグラフィを実施し,得られた有効率94.4%(335/355)(有効例数/症例数)は以下のとおりである。また,75例において同時に初回循環時法を実施し,心機能の評価も可能であった4)

    陳旧性心筋梗塞,急性心筋梗塞,狭心症,梗塞に狭心症合併,心筋症,その他(心臓弁膜症,心不全,心筋炎,無症候性心筋虚血,洞不全症候群,心室異形成,WPW症候群等)

    疾患名

    有効例数/症例数

    有効率

    心筋梗塞

    130/132

    98.5%

    狭心症

    121/129

    93.8%

    梗塞に狭心症合併

    32/38

    84.2%

    心筋症

    33/37

    89.2%

    その他

    19/19

    100%

    注:心臓弁膜症,心不全,心筋炎,無症候性心筋虚血,洞不全症候群,心室異形成,WPW 症候群等

    全355例に対し,有害事象として熱感と腹部不快感が各1件認められた。

18. 薬効薬理

18.1 測定法

本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により画像化される。

18.2 集積機序

本剤は,静注後血流とともに急速に心筋に集積し,しばらく保持される2)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1 テトロホスミンテクネチウム(99mTc)

核物理学的特性

99mTcとして:
・物理的半減期:6.0067時間
・主γ線エネルギー:141keV(89.1%)

20. 取扱い上の注意

本剤は,医療法その他の放射線防護に関する法令,関連する告示及び通知等を遵守し,適正に使用すること。

22. 包装

296MBq(0.5mL)[1シリンジ],592MBq(1mL)[1シリンジ],740MBq(1.25mL)[1シリンジ]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

日本メジフィジックス株式会社
メディカルインフォメーション担当

〒136-0075 東京都江東区新砂3丁目4番10号

0120-07-6941(フリーダイヤル)

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

日本メジフィジックス株式会社

東京都江東区新砂3丁目4番10号

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

画面を閉じる

Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.