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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
IDH1遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病
アザシチジンとの併用において、通常、成人にはイボシデニブとして1日1回500mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
副作用
基準
処置
分化症候群
徴候や症状が48時間以上持続する場合
本剤を休薬する。回復後、副作用発現時の用量で再開できる。
非感染性の白血球増加症
白血球数25×103/μL超又はベースラインより15×103/μL超増加
QT間隔延長
480msecを超え、500msec以下の延長
QTcF値が480msec以下に回復するまで本剤を休薬する。回復後、副作用発現時の用量で再開できる。
500msecを超える延長
QTcF値がベースラインより30msec以内又は480msec以下に回復するまで本剤を休薬する。回復後、1回250mgで再開できる。また、患者の状態に応じて、1回500mgに増量できる。
生命を脅かす不整脈の症状/徴候を伴うQT間隔延長
投与を中止する。
ギラン・バレー症候群
−
その他の副作用
Grade 3
Grade 4の血液学的毒性
Grade 4の非血液学的毒性
GradeはNCI-CTCAE v5.0に準じる。
先天性QT延長症候群等のQT間隔延長のおそれ又はその既往歴のある患者ではQT間隔延長があらわれるおそれがある。,,
本剤は主に肝代謝により消失するため、血中濃度が上昇する可能性がある。なお、重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後1カ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。経口避妊薬による避妊法の場合には、経口避妊薬以外の方法をあわせて使用するよう指導すること。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。胚・胎児毒性試験において、器官形成期の妊娠ラット及びウサギに本剤を投与したとき、臨床曝露量のそれぞれ2.0倍及び3.9倍に相当する用量から胚・胎児の死亡、胎児体重減少、骨格の成長遅延、又は内臓変異(ウサギ)が認められた1) 。
授乳しないことが望ましい。ヒトでの乳汁移行に関するデータはないが、乳汁を介して本剤を摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
本剤の副作用が増強されるおそれがあるため、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する場合は、本剤を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。
これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
本剤の副作用が増強されるおそれがあるため、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する場合は、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。
本剤の副作用が増強されるおそれがあるため、摂取しないよう注意すること。
本剤の有効性が減弱するおそれがあるため、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A誘導作用のない薬剤又は中程度以下のCYP3A誘導剤への代替を考慮すること。
これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。
QT間隔延長を増強するおそれがあるため、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、他の薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する場合は、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。
本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあり、併用によりQT間隔延長作用が増強するおそれがある。
これらの薬剤の効果が減弱するおそれがある。
本剤がCYP3Aを誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。
本剤がCYP2B6を誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。
本剤がCYP2C8を誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。
本剤がCYP2C9を誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。
これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。
本剤がP-gpを阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
本剤がOAT3を阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
本剤がOATP1B1を阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
発熱、皮疹、低酸素症、呼吸機能障害、間質性肺浸潤、胸水又は心嚢液貯留等の症状及び非感染性の白血球増加症、クレアチニン増加等が認められ、分化症候群が疑われる場合は、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。,,
,,
5%以上
5%未満
臨床検査
血中フィブリノゲン減少、C-反応性蛋白増加、好中球数減少、血小板数減少、白血球数減少
血液およびリンパ系障害
白血球増加症
貧血、好中球減少症、好中球増加症、白血球減少症、血小板減少症
良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポリープを含む)
骨髄線維症
胃腸障害
下痢、悪心、上腹部痛、便秘
代謝および栄養障害
高尿酸血症、低アルブミン血症、低カリウム血症、低ナトリウム血症
神経系障害
末梢性感覚ニューロパチー、浮動性めまい、頭痛
皮膚および皮下組織障害
点状出血、そう痒症、発疹、皮膚病変
精神障害
不眠症、錯乱状態
一般・全身障害および投与部位の状態
発熱
筋骨格系および結合組織障害
骨痛
呼吸器、胸郭および縦隔障害
鼻出血、胸水
心臓障害
第一度房室ブロック
耳および迷路障害
回転性めまい
感染症および寄生虫症
感染
ラット反復経口投与毒性試験において、子宮萎縮及び精巣変性が、臨床曝露量の1.7倍及び1.2倍に相当する用量で認められた2) 。
強力な寛解導入療法の適応とならない未治療のIDH1遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病患者(日本人2例を含む)に、アザシチジン併用下で、本剤500mgを反復経口投与したときの初回及び反復投与後のイボシデニブの薬物動態パラメータ及び平均血漿中濃度推移を以下に示す3) 。
例数
tmax注1)(hr)
Cmax(ng/mL)
AUC0-4h(hr・ng/mL)
AUC0-24h注2)(hr・ng/mL)
初回投与
59
2.57(0.50, 4.25)
4,821(38.7)
12,683(54.9)注3)
NA
反復投与
34
2.22(0.52, 4.67)
6,145(33.8)
20,111(36.9)
106,326(40.9)注4)
幾何平均値(幾何CV%)NA:該当なし
健康成人(27例)に本剤500mgを単回経口投与したとき、空腹時投与に対する高脂肪食(総カロリー約900~1,000kcalのうち、56~60%が脂質)摂取後投与におけるイボシデニブのCmax及びAUC0-infの幾何平均値の比は、それぞれ1.978及び1.243であった4) (外国人データ)。
イボシデニブのヒト血漿蛋白結合率は92~96%であった5) (in vitro)。
イボシデニブは主にCYP3Aにより代謝される6) (in vitro)。健康成人(8例)に放射性標識したイボシデニブ500mgを単回経口投与したとき、血漿中放射能の92.4%が未変化体であった7) (外国人データ)。
健康成人(8例)に放射性標識したイボシデニブ500mgを単回経口投与したとき、投与後15日間までに投与量の77.4%が糞中、16.9%が尿中から回収され、未変化体の排泄率は糞中で67.4%、尿中で9.96%であった7) (外国人データ)。
本剤500mgを単回経口投与したとき、健康成人(8例)に対する軽度肝機能障害患者(Child-Pugh分類A、8例)のイボシデニブのCmax及びAUC0-infの幾何平均値の比は0.933及び0.847、非結合型のイボシデニブのCmaxの幾何平均値の比は1.40であった。健康成人(8例)に対する中等度肝機能障害患者(Child-Pugh分類B、8例)のイボシデニブのCmax及びAUC0-infの幾何平均値の比は0.565及び0.716、非結合型のイボシデニブのCmaxの幾何平均値の比は1.29であった8) (外国人データ)。
健康成人(21例)に、イトラコナゾール(強いCYP3A阻害剤)200mgを1日1回18日間経口投与し、本剤250mgを単回経口投与したとき、本剤単独投与時に対するイトラコナゾールの併用投与時のイボシデニブのCmax及びAUC0-inf注5) の幾何平均値の比はそれぞれ1.02及び2.69であった9) (外国人データ)。,
本剤500mgをフルコナゾール(中程度のCYP3A阻害剤)と併用投与したとき、本剤単独投与に対するフルコナゾール併用投与時のイボシデニブのCmax及びAUCssの幾何平均値の比は、本剤反復投与時ではそれぞれ1.52及び1.90と推定された10) 。
本剤500mgをリファンピシン(強いCYP3A誘導剤)と併用投与したとき、本剤単独投与に対するリファンピシン併用投与時のイボシデニブのCmax及びAUCssの幾何平均値の比は、本剤反復投与時ではそれぞれ0.81及び0.67と推定された10) 。
本剤500mgをブプロピオン(CYP2B6基質、国内未承認)、レパグリニド(CYP2C8基質)、ワルファリン(CYP2C9基質)又はミダゾラム(CYP3A基質)と併用投与したとき、単独投与時と比較して本剤併用時にブプロピオン、レパグリニド、ワルファリン又はミダゾラムの曝露量が低下する可能性が示唆された10) 。
本剤500mgをジゴキシン(P-gp基質)、メトトレキサート(OAT3基質)又はロスバスタチン(OATP1B1基質)と併用投与したとき、単独投与時と比較して本剤併用時にジゴキシン、メトトレキサート又はロスバスタチンの曝露量が増加する可能性が示唆された10) 。
イボシデニブはP-gpの基質であることが示された11) (in vitro)。
強力な寛解導入療法の適応とならない未治療のIDH1遺伝子変異陽性注6) の急性骨髄性白血病患者を対象に無作為化二重盲検群間比較試験を実施した。被験者146例注7) (日本人患者6例を含む)を1:1の割合で本剤+アザシチジン(本剤+AZA)群又はプラセボ+アザシチジン(プラセボ+AZA)群に無作為に割り付けた。1サイクルを28日間とし、本剤500mg又はプラセボは1日1回連日経口投与、AZAは75mg/m2/日を1日1回7日間静脈内又は皮下投与した。本剤の臨床効果を十分に確認するため、疾患進行又は許容できない有害事象が発現しない限り、投与は最低6サイクル継続した。主要評価項目である無イベント生存期間注8) (データカットオフ日:2021年3月18日)及び副次評価項目である全生存期間(データカットオフ日:2022年6月30日注9) )は、下表及び図のとおりであった。なお、副次評価項目である修正国際ワーキンググループ(IWG)基準12) に基づく治験責任医師判定による①完全寛解(CR)率並びに②CR又は血液学的回復が部分的なCR(CRh)率[95%信頼区間](%)(データカットオフ日:2021年3月18日)について、本剤+AZA群で①47.2[35.3, 59.3](34/72例)、プラセボ+AZA群で14.9[7.7, 25.0](11/74例)、以下、同順、②52.8[40.7, 64.7](38/72例)、17.6[9.7, 28.2](13/74例)であった3) 。
本剤+AZA
プラセボ+AZA
無イベント生存期間
症例数イベント発現例数(%)治療不成功寛解からの再発死亡
7246(63.9)42(58.3)3(4.2)1(1.4)
7462(83.8)59(79.7)2(2.7)1(1.4)
中央値(月)(95%信頼区間)
0.03(0.03, 11.01)
0.03(NE, NE)
ハザード比注10)(95%信頼区間)
0.33(0.16, 0.69)
全生存期間
症例数イベント発現例数(%)
7337(50.7)
7558(77.3)
29.3(13.2, NE)
7.9(4.1, 11.3)
0.42(0.27, 0.65)
NE:推定不能
本剤+AZA群72例のうち、30例(41.7%)に本剤の副作用が認められた。主な副作用は、心電図QT延長16.7%(12/72例)、分化症候群11.1%(8/72例)、白血球増加症8.3%(6/72例)、下痢4.2%(3/72例)、貧血2.8%(2/72例)、好中球減少症2.8%(2/72例)、好中球増加症2.8%(2/72例)、悪心2.8%(2/72例)、末梢性感覚ニューロパチー2.8%(2/72例)、不眠症2.8%(2/72例)、発熱2.8%(2/72例)、骨痛2.8%(2/72例)等であった(データカットオフ日:2022年6月30日)。
海外第I相試験3試験(314例)の併合解析によりイボシデニブの濃度とQT間隔の関連性を評価した。IDH1遺伝子変異陽性の血液腫瘍患者(173例)に本剤500mgを1日1回反復経口投与したときの定常状態でのCmax(6,551ng/mL)における、QTc間隔のベースライン値からの延長は17.2msec、その90%信頼区間の上限は19.7msecと推定された13) 。
イボシデニブは、変異型IDH1に対する阻害作用を有する低分子化合物である。イボシデニブは、変異型IDH1の酵素活性を阻害することで、腫瘍細胞における2-ヒドロキシグルタル酸(2-HG)産生を阻害し、IDH1遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病(AML)細胞の分化を誘導することにより、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている14) 。
イボシデニブは、変異型IDH1(R132C)を発現するAML患者由来の骨髄細胞等に対して、分化誘導作用を示した15) (in vitro)。イボシデニブは、変異型IDH1(R132H)を発現するAML患者由来TM001036細胞を静脈内移植したインターロイキン2受容体γ鎖が完全欠損した非肥満型糖尿病/重症複合型免疫不全マウスにおいて、AML細胞に対する分化誘導作用を示した16) (in vivo)。
イボシデニブ(Ivosidenib)(JAN)
(2S)-N-{(1S)-1-(2-Chlorophenyl)-2-[(3,3-difluorocyclobutyl)amino]-2-oxoethyl}-1-(4-cyanopyridin-2-yl)-N-(5-fluoropyridin-3-yl)-5-oxopyrrolidine-2-carboxamide
C28H22ClF3N6O3
582.96
白色~淡黄色の粉末又は塊を含む粉末である。メタノール又はアセトニトリルに溶けやすく、エタノールにやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
14錠[プラスチックボトル、バラ、乾燥剤入り]
1) 社内資料:胚・胎児発生に関する試験(2025年3月27日承認、CTD2.6.6.6.2)
2) 社内資料:反復毒性試験における生殖器官に及ぼす影響(2025年3月27日承認、CTD2.6.6.9.1)
3) 社内資料:国際共同第III相試験(AG120-C-009試験)(2025年3月27日承認、CTD2.7.6.2)
4) 社内資料:海外第I相試験(AG120-C-004試験)(2025年3月27日承認、CTD2.7.6.3)
5) 社内資料:血漿蛋白結合(2025年3月27日承認、CTD2.6.4.4.2.1)
6) 社内資料:In vitro代謝(2025年3月27日承認、CTD2.6.4.5.1)
7) 社内資料:海外第I相試験(AG120-C-003試験)(2025年3月27日承認、CTD2.7.2.2.2.1.1)
8) 社内資料:海外第I相試験(AG120-C-012試験)(2025年3月27日承認、CTD2.7.2.2.2.2.1)
9) 社内資料:海外第I相試験(AG120-C-007試験)(2025年3月27日承認、CTD2.7.2.2.2.1.4)
10) 社内資料:生理学的薬物動態モデル(2025年3月27日承認、CTD2.7.2.2.4)
11) 社内資料:P-gp基質性(2025年3月27日承認、CTD2.6.4.7.7)
12) Cheson BD, et al. J Clin Oncol. 2003;21(24):4642-4649.
13) 社内資料:薬物濃度とQT間隔の関連性(2025年3月27日承認、CTD2.7.2.3.4)
14) 社内資料:作用機序(2025年3月27日承認、CTD2.4.1)
15) 社内資料:In vitro分化誘導作用(2025年3月27日承認、CTD2.6.2.2.5)
16) 社内資料:In vivo分化誘導作用(2025年3月27日承認、CTD2.6.2.2.7.1)
日本セルヴィエ株式会社お問い合わせ窓口
**〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2大手町フィナンシャルシティグランキューブ
TEL 0120-841-002月~金 9:00-17:00(祝日、弊社休業日を除く)https://nihonservier.co.jp
*本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2026年5月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされている。
日本セルヴィエ株式会社
**東京都千代田区大手町1-9-2大手町フィナンシャルシティグランキューブ
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